らんびき25
2025.10.23
琥珀色に宿る熟成の深み
『らんびき25』は、福岡県朝倉市に蔵を構えるゑびす酒造が手がける、本格的な長期熟成麦焼酎です。九州産の二条大麦と米麹(国産米)を原料に、伝統的な常圧蒸留で仕込まれた原酒を、樫樽でじっくりと3年間熟成させることで、まろやかで芳醇な味わいを実現しています。焼酎でありながら、ウイスキーを思わせる琥珀色と樽由来の甘く香ばしい香りが特徴で、初めて口にする人には驚きと感動を与える一本です。
「らんびき」という名称は、古代ギリシャの蒸留器「アランビック」に由来し、ポルトガル語を経て日本語化された言葉です。ゑびす酒造ではこの蒸留器の名を冠することで、蒸留酒としての本質と、世界に通じる酒造りへの志を表しています。昭和44年(1969年)に初めて商品化された「らんびき」は、日本で樽貯蔵焼酎に挑戦した先駆的な銘柄のひとつであり、今ではゑびす酒造を代表するブランドとして広く知られています。
アルコール度数は25度で、飲み口は非常に滑らか。ロック、水割り、お湯割りなど、飲み方によって異なる表情を見せてくれるのも魅力です。食中酒としても優れており、肉料理や燻製、チーズなどとの相性も抜群。焼酎の枠を超えた深みと余韻を持つ「らんびき25」は、日常の一杯にも、特別な時間にもふさわしい、熟成の技と自然の恵みが詰まった逸品です。
■飲み方あれこれ!!
お湯割り:
芋の香りがふわりと立ち上がり、甘みと旨みが際立ちます。温かさとともにまろやかな口当たりが広がり、寒い季節には格別の癒しを感じられます。
ロック:
冷たさが芋の香りを引き締め、キリッとした飲み口に。氷が溶けるにつれて味わいが変化し、深みと余韻がじわじわと広がるのが魅力です。
ソーダ割り:
爽快感が加わり、芋焼酎の重厚さが軽やかに変化。炭酸の刺激と香ばしい香りが絶妙に調和し、食事との相性も抜群な一杯になります。
▶「ゑびす酒造株式会社」のこと
「ゑびす酒造株式会社」は、福岡県朝倉市杷木町に蔵を構える本格焼酎専業の蔵元で、創業は1885年(明治18年)に遡ります。創業者・荻竹次郎は薬屋の家に生まれ、医学習得のため長崎に遊学中、近代酒造技術の祖とされる梶山儀四郎氏と出会い、酒造りに強く惹かれるようになります。帰郷後、弟・芳太郎や親戚の協力を得て「荻酒場」を創業し、これが「ゑびす酒造株式会社」の原点となりました。
初期の酒造りでは、梶山氏から譲り受けた酒法教文を基礎に、粕取り焼酎や、当時の福岡では珍しかった「もろみ取り焼酎」の製造にも挑戦。1915年(大正4年)には法人化し「朝倉酒造株式会社」となり、戦時中の米不足を背景に清酒造りを断念。以降は麦や芋、雑穀などを原料とする焼酎造りに専念し、1940年(昭和15年)には本格焼酎専業蔵としての道を歩み始めます。
1950年には「株式会社荻商店」に社名変更。炭鉱景気に沸く宝珠山地域を商圏に、蔵は大きく発展しました。1968年には、主力銘柄「福徳戎」にちなんで「ゑびす酒造株式会社」へと改称。翌年には、樫樽で熟成させた本格焼酎「らんびき角」を発売し、焼酎業界に新風を吹き込みました。
「ゑびす酒造株式会社」の焼酎造りの最大の特徴は、長期熟成と樫樽貯蔵(※)にあります。昭和40年代から樽熟成に取り組み、最低でも3年以上の熟成期間を経て蔵出しするというこだわりを貫いています。この熟成により、焼酎は琥珀色に染まり、ウイスキーのような芳醇な香りと円熟した味わいを獲得。看板銘柄「らんびき」シリーズは、クラシックな麦焼酎の風味に加え、樫樽由来のエレガントな香りが調和した逸品として知られています。
⇒長期熟成と樫樽貯蔵(※)
〇1969年(昭和44年)、ゑびす酒造は本格焼酎「らんびき角」を発売しました。これは、樫樽で熟成させた焼酎を商品化した日本初期の事例のひとつとされ、当時の焼酎業界では非常に革新的な試みでした。ウイスキーのような琥珀色と芳醇な香りを持つ焼酎は、従来の透明で軽快な焼酎とは一線を画し、都会的で洗練された印象を与えるものとして注目を集めました。
また、原料には九州産の大麦と国産米麹を使用し、英彦山系のミネラル豊富な地下水を仕込み水に採用。伝統的な常圧蒸留によって、麦の力強い風味をしっかりと引き出しています。小規模ながらも手間を惜しまない酒造りを続け、焼酎の枠を超えたスピリッツとしての魅力を追求しているのが「ゑびす酒造株式会社」の真骨頂です。
▶「ゑびす酒造株式会社」の歴史(年表)
1885年(明治18年):
創業者・荻竹次郎が福岡県朝倉市杷木町にて酒蔵「荻酒場」を創業。医学習得のため長崎に遊学中、近代酒造技術の祖・梶山儀四郎氏と出会い、酒造りに強く興味を持ったことがきっかけとなった。
1915年(大正4年):
法人化により「朝倉酒造株式会社」を設立。創業者の弟・芳太郎が初代社長となるが、志半ばで他界。竹次郎が再び蔵に戻り、酒造りを継続した。
1940年(昭和15年):
戦時中の米不足を背景に清酒造りを断念し、麦・芋・雑穀を原料とする焼酎造りに専念。本格焼酎専業蔵としての道を歩み始める。
1950年(昭和25年):
社名を「株式会社荻商店」に変更。炭鉱景気に沸く宝珠山地域を商圏に(※2)、蔵は大きく発展。3代目・荻実造は測量技師として炭鉱に勤務していた経歴を持つ。
⇒炭鉱景気に沸く宝珠山地域を商圏に(※2)
〇戦後、福岡県東峰村の宝珠山炭鉱が隆盛を極めたことで、近隣の杷木町も商業的に発展。ゑびす酒造はこの炭鉱地域を商圏とし、焼酎の需要が高まったことで蔵の規模も拡大しました。3代目の荻実造は、蔵に入る前は測量技師として炭鉱で働いていたという異色の経歴を持ち、地域との深いつながりが蔵の成長を支えました。
1968年(昭和43年):
主力銘柄「福徳戎」にちなんで社名を「ゑびす酒造株式会社」に変更。実造の姓が「田中」に変わったことも背景にある。
1969年(昭和44年):
樫樽で熟成させた本格焼酎「らんびき角」を発売。昭和30年代から取り組んできた樽貯蔵の技術を商品化し、都会的で洗練された焼酎として注目を集める。
現在(令和時代):
最低3年以上の長期熟成を基本とした焼酎造りを継続。看板銘柄「らんびき」シリーズは、国内外で高い評価を受け、クラフトスピリッツとしての地位を確立している。
Data
生産者:ゑびす酒造株式会社
住所: 福岡県朝倉市杷木林田680-3
創業:1885年(明治18年)
TEL:0946-62-0102
URL: https://www.ranbiki.com/(ゑびす酒造公式サイト)、https://ebisu.world/(ゑびす酒造公式通販サイト)
原料:二条大麦(九州産)、米麹(白)
蒸留方式: 常圧蒸留
アルコール度数: 25度
容量: 720ml(瓶)、1800ml(瓶)
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