かいか じゅんまいしゅ
自社水田を持つ栃木県最古の酒蔵が造るこだわりの純米酒
『開華 純米酒』は、地元田島町の農家が作るこだわりの酒造好適米(麹米・五百万石65% 掛米・あさひの夢)を65%まで磨きし、小仕込みによる丁寧な手作業にこだわり下野杜氏(※)が醸している。
華やかで繊細な香りとやわらかな旨み、軽快な甘みが調和した飲み口スッキリの純米酒。おススメの飲み方は、冷酒から常温またはぬる燗で。
・第一酒造のこと
「越後屋(現・三越)」と同年の創業で、関東平野の北端・栃木県佐野市にある県内最古の酒蔵である。1998(平成10)年より、全商品を特定名称酒へ統一、小仕込みによる米・水・造りにこだわった酒造りを行っている。 北米や欧州の他、世界各国(香港、韓国、台湾、シンガポールなど)への輸出も行っているが、出荷の8割は栃木県内で流通されている。
創業時から農家ということもあり酒米へのこだわりは強く、自社水田を持ち田植えから収穫まで社員が行う。 全国新酒鑑評会において20年間で11回の金賞受賞と関東地区では最多を誇る。その他にも、酒造技能士一級取得の杜氏が5名、農産物検査技師も在籍し、全国で唯一等級検査まで行う。
栃木県には独自の「下野杜氏」という資格制度があるが、全部で十数名の資格保持者のうち3名が当蔵に所属している。こうして丁寧に栽培された酒造好適米を使い、古生層から流れ出す日本名水百選にも選ばれた佐野の名水によって醸される。
さらに第一酒造(株)では、2006(平成18)年よりパストライザー(びん詰め後加熱殺菌装置)を導入。 生詰め以外のお酒は常温で瓶詰めし、栓をした後に温水(日本酒では普通50~60℃くらい)で加熱殺菌してから低温シャワーで急冷する(低温殺菌法)。
鑑評会に出品する大吟醸などで使われる殺菌法だが、この方法により、日本酒の風味が損なわれることなく劣化を防ぐことができる。 第一酒造は、立春の未明に搾った酒をその日のうちに届ける、「立春朝搾り」を最初に始めた酒蔵でもある。
下野杜氏(※・しもつけとうじ) とは?
杜氏集団としては、新潟県の「越後杜氏」、岩手県の「南部杜氏」などが有名だが、高齢化による後継者不足が懸念されている。下野杜氏はそんな危機感から地元の若手の蔵人たちが、所属する会社にとらわれないで栃木の地酒の品質向上を目的に集まった業界団体。しかし、単なる杜氏の親睦団体ではなく、実技試験・利き酒試験・筆記試験・各種勉強会など、栃木県産業技術センターから課される厳しいカリキュラムや試験を経て、「下野杜氏」に認定する資格制度を持つ。第一酒造では、全体で十数名の資格保持者のうち3名がこの資格を持つ。
Data
生産者:第一酒造株式会社
住所:栃木県佐野市田島町488
創業:1673(延宝元)年
TEL:0283-22-0001
URL:http://www.sakekaika.co.jp/ (直接注文可)
特定名称:純米酒
原料米&精米歩合:麹米・五百万石65% 掛米・あさひの夢65%
アルコール度数:14.5%
酵母:栃木酵母
日本酒度:+2
酸度:1.4
容量:300ml、720ml、1800ml
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