武勇 辛口純米酒

ぶゆう からくちじゅんまいしゅ

2023.02.10

米の旨みが冴える潔い味わい

『武勇 辛口純米酒』は、茨城県結城市に蔵を構える老舗酒蔵「株式会社武勇」が醸す、骨太でしっかりとした味わいの純米酒です。創業は1867年(慶応年間)とされ、150年以上にわたって酒造りを続けてきた蔵元が手がけるこの酒は、伝統と革新が融合した一本として高く評価されています。

原料米には兵庫県産の山田錦と富山県産の五百万石を使用し、精米歩合は63%。炭素濾過を行わず、熟成によって生まれる自然な山吹色をそのまま残すことで、見た目にも味わいにも深みを持たせています。使用酵母はK-10-BおよびK-9-Bで、アルコール度数は15度。日本酒度は+2、酸度は1.7と、辛口ながらも程よい酸味とコクがあり、純米酒らしい素朴さと力強さを兼ね備えています。

口に含むと、芳醇な香りとともに米の旨味が広がり、後味はすっきりとキレが良く、食中酒として非常に優秀です。特に焼き鳥、煮物、刺身、蕎麦などの和食との相性が抜群で、料理の味を引き立てながらも主張しすぎないバランスが魅力です。冷酒から熱燗まで幅広い温度帯で楽しめるため、季節やシーンを問わず活躍する万能な一本です。

また、この酒は漫画『美味しんぼ』にも登場したことがあり、蔵元の自信作として紹介されています。地元茨城県では根強い人気を誇り、全国の日本酒ファンにも愛される存在です。価格も手頃で、日常の晩酌から贈答用まで幅広く対応できる、まさに「実力派の辛口純米酒」と言えるでしょう。

■飲み方あれこれ!!

〇「武勇 辛口純米酒」は、派手さはないものの、飲むたびにじわりと染み入るような味わいがあり、日常の一杯としても、特別な席でも活躍する懐の深い純米酒です。

ぬる燗(40℃):

旨味がふわりと広がり、酸味とコクが調和してまろやかさが際立ちます。後味のキレも良く、食事との相性がさらに高まります。

常温(20℃):

米の香りと味わいが素直に感じられ、辛口のシャープさが心地よく残ります。日常の晩酌にぴったりの安定感があります。

熱燗(50℃):

香ばしさが立ち、濃厚な旨味が前面に出てきます。寒い季節に体の芯から温まる、力強い味わいが楽しめます。

涼冷え(15℃):

爽やかな飲み口で、酸味が引き締まり、後味のキレがより鮮明に。脂の乗った魚料理などと合わせると抜群です。

▶「株式会社武勇」のこと

「株式会社武勇」は、茨城県結城市に蔵を構える老舗酒蔵で、創業は江戸時代末期の慶応3年(1867年)にまで遡ります。初代・保坂勇吉が越後(現在の新潟県)から結城の地に移り、酒造業を始めたのがその始まりです。結城は古くから結城紬の産地として知られ、城下町としても栄えた地域で、酒や味噌、醤油などの醸造文化が根付いていました。武勇はその地で170年以上にわたり、幾度もの困難を乗り越えながら酒造りを続けてきました。

■(株)武勇

特に第二次世界大戦中は、金属製の釜を供出させられるなど、酒造りに必要な設備を失う厳しい状況に直面しましたが、木製の釜を使うなどして酒造りを継続。戦後の物資不足や米の配給制の中でも、地元の人々の支えを受けながら、酒造りの灯を絶やすことなく守り続けました。こうした歴史の中で、「武勇」の酒は「日常に寄り添う一杯」として地域に根付き、庶民の心を癒す存在となっていったのです。

「武勇」の酒造りの特徴は、まず「三季醸造」という製法にあります。これは秋・冬・春の三つの季節にわたって酒造りを行う方法で、一般的な「寒造り(一季醸造)」とは異なり、より長期間にわたって丁寧な仕込みが可能になります。これにより、安定した品質と深みのある味わいを実現しています。

仕込み水には、鬼怒川水系の伏流水を使用(※)。150メートルの地下から汲み上げた軟水を精密濾過し、酒造りに最適な水質を確保しています。この水は、低温発酵をゆるやかに進めるのに適しており、きめ細かく滑らかな酒質を生み出します。

⇒仕込み水には、鬼怒川水系の伏流水を使用(※)

〇武勇の酒造りを支えるのは、鬼怒川水系の伏流水。この水は、栃木県日光市の川治温泉付近の雪解け水が地中に染み込み、約30年かけて結城の地下150mに到達するという、まさに自然の恵みそのもの。
この伏流水は軟水で、麹の働きを穏やかに促進し、まろやかで繊細な酒質を生み出します。さらに、武勇ではこの水を独自の精密濾過装置で浄化し、安全性と品質を両立させています。

原料米にも強いこだわりがあり、兵庫県特A地区産の山田錦をはじめ、富山県の五百万石、岡山県の雄町、地元茨城県のひたち錦など、全国の酒造好適米を厳選して使用。酒の種類によって米の配合を変えることで、それぞれの酒に個性と深みを持たせています。

また、杜氏には地元・結城の職人を起用し、伝統を守りながらも革新を取り入れた酒造りを展開。若手の育成にも力を入れ、少人数ながらも丁寧な手仕事で酒を仕込むスタイルを貫いています。

「武勇」の酒は、素朴でありながらも芯のある味わいが特徴で、食中酒としての完成度が高く、和食との相性も抜群。地元に根ざした酒蔵として、国内外にその魅力を発信し続けています。

▶「株式会社武勇」の歴史(年表)

1867年(慶応3年):

越後(現在の新潟県)出身の保坂勇吉が、茨城県結城市にて酒造業を創業。結城は結城紬の産地として栄え、酒蔵が並ぶ城下町だった。

1940年代(昭和20年前後):

第二次世界大戦中、政府の命令により金属製の釜を供出。酒造りに必要な設備を失うも、木製の釜を使って酒造りを継続。戦後は米の配給制により生産量が制限されるが、価格統制により酒造業を維持。

1996年(平成8年):

法人化に伴い、社名を「株式会社武勇」に改称。5代目・6代目が中心となり、「真実のある酒造り」を理念に掲げ、伝統と革新を融合させた酒造りを展開。

2015年(平成27年):

創業150周年を迎える。三季醸造体制を確立し、外部杜氏に頼らず(※2)、地元結城の職人による酒造りを継続。地域文化と結びついた酒造りが評価される。

⇒外部杜氏に頼らず(※2)

〇武勇は、全国に先駆けて杜氏(酒造りの責任者)を正社員として通年雇用する体制を整えた酒蔵です。従来、杜氏は冬季限定の季節労働者として雇われるのが一般的でした。特に関東の酒蔵では、新潟の越後杜氏や岩手の南部杜氏など、他地域から職人を呼び寄せて酒造りを行うのが通例でした。
しかし1990年代、越後杜氏の後継者不足が深刻化したことをきっかけに、武勇は自社で杜氏を育成する方針へと舵を切ります。設備を整え、三季醸造体制を導入することで、杜氏が年間を通して働ける環境を構築。これは業界でも画期的な取り組みで、現在では多くの酒蔵がこのスタイルを参考にしています。

現在(令和時代):

国内外での評価が高まり、漫画『美味しんぼ』にも登場するなど知名度が向上。地元の小学生への麹文化の教育活動など、地域とのつながりを大切にしながら、伝統を守り続けている。

Data

生産者:株式会社武勇

住所:茨城県結城市結城144

創業:19世紀頃(慶応年間)

TEL:0296-33-3343

URLhttp://www.buyu.jp/ (直接注文不可)

特定名称:純米酒

原料米&精米歩合:山田錦(兵庫県産)・五百万石(富山県産)自家精米63%

アルコール度数:15~16%未満

酵母: 協会9号、10号

日本酒度:+2

酸度:1.7

容量: 720ml、1800ml

 

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