百花繚乱のビール文化
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トラピスト(上面発酵)
オルヴァル
『オルヴァル』は、ベルギーに現存する6つのトラピストビールのひとつ。オルヴァル修道院で造られるビールは2種類だが、一つは自家消費用で、流通される銘柄は『オルヴァル』のみとなっている。こだわりの醸造を行っており、まずロースト具合の異なる麦芽(ペールモルトに少量の……
ウェストマール トリプル
『ウエストマール トリプル』をグラスに注ぐと、きめの細やかな泡が立ち、口に含むとまろやかな口当たりとともにバナナやクローブ、柑橘系のフルーティな香りが広がるトラピストビール。ホップとモルトとのバランスも絶妙で、軽くスパイシー。甘味、旨味、苦味のバランスが整った複……
シメイ ブルー
『シメイ ブルー』は、4銘柄あるシメイの中で特に最高級品と評され、トラピストビール流通量№1を誇る。シメイは、世界で最初に市販されたトラピストビールで、日本での知名度も高く入手もしやすい。ドレ(ゴールド)、レッド(ルージュ)、ホワイト(トリプル)、ブルーがあり、ア……
シメイ ホワイト
1966年に、テオドール神父が考案したレシピによって誕生した銘柄。ラベルの表示はトリプル (Triple)となっているが、通称は『シメイ ホワイト』。色はオレンジがかった濃いゴールド。他のビールの3~4倍のホップを使用しているため、ホップの芳醇な香りが強く、味は苦みばし……
シメイ レッド
『シメイ レッド』は、シメイの中で最も歴史が古く元祖といわている。名称はレッド(ルージュ)だが、種類はブラウンビールにあたり、ラベルにも「BROWN」と記載されている。苦味と甘味のバランスがとれているため、シメイの中では最も万人向けとされる。 干しぶどう、アプリコッ……
ロシュフォール10
ノートルダム・サン・レミ修道院は、ナミュール州のロシュフォールという小さな町にあり、1230年に設立された長い歴史を持つ。当初は女子修道院だったが、1464年に男子修道院となる。1595年には、農業活動のかたわらにビールの醸造を開始する。1797年にはフランス革命で修道院は破壊……
ロシュフォール8
『ロシュフォール8』も、二次発酵時にキャンディーシュガーを投入しており、こちらも色はダークブラウン。 プラム、いちじくのようなフルーティで複雑で甘い香り、麦芽からのコーヒーのような香ばしい香りもある。 旨味がたっぷりで、後味にアルコールの辛味を長く感じる。 チョコレ……
ロシュフォール6
『ロシュフォール6』は、年に一度だけ仕込まれるため3銘柄の中で最も生産量が少なく、ベルギー国内でもあまり出回っていないため日本でも流通量は少ない。アルコール度数も最も低いが、それでも7.5%あり一般的なビールよりは高い。 色は濁りのある濃いブラウンで、ヴァニラのよ……
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アヴィビール(上面発酵)
セント ベルナルデュス・アブト12
『セント ベルナルデュス・アブト12』は、もともと世界一のビールと言われる「セント・シクステュス修道院」が造る「ウェストフレテレン・アブト」のレシピを受け、1946年から製造開始したアヴィビール。 アブトとは大修道院長の意味で、その名の通りシリーズのなかで最も強いビール。……
レフ ブロンド
『レフ ブロンド』は、名前にもあるように琥珀がかった黄金色。リンゴ、オレンジ、アプリコットのようなフルーティな香りに、ローストモルトのスモーキーなアロマが香ばしさを与える。旨味、酸味、苦味のバランスがよく、見た目にはライトだが、程よくコクがあって飲み口はクリーミ……
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ストロング・ゴールデンエール(上面発酵)
デュベル・モルトガット デュベル
『デュベル・モルトガット デュベル』は、見た目とは違いアルコール度数8.5%のストロング・ゴールデンエール。上の写真のグラスはデュベル専用で、くびれた部分で泡を固め、そこには細かい泡を立たせるためのキズが付けてあり、黄金色のビールの上にホイップクリームのように豊か……
デリリュウム・トレメンス
『デリリュウム・トレメンス』とは、ラテン語で「アルコール中毒による震え・幻覚」という意味。ラベルには、本品を飲むと順番に現れるという、ピンクの象(幸せのシンボルといわれている)・クロコダイル・ドラゴン・鳥(一説にはヒッチコックのものとも)が描かれている。 このラ……
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ベルジャンスタイル・ホワイトエール(上面発酵)
デュベル・モルトガット ヴェデット・エクストラ・ホワイト
『デュベル・モルトガット ヴェデット・エクストラ・ホワイト』は、2008年にデュベル・モルトガット社により若者向けに発売されたブランド。ヒューガルデンホワイトの生みの親、ピエール・セリスとの共同開発によって生まれた。「ヴェデット」とは、オランダ語とフランス語で「スタ……
ヒューガルデン ホワイト
『ヒューガルデン ホワイト』は、現在の年間の販売量は1億リットルを超え、ベルギーで消費されるスペシャルビールの約2割を占め、ベルジャン・ホワイトのお手本ともなっている。通常ビールは、大麦麦芽で造られるが、タンパク質の多い小麦も使用しているため、薄いイエローを帯び……
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ベルジャンスタイル・スペシャルエール(上面発酵)
ボステール デウス
『ボステールス デウス』のボトルを見ると、まるでシャンパンのようだが正真正銘のビールである。だが、その製造工程はいたって複雑。まずはベルギーで仕込み、一次発酵の後、二次発酵ともいえる熟成が行われる。その後にフランスへ運び、発酵用の酵母と糖分が加えられ瓶詰めされ……
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ブロンド・エール(上面発酵)
ブルッグス ゾット ブロンド
『ブルッグス ゾット ブロンド』は、そのドゥハルヴ・マーン醸造所の代表銘柄だが、「ブルッグス・ゾット」とは「ブルージュの愚か者」の意味を持つ。そのいわれは、かつてブルージュにオーストリア大公(ローマ皇帝だったともいわれる)マキシミリアン一世がブルージュを訪れた際……
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フランダース・レッドビール(上面発酵)
ローデンバッハ・クラシック
『ローデンバッハ・クラシック』は、ローデンバッハ醸造所が誇る160年の歴史を持つレッドビール。木樽で2年間熟成させたビール(1/4)と、5~6週間寝かせた若いビール(3/4)をブレンドすることで造られており、醸造には手間と時間がかかる。その結果、さわやかな酸味が特徴で、……
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セゾン(上面発酵)
サンフーヤン セゾン
『サンフーヤン セゾン』を口に含むとセゾン特有のホップの苦み、適度にスパイシーで柑橘系のフレーバーが立ち上がる。アルコールは高めだが、味わいのバランスがよく飲み応え充分。8~10℃位が飲み頃。……
セゾン デュポン
『セゾン デュポン』は、デュポン醸造所のメインの銘柄。昔は夏場まで保存するビールであったために、ホップの苦味をきかせ、ドライで酸味があることが特徴。爽やかな味わいだがボディ感もある。セゾンデュポンは、昔ながらのセゾンビールの味わいを踏襲しているといわれている。……
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ランビック(自然発酵)
カンティヨン・グース
『カンティヨン グース』は、熟成させたランビックビールをベースに、年代の異なる3種類のランビック(3年、2年、1年)をブレンドして瓶の中で数ヵ月間二次発酵させ、さらに2年以上樽で熟成させている。「グース」とは、樽で熟成したものと新酒をブレンドする方法のことをいう。……