薫長 特別純米酒

くんちょう とくべつじゅんまいしゅ

2026.08.15

穏やかな香りと米の旨味が調和する食中向けの酒質

『薫長 特別純米酒』は、大分県日田市の老舗蔵・クンチョウ酒造が醸す、穏やかな香りと米の旨味を丁寧に引き出した特別純米酒です。派手さを抑え、落ち着きと調和を重視した酒質が特徴で、口に含むとやわらかな米の甘みが広がり、後半にはすっきりとしたキレが心地よく続きます。香りは控えめで、穏やかな吟醸香がふわりと漂う程度。食事と寄り添う「食中酒」としての完成度が高く、和食全般に合わせやすい万能性を備えています。

純米酒らしく米の旨味をしっかりと感じられる一方、重たさを感じさせない軽快な飲み口が魅力で、日田の清らかな水を用いた丁寧な麹づくりと低温発酵によって雑味の少ないクリアな酒質を実現しています。冷酒では爽やかなキレが際立ち、常温では米のふくらみが増し、燗にすると柔らかい旨味が深く感じられるなど、温度帯によって表情が変わる点も楽しみのひとつです。

クンチョウ酒造は1932年創業の歴史ある蔵で、「薫長」ブランドは蔵を代表する銘柄として知られています。その中でも特別純米酒は、華美な香りや強い個性を追求するのではなく、地域の食文化に寄り添い、毎日の食卓に自然と溶け込む味わいを目指した一本です。地元で長く愛されてきた理由が、飲むほどに伝わる穏やかで誠実な酒質に表れています。

「薫長 特別純米酒」は、米の旨味、穏やかな香り、すっきりとした後味が心地よくまとまり、幅広い料理に寄り添う柔軟性を持つ、日常に寄り添う上質な純米酒と言えるでしょう。

■飲み方あれこれ!!

上燗(45℃):

米のふくらみが最も自然に広がり、薫長らしい穏やかな旨味が柔らかく立ち上がる温度帯。香りは控えめながら上品に開き、雑味のない滑らかな口当たりが続く。食事との相性が非常に良く、特に出汁を使った料理を引き立てる。

常温(20℃):

米の甘みと旨味、すっきりした後味のバランスが最も素直に感じられる。冷やしすぎないことで香りが穏やかに立ち、軽快さとふくらみが同居する飲み心地になる。日常の食卓で飲み飽きしない、薫長の魅力が最も自然に表れる温度帯。

涼冷え(15℃):

爽やかなキレが際立ち、透明感のある味わいが楽しめる。香りは控えめで、食事の邪魔をしない軽快な飲み口が特徴。冷やすことで後味が引き締まり、脂の少ない魚料理や淡い味付けの料理と合わせると相性が良い。

おすすめのマリアージュ

●白身魚の塩焼き:

穏やかな吟醸香と軽快な旨味が、白身魚の繊細な風味を邪魔せず寄り添う。後味のすっきり感が塩味を引き締め、魚の甘みをより際立たせる。

●だし巻き卵:

米のふくらみと柔らかな甘みが、出汁の旨味と自然に重なり合う。温度帯を問わず相性が良く、卵のまろやかさを優しく引き立てる。

●湯豆腐:

控えめな香りと雑味のないクリアな酒質が、豆腐の滑らかさと出汁の穏やかな旨味にぴたりと合う。後口のキレが全体を軽やかにまとめる。

●鶏の塩焼き:

薫長の軽快な旨味が鶏肉の脂をほどよく流し、香ばしさを引き立てる。常温〜涼冷えで飲むと、肉の旨味と酒のキレが心地よく調和する。

▶「クンチョウ酒造株式会社」のこと

「クンチョウ酒造株式会社」は、1932年に大分県日田市(ひたし)で創業した蔵元で、江戸期から商家として続く家業を基盤に日本酒造りへと踏み出した歴史を持つ。日田は古くから水郷として知られ(※)、清冽な地下水に恵まれた土地であり、同社はこの豊かな水資源を酒造りの根幹としてきた。創業当初は地域に根ざした素朴な酒を中心に展開していたが、時代の変化とともに品質向上への取り組みを強め、麹造りや発酵管理の精度を高めることで、雑味の少ない透明感のある酒質を特徴とする蔵へと成長していった。

⇒日田は古くから水郷として知られ(※)

〇「クンチョウ酒造」は、日田の水郷文化と深く結びついた酒造りを続けてきた蔵として知られ、創業以来、地域の食文化に寄り添う“食中酒”を一貫して追求してきた点が特筆される。華美な香りや派手な個性ではなく、日田の清冽な水と穏やかな気候を生かし、毎日の食卓に自然と溶け込む酒質を磨き続けてきた姿勢は、地元で長く愛される理由のひとつとなっている。

同社の酒造りは「派手さよりも誠実さ」を重んじる姿勢が一貫しており、米の旨味を丁寧に引き出しながら、飲み飽きしない調和の取れた味わいを追求している。特に麹造りでは、過度に香りを立てるのではなく、米の持つ自然な甘みと旨味を引き出すことを重視し、低温発酵によって柔らかく滑らかな酒質を実現している。また、日田の気候を活かした落ち着いた発酵環境により、穏やかな香りと軽快な飲み口を併せ持つ酒が生まれる点も特徴である。

代表銘柄「薫長」は、地元で長く親しまれてきたブランドであり、食事と寄り添う“食中酒”としての完成度が高い。華美な香りや強い個性を追求するのではなく、日田の風土や食文化に自然と溶け込む味わいを目指して造られており、冷酒から燗酒まで幅広い温度帯で楽しめる柔軟性を備えている。特別純米酒をはじめとする各種ラインナップは、米の旨味、穏やかな香り、すっきりとした後味という三要素を丁寧にまとめ上げた酒質が特徴で、日常の食卓に寄り添う誠実な酒として評価されている。

「クンチョウ酒造株式会社」は、地域の伝統を守りながらも現代の嗜好に合わせた酒造りを続ける蔵であり、日田の自然と職人の技が生み出す、穏やかで調和の取れた日本酒を提供し続けている。

▶「クンチョウ酒造株式会社」の歴史(年表)

1932年(昭和7年):

「クンチョウ酒造株式会社」が日田市で創業し、地元の清冽な水を生かした酒造りを開始した。

1940年代(昭和期):

地域に根ざした素朴な日本酒を中心に製造し、日田の食文化に寄り添う酒として親しまれるようになった。

1950〜1960年代(昭和中期):

設備の改良と麹造りの技術向上に取り組み、安定した酒質の確立を進める。食中酒としての評価が高まり始める。

1970年代(昭和後期):

低温発酵の管理技術を導入し、雑味の少ない透明感のある酒質を目指した造りへと転換する。

1980年代(昭和末期):

代表銘柄「薫長」ブランドの基盤が整い、地域で広く愛される銘柄として定着する。

1990年代(平成初期):

食事に寄り添う穏やかな酒質を重視した製造方針を明確化し、特別純米酒などのラインナップを拡充する。

2000年代(平成中期):

伝統的な手造りの技法を守りつつ、現代の嗜好に合わせた酒造りを進め、品質向上への取り組みを強化する。

2010年代(平成後期):

日田の風土を生かした酒造りが再評価され、全国の日本酒愛好家からも注目される蔵となる。

2020年代(令和期):

「薫長」シリーズの品質向上とブランド発信を進め、食中酒としての魅力をさらに磨き続けている。

Data

生産者:クンチョウ酒造株式会社

住所:大分県日田市豆田町6-31

創業:1932年

TEL:0973-23-6262(商品・注文)/0973-22-3121(見学)

URLhttps://www.kuncho.net/ (クンチョウ酒造公式サイト・直接注文可)

特定名称:特別純米酒

原料米&精米歩合:掛け米・麹米ともに大分県産ヒノヒカリ50%

アルコール度数:15%

酵母:

日本酒度:+5

酸度:1.5

容量: 720ml(瓶)、1800ml(瓶)

 

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