日本酒を飲まないなんて勿体ない
日本酒は今、歴史が始まって以来、最も美味しい時代と言われています。品種改良による日本酒造りに適した米の開発や精米技術の向上。様々なタイプの酒質を生む酵母の発見に醸造や貯蔵施設の改善など、昔に比べ美味しいお酒を造り出す環境は飛躍的に向上しました。
しかしながら、消費量そのものは1970(昭和50)年の167.5万klをピークに、2014年には55.7万klと3分の1まで消費量(国税庁統計)が落ち込んでいます。
その間に「地酒」や「淡麗辛口」、それに「吟醸酒」や「純米酒」といった、ブームと呼ばれる流れが何度かありましたが、消費量そのものを反転させるまでの勢いにはなりませんでした。そればかりか、消費量そのもので、アルコール度数の高い焼酎類に追い越され、大きく水をあけられています。
しかし、日本酒の将来は決して暗いものではありません。現在、日本酒業界では、消費拡大のための活路を海外へ求め輸出に力を入れています。パリの三ツ星レストランで日本酒がワインリストに掲載されたり、世界的な和食ブームの影響もあって輸出量を急激に伸ばしています。2013(平成25)年の日本酒(清酒)の輸出額は合計で105億2400万円。2003(平成15)年の輸出量39億円と比べても約2.7倍になります。
その後も輸出は伸び続け、2010(平成22)年以降2022(令和3)年まで12年連続で過去最高の輸出金額を記録しています。 写楽の時代から、海外で評価され、初めて自国の文化水準の高さを再認識するというのが日本人の常ですが、日本酒がそうなるのも、そんなに先のことではないかもしれません。
これって、けっこうもったいない話だと思いませんか?
今まで居酒屋で、メニューを眺めながらも日本酒には目もくれなかった人も、是非一度、酎ハイのおかわりの合間に日本酒を一杯はさんでみてください。ひょっとしたら、これまでの“飲まず嫌い”を後悔する出会いがあるかもしれません。
本HPでは、日本酒は苦手とおっしゃる方が「へぇ~、日本酒も悪くないな」と感じていただける銘柄を銘柄を厳選してご紹介したいと思います。