Highland Park 12 Years Old Viking Honour
オークニー固有のピートが生み出すオールラウンダーな一杯
『ハイランドパーク 12年 ヴァイキング・オナー』は、ピートの薫香と甘い香りが特徴の、ハイランド・パークの入門編といえるシングルモルト。アロマはスモーキーで厚みがあり、複雑な香りが広がる。フレーバーはリッチでスイート。チョコレートやスパイスの要素が凝縮され、クリーミーでトロリと口に広がる味わい。全体的に濃厚でありながら、スモーキー&ハニーなまろやかさが女性にも好評。ソーダ割りや水割りとともに、魚貝のマリネやチーズといった食事にも合う一杯。
・ハイランドパーク蒸留所のこと
オークニー諸島はスコットランドの最北部に位置し、大小70余りの島々からなる。オークニーの名前の由来は、「アザラシの島」または「イノシシの島」といった説があるが確かなことは分かっていない。8世紀以降、オークニー諸島はシェットランド諸島と同様にヴァイキングによって支配された土地であり、寒冷な気候と強風の影響で高い樹木は育ちません。アイラ島やスカイ島とは異なり、オークニー諸島ではピートと低木のヘザーが広がっている。
ハイランドパーク蒸留所は、1798年にオークニー諸島の中心であるメインランドのカークウォールに創設、スコットランドで最も北に位置する蒸留所である。創業者は、教会の典礼係でもあり、伝説的な密造者である長老のマグナス・ユンソン。重税から逃れるため、ウイスキーを説教壇の下に隠したという逸話が残っている人物である。
ハイランドパークでは、今でも麦芽の20%をフロアモルティングという伝統的で手間のかかる製法で仕込んでいる。こうしてできたモルトは、オークニー独自のピートのスモーキーさとヘザーや蜂蜜の甘い香り、そして複雑で豊かなフレーバーが特徴。この個性は、メインランド島でしか採れない貴重なピートによって形作られている。ピートはフォギー、ヤフィー、モスの3層に分かれており、自家製麦芽と本土のノンピート麦芽を混ぜて使用することで、まろやかでスムーズな余韻の長いモルトが生み出される。
発酵槽は、オレゴンパイン、ダグラスファー、サイベリアンラーチ製のが12基稼働しており、スチルは初溜・再溜を含む4基。熟成には、スパニッシュオークとアメリカンオークのシェリー樽を使い、19あるダンネージ倉庫と4棟のラック式倉庫には、4万樽以上のウイスキーが眠りについている。
19世紀後半、ハイランドパークの名声は広く高まり、デンマーク王やロシア皇帝を招いたパーティで供されると、「最上のモルトウイスキー」と賞賛された。ウイスキー評論家の故マイケル・ジャクソン氏も高く評価し、ハイランド・パーク12年に90点という高得点を与えた。
2007年にはパッケージを変更、ヴァイキングの要素が取り入れられたデザインとなった。ハイランドパークのウイスキーはシングル・モルト以外にもブレンデッドの原酒としても使われており、オーカディアン(オークニー人)はこのウイスキーを「北の巨人」と自負している。
Data
所有者:エドリントングループ
所在地:Kirkwall,Orkney
URL:https://sanyo-brands.jp/lp/highlandpark/ (三陽物産(株)HP)
創業年:1798年
蒸留器:ストレートネック型(タマネギ型)
アルコール度数:40度
容量:700ml
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