Caol Ila 12 Years Old
ピートの薫りに包まれた極上のアイラモルト
『カリラ12年』は、アイラモルトとしては比較的軽くドライな味わいだが、個性は強烈。スモーキーでピーティ、また、ピリッとした辛さも感じられアイラモルトの入門編としてオススメの1本。外観は、薄いゴールド色やレモン水といった透明感のある色合い。香りはスモークハムや麦のアロマが感じられ、梨や巨峰のような瑞々しくフルーティーな香りも微かに漂う。味わいは、舌に塩気を感じる独特な感覚が広がり、口の中に広がる甘さとバニラの風味。わずかにバジルの風味も感じられる。加水すると、フレッシュでスィートな香りが広がる。
ウイスキー評論家の故マイケル・ジャクソンは、著書の中で「素晴らしい食前酒」と評している。
・カリラ蒸留所のこと
カリラ蒸留所の創業は1846年、ヘクター・ヘンダーソンによって設立された。その後、何度もオーナーが変わり、現在はディアジオ社の系列となっている。カリラとは、他にカリーラとも発音し、ゲール語で「アイラ海峡」という意味。カリラ(Caol Ila)という名は2つに分けられ、"Caol"とはゲール語で「海峡」、同じく"Ila"は「アイラ島」を意味する。その名の通り、蒸留所はポートアスケイグ港の近くの入り江に位置し、スチルハウス(蒸留棟)の大きな窓からはアイラ海峡とジュラ島が間近に望むことができる。
アイラ海峡は、幅が800m程度の狭い海峡で、ロブスターやカニの漁場として知られる。蒸留所はポートアスケイグ港の1㎞ほど北に位置し、対岸にはジュラ島のパップス山(乳房山)が聳えている。
仕込み水には、カリラ蒸留所の背後に広がる丘の上にあるロッホ・ナム・バン湖から石灰石を通って浸み出した、濃いピート色に染まった軟水を使用。麦芽は、ポートエレンからさまざまなピートレベルのものを調達している。ポットスチルは、アイラ島の蒸留所の中でも最大級の、ストレートヘッド型を使用。カリラモルトは、ピート香りが強く、スモーキーな味わいの中にシガーやハーブ、ナッツのニュアンスが感じられる。さらに、かすかな甘さとオイリーさも印象的である。
年間生産量はアイラ島最大約(650万リットル)を誇る。かつてそのほとんどはディアジオ社のブレンド用原酒に回され、シングルモルトとして市場に出荷されるのは僅かだった。しかし、2002年からは同社の「ヒドゥン・モルト・シリーズ」として販売されている。
Data
所有者:ディアジオ社
所在地:Port Askaig,Islay
URL:https://www.mhdkk.com/brands/caol_ila/
創業年:1846年
蒸留器:ストレートネック型
アルコール度数:43度
容量:700ml
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