ワインのこと

自然からの贈り物

お酒は、大きく「醸造酒」、「蒸留酒」、「混成酒」の3つ分けられ、ワインは、蒸留酒に分類されます。

醸造酒とは、果実や穀物などの原料を酵母によりアルコール発酵させて造られたお酒のことをいいます。蒸留などの工程を経ず、基本的にアルコール発酵させたままの状態で飲まれるものを指します。

代表的なものとしては、ぶどうを発酵させたワインや大麦を発酵させたビール、米を発酵させて作られる日本酒などがあります。

そのなかでワインの原料であるブドウ果実には、元々糖分が含まれているため穀物などと違って糖化を必要としないため、ワインは最も製造工程のシンプルなお酒と言えるでしょう。

搾ったままの果汁が酵母の力によってできあがるワインは、まさしく自然からの贈り物といえます。

人類史上、初めて誕生したお酒はワインではないかといわれています。

それは果汁には発効に必要な糖分が含まれており、果皮には自然の酵母が付着しているため、放っておいてもアルコール発酵が起こってしまうからです。

それゆえ、原料となるブドウの品質がそのまま品質に反映されるので、「ワインは農産物」といわれます。

農産物であるがゆえに、当然ながら産地の気候風土(土壌、地勢、日照、気温、雨量など)や、それに適したブドウの品種によっても大きな影響を受けます。

その他にも、収穫時期や醸造方法、熟成方法などがあり、これらの要素がワインの味わいや香りに影響を与えます。

ただし、ワインの品質は主観的なものが大きく、人によって好みが異なるため一概に良し悪しを決めることはできません。

こうなるとワインって、何とも奥が深く難しいイメージというイメージを持たれてしまうかもしれません。

あなたがお店に行った際、ワイン選びのポイントを敢えて挙げるとすると次のようになるでしょう。

〇 用途に合わせて選ぶ

ワインは、料理との相性が大切です。赤ワインは肉料理やチーズ、白ワインは魚介類やサラダなどに合います。また、甘口のワインはデザートと合わせるのがおすすめです。

〇 値段にこだわらないで選ぶ

高価なワインが美味しいとは限りません。自分の好みに合ったものを選ぶことが大切です。また、安価なワインでも美味しいものはたくさんあります。

〇 ラベルを見て選ぶ

ワインのラベルには、生産地や品種、年度などが記載されています。自分が好きな品種や生産地を選ぶと、美味しいワインに出会えるかもしれません。

〇 試飲して選ぶ

店舗で試飲ができる場合は、ぜひ試してみましょう。自分の好みに合ったものを選ぶことができます。しかし、すべてのワインを試飲できるわけではないので、せっかく試飲させてもらったのだからと自分の好みと合わないものを買ってしまう可能性もあります。

しかしこれらのポイントは、ワインの産地やブドウ品種、ラベルの見方など、ワインの知識をある程度持っていないとなりません。

本ホームページでは、ワイン初心者の方がワインを楽しめるような基礎知識と、おすすめワインや飲み方を紹介しています。