いまよつかさ てんねんすいじこみじゅんまいしゅ
2026.06.27
自然の恵みを生かしたやわらかな純米の味わい
『今代司 天然水仕込み純米酒』は、新潟市に蔵を構える今代司酒造が手がける、自然の恵みをそのまま生かした純米酒です。蔵の地下から湧き出る軟水の天然水を仕込み水に使用し、米と水だけで醸す純米酒本来の素直な味わいを追求しています。今代司酒造は創業250年以上の歴史を持ち、無添加・無着色・純米造りを大切にしてきた蔵として知られ、この酒にもその哲学が色濃く反映されています。
香りは穏やかで、炊き立ての米を思わせる柔らかな香りがふわりと立ち上がります。華やかさよりも、米の自然な甘みと清らかな印象が前面に出るタイプで、飲む前から“優しい純米酒”であることが伝わってきます。口に含むと、まろやかな旨みが広がり、雑味のないクリアな飲み口が続きます。天然水由来の柔らかい質感が特徴で、角のない丸みのある味わいが心地よく、飲み疲れしないのも魅力です。
味わいのバランスは軽快で、冷酒では清涼感が際立ち、常温では米の旨みがふくらみ、燗にすると柔らかい甘みがより引き立ちます。食事との相性も幅広く、和食全般はもちろん、素材の味を生かした料理とよく調和します。特に白身魚の刺身や湯豆腐、だしの効いた煮物など、優しい味わいの料理と合わせると、この酒の繊細さがより際立ちます。
「今代司 天然水仕込み純米酒」は、派手さはないものの、飲むほどにじんわりと心に染みるような、素朴で誠実な一本です。今代司酒造の“自然と向き合う酒造り”を体現した、日常に寄り添う純米酒と言えます。
■飲み方あれこれ!!
涼冷え(15℃):
天然水仕込みならではの柔らかい口当たりが最も素直に感じられ、米の旨みと清らかな甘みがバランスよく広がります。冷たさが雑味を抑え、軽快で飲み疲れしない印象が際立ちます。
常温(20℃):
米のふくらみとまろやかな旨みがより豊かに感じられ、酒の持つ素朴さと優しさが最もよく表れます。香りが穏やかに開き、料理との調和も自然で、日常酒としての魅力が引き立ちます。
ぬる燗(40℃):
温度が上がることで甘みがやわらかく膨らみ、天然水由来の丸みが心地よく広がります。角のない優しい味わいがさらに際立ち、ほっとするような温かみのある飲み口になります。
おすすめのマリアージュ
●白身魚の刺身:
澄んだ味わいと柔らかな旨みが、白身魚の繊細な甘みを邪魔せず引き立てます。天然水仕込みの清らかさが後味をすっと整え、素材の良さがより際立ちます。
●湯豆腐:
まろやかな旨みと優しい口当たりが、豆腐の柔らかい甘みと見事に調和します。温かい料理でも酒の丸みが崩れず、ほっとする穏やかな余韻が続きます。
●だし巻き卵:
ふんわりとした甘みとだしの旨みを、酒の柔らかい酸と米の甘みが包み込みます。軽やかな飲み口が卵のコクを重くせず、食中酒として心地よく寄り添います。
●鶏の塩焼き:
シンプルな塩味と鶏の旨みに、純米酒のまろやかさがよく合います。脂を優しく流しつつ、旨みをふくらませるバランスの良い組み合わせです。
●野菜の炊き合わせ:
素材の甘みとだしの香りに、酒の清らかな味わいが自然に寄り添います。雑味のない飲み口が料理の優しさを損なわず、穏やかな調和が楽しめます。
▶「今代司酒造株式会社」のこと
「今代司酒造株式会社」は、新潟市中央区に蔵を構える1767年創業の老舗酒蔵であり、250年以上にわたり酒造りを続けてきた歴史を持つ。創業当初から新潟の豊かな水と米に寄り添い、時代の変化に合わせながらも“自然で誠実な酒造り”を大切にしてきた蔵として知られている。特に近年は、全国でも珍しい全量純米蔵としての姿勢を明確(※)にし、醸造アルコールを一切使用しない純米酒のみを造る方針を貫いている点が大きな特徴である。この転換は、米と水の魅力を最大限に引き出すための決断であり、蔵の哲学を象徴する出来事となっている。
⇒全量純米蔵としての姿勢を明確(※)
〇「今代司酒造」は、2010年代に醸造アルコールを一切使わない“全量純米蔵”へ転換するという大きな決断を下した。大量生産が主流の時代に逆行するような選択だったが、米と水の魅力を最大限に生かすための理念を優先した結果であり、全国的にも珍しい純米専門蔵として注目を集める存在となった。
酒造りにおいては、蔵の地下から湧き出る軟水の天然水を仕込み水として使用し、柔らかく清らかな味わいを生む基盤となっている。軟水は発酵を穏やかに進め、雑味の少ない優しい酒質を生み出すため、今代司の酒に共通する“丸み”や“透明感”はこの水によって支えられている。また、米の旨みを素直に表現するため、精米歩合や麹造りにも丁寧な手仕事を重ね、派手さよりも“飲み飽きしない自然な美味しさ”を追求している点も特徴的である。
さらに、伝統を守りつつも革新的な取り組みに積極的で、蔵の見学施設の整備や情報発信(※2)、海外展開など、現代の酒文化に寄り添う姿勢も評価されている。ラベルデザインや商品展開にも現代的な感性を取り入れ、若い世代や海外のファンにも親しまれるブランドへと成長している。こうした柔軟な姿勢は、長い歴史を持つ蔵でありながら常に前向きに進化し続ける「今代司酒造株式会社」の魅力を象徴している。
⇒蔵の見学施設の整備や情報発信(※2)
〇今代司酒造は、早い段階から蔵見学を積極的に受け入れる開かれた酒蔵として知られている。伝統的な建物をそのまま活かし、仕込みの様子や設備を公開することで、透明性のある酒造りを発信し、観光客や若い世代の日本酒ファンを増やすきっかけとなっている。
総じて、同社の酒造りは“自然の恵みをそのままに、丁寧に、誠実に”という精神に貫かれており、米と水の良さを素直に伝える純米酒を生み出す蔵として高い評価を得ている。
▶「今代司酒造株式会社」の歴史(年表)
1767年(明和4年):
新潟市にて創業。酒造りに適した水と米に恵まれた土地で、地域に根ざした酒蔵として歩みを始める。
江戸後期(1800年代前半):
地元の米と軟水を生かした酒造りが評価され、周辺地域での流通が拡大。素朴で誠実な酒質が支持を集める。
明治時代(1868〜1912年):
近代的な酒造技術の導入が進み、設備の改良や品質向上に取り組む。新潟の酒蔵としての地位を確立する。
大正時代(1912〜1926年):
地域の食文化とともに発展し、家庭用の定番酒として親しまれる。蔵の規模拡大と安定した生産体制が整う。
昭和中期(1950〜1970年代):
高度経済成長期に合わせて需要が増加。大量生産の時代でありながら、丁寧な酒造りを維持し続ける姿勢が評価される。
平成初期(1990年代):
時代の嗜好変化に対応しつつ、伝統的な純米酒の価値を再評価。品質重視の酒造りへと方向性を強める。
2000年代(平成後期):
蔵の見学施設を整備し、透明性のある酒造りを発信。観光客や若い世代との接点が増え、ブランドの認知が広がる。
2010年代:
醸造アルコールを使用しない「全量純米蔵」への転換を決断。米と水だけで造る純米酒に特化した蔵として全国的に注目される。
2020年代:
海外展開や現代的なデザインの採用など、新しい挑戦を続けながらも、自然の恵みを生かす酒造りの精神を守り続けている。
Data
生産者:今代司酒造株式会社
住所:新潟県新潟市中央区鏡が岡1-1
創業:1767年(明和4年)
TEL:025-245-0325
URL:https://imayotsukasa.co.jp/ (今代司酒造公式サイト・直接注文不可)
特定名称:純米酒
原料米&精米歩合:新潟県産米
アルコール度数:15%
酵母: ―
日本酒度: ―
酸度: ―
容量: 300ml(瓶)、720ml(瓶)、1800ml(瓶)
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