クライヌリッシュ14年

Clynelish 14 Years Old

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希少なオフィシャルボトルは「ジョニーウォーカー」のキーモルト

『クライヌリッシュ14年』は、その希少なシングルモルトとし市場に出回っているオフィシャルボトル。ラベルに描かれている山猫は、創設者であるサザーランド公爵家の副紋章でもあり、ハイランド山中に生息していると言われている。クライヌリッシュ蒸留所は北海に面しているため、海の塩味とスパイシーさを含むしっかりとした酒質を持ち、同時に花や果物の香りも楽しめる。

口当たりはクリーミーで心地よく、甘くフローラルな香りと複雑な味わいが広がります。ハイランド地方と沿海地域の特性を組み合わせた味わいは、多くの熱烈なファンから支持されており、専門家の間では「本土のモルトの中で最も海岸の味わいを持つもの」と高く評価されています。


・クライヌリッシュ蒸留所のこと

ハイランドモルトの一つ、クライヌリッシュ蒸留所は、インバネスから北海に沿って約90キロ北上した、ゴルフやサーモンフィッシングなどで知られるリゾート地ブローラという町にある。クライヌリッシュという名前の由来については、複数の説が存在し、その正確な起源は分っていない。

創設は1819年。スタッフォード伯爵、後のサザーランド公爵によって建設された。農民の穀物を有効活用し、密造酒対策というのが目的だった。1967年には生産規模を拡大し、隣に新しい蒸留所を建設し、こちらをクライヌリッシュ蒸留所とし、以前の蒸留所はブローラと改名されました。つまり、同じ場所で2つの蒸留所が同時に稼働していた。クライヌリッシュはノンピートな原酒で知られていますが、ブローラはヘビリーピーテッドな原酒を製造していた。

当時からクライヌリッシュの評価は非常に高く、希少なシングルモルトウイスキーとして、馴染みのある個人客にしか提供されなかった。一方、ブローラは1969年から約10年間生産され、1983年に閉鎖されました。この後、蒸留所は多くの人にリースされましたが、1925年にDCL社に買収され、その後UD社、UDV社、そしてディアジオ社の傘下に入りました。

仕込み水は、クラインミルトン川の水を使用。現在の仕込みは、麦芽を12.5トン使用し、非常に大規模となっている。マッシュタンはフルロイタータンで、発酵槽はカラ松製が8基、ステンレス製が2基の計10基があります。スチルはバルジヘッド型で、初溜3基、再溜3基の計6基が稼働してる。スチルハウスは全面がガラス張りで、ブローラの町と北海を一望できる。

ブレンデッド・スコッチウイスキー「ジョニーウォーカー」の原酒の一つとしてもある(※)。そのため、年間の生産能力は480万リットルあるが、ほとんどがブレンド用に使用され、入手可能なシングルモルトはごく僅かである。

 

(※)「ジョニーウォーカー」のキーモルト

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ジム・ビバレッジ氏

ブレンデッド・スコッチウイスキー「ジョニーウォーカー」のマスターブレンダーはジム・ビバレッジ氏であり、2019年にOBE勲章(Order of the British Empire)を受けている。OBE勲章は、社会、文化、科学、公共事務、慈善事業、軍事などの様々な分野で優れた業績を上げた人に授与される。そのジム氏が、「ジョニーウォーカー」の原酒として重要視しているのが、スペイサイドであれば「カードゥ」、そしてハイランドにおけるキーモルトは「クライヌリッシュ」である。

 

 

Data

所有者:ディアジオ社

所在地:Brora,Sutherland

URL:https://www.malts.com/en-gb/distilleries/clynelish

創業年:1819年(1967年)

蒸留器:ボール型

アルコール度数:46度

容量:700ml

 

 

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