Aberlour 12 Years Old Double Cask Matured
豊かな自然環境が生み出す個性豊かなスペイサイドモルト
『アベラワー12年 ダブル・カスクマチュア―ド』は、アベラワー蒸留所が誇るフラッグシップ・ボトル。銘柄にもなっているように、シェリー樽とバーボン樽の2種類の樽でで熟成された原酒をバランスよく合わせることで、複雑でありながらもバランスの良い味わいが生み出されている。風味はフルーティーで爽やかな甘さが主体となり、微かなスパイシーさも見え隠れする。この絶妙なバランスが、独自の風味を形成している。外観は濃いアンバーで、香りは優しくてまろやかな香りにりんごのフルーティーさが広がる。味わいは、チョコレート、トフィ、シナモン、ジンジャーのバランスがとれたフルーティーなアロマとシェリーのキャラクターが感じられる。フィニッシュは甘くて、かすかにスパイシーな暖かい余韻が残る。飲みごたえがあり、食後酒として最適なスペイサイドモルト。
・アベラワー蒸留所のこと
アベラワー蒸留所は、スコットランドのスペイサイド地区のほぼ中央、秀峰ベンリネス山(標高840m)を源流とするラワー川沿いに建っている。この地域は年間を通して冷涼な気候で、良質な湧水が豊富にあり、ウイスキー造りに適した土地といわれる。
アベラワーとはゲール語で「せせらぐ小川の川口」という意味。蒸留所が建てられる以前からこの周辺は密造酒造りが盛んな地域で、聖ダンスタンの井戸水という、ピクト族を洗礼する際に使用する神聖な水を用いて行われていた。
現在のアベラワー蒸留所では、ベンリネス山中腹の泉から水を引き仕込水にしている。このような豊かな自然環境が、アベラワー蒸留所のウイスキーに独特の風味をもたらしている。
アベラワー蒸留所は密造酒時代の1826年、ジェームズ・ゴードンとピーター・ウェアによって創設された。しかし1879年、火災により蒸留所の大部分は焼失してしまう。その後、地元出身の銀行家で慈善家として知られるジェームズ・フレミングが再設立を決意し、チャールズ・ドイグ設計による、ヴィクトリア朝の華麗な建物が誕生した。そのため現在では、公式の創業年は1879年となっている。
1892年、蒸留所はロバート・ソーン&サンズ社によって買収。その後、1898年には再び深刻な火災に見舞われ、設備や原酒の大半を失ってしまう。ただちに再建が進められ、1921年にはWHホルト&サンズ社によって買収され、さらに1945年にS.キャンベル&サンズ社が蒸留所を買収する。1973年には、アベラワーはブレンデッド・ウイスキー「デュワーズ」の需要増に対応すべく、ポットスチルを2基から4基に増設。1974年、フランスのペルノ・リカール社に買収される。2001年にはペルノ・リカール社がシーバスブラザーズ社を買収。以降、同社が生産活動を担うようになりビジターセンターもオープンされ現在に至っている。
仕込みはワンバッチ麦芽12トン。ステンレス製のウォッシュバック7万リットルの容量のものが計6基。原料にはスコットランド産の大麦だけを使っている。スチルは初溜(容量:約12,000リットル)が2基、再溜(同:14,500リットル)が2基と計4基設置され、この玉ねぎ型のスチルがしっかりしたボディと軽やかな味わいの絶妙なバランスを生み出している。熟成には、厳選されたオロロソ・シェリー樽とバーボン樽の2種類の樽をバランスよく使い、ダブルカスクマチュレーションと呼ばれる手法で独自のテイストを生み出している。これにより、ウイスキーにはブランデーのような甘味や、フルーティな風味が加わる。
もともとフランスでの人気が高く、国際ワイン&スピリッツ大会で幾度もの金賞受賞に輝いている。現在、ペルノ・リカール社が所有している13の蒸留所のなかで、シングルモルトとして力を入れているのはザ・グレンリベットと、このアベラワーの2つだけだという。最近では世界的にも売上が好調で、シングルモルトとして、現在トップ10にランクインしている。
Data
所有者:シーバス・ブラザース社
所在地:Aberlour,Banffshire
URL:https://www.aberlour.com/en/
創業年:1826年(1879年)
蒸留器:初溜×2基、再溜×2基(オニオン型、4基増設予定)
アルコール度数:40度
容量: 700ml
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