かんのこ
2025.12.27
麦の甘みがふくらむ上質な熟成香
麦焼酎『神の河』は、厳選した麦を原料に、樽でじっくりと熟成させることで生まれる、香り豊かでまろやかな味わいが特徴の本格焼酎です。一般的な麦焼酎が無色透明であるのに対し、「神の河」は樽熟成によって美しい琥珀色を帯びており、その色合いからも熟成の深さと豊かな香味が感じられます。蒸留後の原酒をオーク樽で長期間寝かせることで、麦本来の甘みと香ばしさに加え、樽由来のバニラのような柔らかな香りや、ほのかなウッディさが調和し、奥行きのある風味が引き出されています。
口に含むと、まず広がるのは丸みのある口当たりと、麦の穏やかな甘み。その後に続く樽香が心地よく、余韻は長く、ゆったりとした時間を演出します。飲み方によって表情が変わるのも魅力で、ロックでは香りが引き締まり、熟成感が際立ちます。水割りでは甘みがふくらみ、軽やかで飲みやすい印象に。ソーダ割りにすると、樽香が爽やかに立ち上がり、食中酒としても非常に相性が良くなります。
また、「神の河」は焼酎初心者にも親しみやすい味わいでありながら、長期熟成ならではの深みを備えているため、焼酎愛好家からも高い評価を受けています。ウイスキーのような樽香と、麦焼酎らしい軽やかさを両立させた独自のスタイルは、他の麦焼酎とは一線を画す存在です。食事と合わせても、ゆったりとした晩酌にも、贈り物としても喜ばれる、上質で懐の深い焼酎といえます。
■飲み方あれこれ!!
ロック:
冷たさで香りが引き締まり、樽熟成由来のバニラ香と麦の甘みがゆっくりと開いていきます。氷が溶けるにつれて味わいが丸くなり、琥珀色の深みをじっくり楽しめる飲み方です。
水割り:
水を加えることで麦の甘みがふくらみ、樽香がやさしく広がります。軽やかで飲みやすく、食事との相性も良く、長く飲んでも疲れにくい穏やかな味わいになります。
ソーダ割り:
炭酸が樽香をふわりと持ち上げ、爽快感と熟成のコクが心地よく調和します。後味はすっきりとキレがあり、食中酒としても非常に合わせやすい軽快な一杯になります。
▶「薩摩酒造株式会社」のこと
「薩摩酒造株式会社」は、鹿児島県枕崎市に本拠を置く本格焼酎の名門蔵であり、1936年(昭和11年)の創業以来、南薩摩の風土と黒瀬杜氏の技を受け継ぎながら、伝統と革新を両輪に焼酎文化を牽引してきた蔵元である。枕崎は薩摩半島最南端に位置し、古くから焼酎造りが盛んな地域で、シラス台地が育む良質なサツマイモと清冽な水に恵まれ、焼酎製造に最適な環境を備えている。こうした土地の力を背景に、「薩摩酒造株式会社」は創業当初から本格焼酎の品質向上に努め、黒瀬杜氏の伝統技術を継承しながら、丹念で真摯な酒造りを続けてきた。
1955年には、代表銘柄「さつま白波」を発売し、鹿児島独自の飲み方であった“ロクヨンのお湯割り”を全国へ広め、第一次焼酎ブームを牽引したことは特筆すべき功績である。1970年代後半の焼酎人気を支えたこの銘柄は、本格焼酎の存在を全国区へ押し上げる大きな原動力となった。さらに1988年には、長期貯蔵麦焼酎「神の河」を発売し、樽熟成による芳醇な香味を持つ新たなスタイルの焼酎を提示することで、焼酎の可能性を広げた。
焼酎造りの特徴としてまず挙げられるのは、伝統技術の継承と革新の両立である。「薩摩酒造株式会社」は、黒瀬杜氏の手技を守りつつ、最新の分析技術や研究成果を取り入れ、品質の安定と向上を図っている。また、樽熟成に強みを持ち、樽職人による管理のもと、スモーキーさやバニラ香を生む樽を維持し、長期熟成による深い味わいを実現している。これは「神の河」やリキュール「SLEEPY」シリーズなどに活かされている。
さらに、原料へのこだわりも大きな特徴である。シラス台地で育つサツマイモの品質を重視し、特許技術を用いた芋焼酎の製造法も開発している。これは、土中保存したサツマイモを用いることで甘みと香りを引き出す独自技術であり、伝統を守りながらも新たな価値を創造する姿勢を示している。
近年では、令和元年に“MUGEN白波シリーズ”を立ち上げ、蓄積されたデータとインスピレーションを融合させた新しい焼酎造りにも挑戦している。これは、伝統の枠を超えた革新的な取り組みであり、焼酎文化の未来を切り開く試みといえる。
▶「薩摩酒造株式会社」の歴史(年表)
1936(昭和11年):
「薩摩酒造株式会社」が設立される。鹿児島県枕崎市に本社を構え、薩摩に伝わる焼酎製造方法を継承しながら本格焼酎造りを開始した。
1950年代(昭和30年代前半):
戦後の需要拡大に伴い、芋焼酎の生産体制を強化。黒瀬杜氏の技術を基盤に、地域に根ざした焼酎造りを発展させていく。
1970年代後半(昭和50年代前半):
代表銘柄「さつま白波」がテレビCMで全国的に知られるようになり、「6×4(ロクヨン)のお湯割り」などのキャッチコピーが焼酎ブームの火付け役となる。
1980年代(昭和後期):
第一次焼酎ブームを牽引し、本格焼酎の全国的な普及に大きく貢献する。白波ブランドが“本格焼酎の王道”として確立される。
1988(昭和63年)頃:
長期貯蔵麦焼酎「神の河」が発売される。ホワイトオーク樽で3年以上熟成させた琥珀色の麦焼酎として人気を博し、後のロングセラー商品となる。
2000年代(平成期):
芋焼酎の製造に関する特許技術(芋の土中保存を活かした製法)を取得し、原料の香味を最大限に引き出す研究開発を進める。
2010年代(平成後期):
明治時代から続く「明治蔵」での伝統的なかめ壺仕込みが再評価され、観光蔵としても人気を集める。工場見学を通じて焼酎文化の発信を強化する。
2020(令和2年):
本格芋焼酎「枕崎」が東京ウイスキー&スピリッツコンペティション2020で最高金賞を受賞し、伝統技術の高さが改めて評価される。
2023(令和5年):
ウイスキー製造にも参入し、焼酎にとどまらないスピリッツメーカーとしての新たな展開を開始する。
Data
生産者:薩摩酒造株式会社
住所: 鹿児島県枕崎市立神本町26
創業:1936年(昭和11年)
TEL:0993-72-1231
URL: https://www.satsuma.co.jp/ (薩摩酒造公式サイト:直接注文不可)
原料:大麦、大麦麹(白)
蒸留方式: 常圧蒸留
アルコール度数: 25度
容量: 300ml(瓶)、720ml(瓶)
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