ほんじん じゅんまいぎんじょう
2026.06.22
『本陣 純米吟醸』は、長崎県佐世保市の老舗蔵・潜龍酒造が手がける、端正で品格ある味わいが魅力の純米吟醸酒です。地元の良質な米と清冽な水を用い、伝統的な手造りの技を守りながら丁寧に醸されています。その佇まいは落ち着きがあり、派手さよりも“きちんとした旨さ”を求める人に寄り添う一本です。
口に含むと、まず穏やかで上品な吟醸香がふわりと広がります。華やかすぎず、米の香りと調和した落ち着いた香り立ちが特徴です。味わいは柔らかく、米の旨味がじんわりと広がりながらも、後味はすっきりと切れていくため、飲み疲れしないバランスの良さがあります。甘味・酸味・旨味の調和が取れており、食中酒としての完成度が高い点も魅力です。
料理との相性も幅広く、白身魚の刺身や塩焼き、出汁を使った和食、煮物などと合わせると、酒の旨味が料理を引き立て、料理がまた酒の味わいを深めてくれます。冷酒では清涼感が際立ち、常温では旨味がより豊かに感じられるため、温度帯によって表情が変わるのも楽しみのひとつです。
歴史ある蔵が丁寧に仕上げた「本陣 純米吟醸」は、日常の食卓にも、ゆっくりと味わいたい時間にも寄り添う、落ち着きと奥行きを備えた一本と言えます。
■飲み方あれこれ!!
上燗(45℃):
香りがふわりと開き、穏やかな吟醸香と米の旨味が最もバランスよく感じられる温度帯です。口当たりは柔らかく、旨味が広がりながらも後味はすっきりと切れ、食中酒としての魅力が際立ちます。
涼冷え(15℃):
清涼感があり、上品な吟醸香がすっと立ち上がります。味わいは引き締まり、キレの良さが際立つため、刺身や淡い味付けの料理と合わせると互いを引き立て合います。爽やかで飲み疲れしない印象です。
常温(20℃):
米の旨味が最も自然に感じられ、落ち着いた味わいが楽しめます。香りは控えめながら調和が良く、穏やかで包み込むような飲み口になります。ゆっくりと味わいたい時に向いた、安定感のある表情です。
おすすめのマリアージュ
●白身魚の刺身:
穏やかな吟醸香と澄んだ旨味が、白身魚の繊細な甘味を邪魔せず引き立てます。後味のすっきり感が相性を高め、料理と酒が互いに軽やかに調和します。
●だし巻き卵:
柔らかな旨味と控えめな甘味が、出汁の香りと卵のまろやかさに寄り添います。酒の上品なキレが後味を整え、優しい味わい同士が心地よく重なります。
●鶏の塩焼き:
米の旨味がしっかり感じられるため、シンプルな塩味の鶏肉と好相性です。香ばしさを受け止めつつ、後味は軽やかに切れて、食が進む組み合わせになります。
●炊き合わせ(根菜中心):
落ち着いた味わいが、出汁を含んだ根菜の旨味と自然に溶け合います。温度帯によっては旨味がよりふくらみ、料理の滋味深さを引き立てます。
●湯豆腐:
控えめな香りと柔らかな口当たりが、豆腐の優しい甘味と相性抜群です。後味の清らかさが全体をまとめ、穏やかな味わいの重なりが楽しめます。
▶「潜龍酒造株式会社」のこと
「潜龍酒造(※)株式会社」は、長崎県佐世保市江迎町に蔵を構える、創業1688年(元禄元年)の歴史ある酒蔵です。江戸時代初期から続く老舗で、地域の米と水を生かした酒造りを守り続けてきました。創業当時、江迎町は宿場町として栄え、人々の往来が多かったことから、旅人や地域の人々に親しまれる酒を造る蔵として発展していきました。長い歴史の中で幾度もの時代の変化を経験しながらも、伝統的な手造りの技を継承し続けている点が大きな特徴です。
⇒潜龍酒造(※)
〇「潜龍酒造」の名は、江迎町に古くから伝わる“龍が水中に潜む”という伝承に由来するとされ、創業当時から地域の象徴として親しまれてきました。宿場町として栄えた土地で旅人に愛され、地元文化と深く結びついた酒蔵として発展してきた。
「潜龍酒造」の酒造りは、まず“水”へのこだわりが際立っています。蔵の周囲には清らかな伏流水が豊富に湧き、その柔らかく雑味の少ない水が酒の味わいに大きく寄与しています。また、地元産の米を中心に使用し、米の旨味を丁寧に引き出すための麹造りや発酵管理を重視しています。特に麹造りでは、温度や湿度を細かく調整しながら、米の芯までしっかりと麹菌をまわす伝統的な手法を守り、旨味と香りのバランスが取れた酒質を生み出しています。
さらに、蔵人たちの経験と勘を大切にした“手仕事”が酒造りの中心にあります。近代化が進む中でも、麹室での作業やもろみの管理など、機械に頼りすぎない丁寧な造りを続けていることが、「潜龍酒造」の酒に独特の落ち着きと奥行きを与えています。香りは華やかすぎず、米の旨味をしっかりと感じられる酒質が多く、食事と寄り添う“食中酒”としての完成度が高い点も特徴です。
代表銘柄である「本陣」シリーズは、蔵の伝統と技を象徴する存在で、穏やかな香りと澄んだ旨味、後味の良いキレが評価されています。地域の風土と歴史を映し出すような、落ち着きと品格を備えた酒造りを続ける「潜龍酒造株式会社」は、今もなお地元に根ざしながら、丁寧な手造りの日本酒を世に送り出し続けています。
▶「潜龍酒造株式会社」の歴史(年表)
1688年(元禄元年):
「潜龍酒造株式会社」の前身となる酒造業が現在の長崎県佐世保市江迎町で創業し、宿場町として栄えた地域で人々に親しまれる酒造りを始める。
江戸時代後期(1800年代前半):
地域の米と清らかな伏流水を生かした酒造りが定着し、地元の商人や旅人に広く支持されるようになる。
明治時代(1868年〜1912年):
酒造技術の近代化が進む中でも、麹造りや発酵管理などの伝統的な手仕事を守り続け、蔵の酒質が安定して評価される。
大正時代(1912年〜1926年):
地域の需要拡大に合わせて設備を整えつつ、手造り中心の酒造りを維持し、食中酒として親しまれる味わいを確立する。
昭和時代前期(1926年〜1945年):
戦時下の原料不足など厳しい状況に直面しながらも、蔵の酒造りを継続し、地域の酒文化を支え続ける。
昭和時代後期(1945年〜1989年):
戦後の復興とともに生産体制を整え、品質向上に取り組む。代表銘柄「本陣」シリーズが地域で広く知られるようになる。
平成時代(1989年〜2019年):
吟醸酒や純米酒の需要増加に合わせ、丁寧な麹造りと手仕事を重視した酒造りをさらに強化。穏やかな香りと米の旨味を生かした酒質が高く評価される。
令和時代(2019年〜現在):
伝統を守りつつ現代の嗜好にも寄り添う酒造りを展開。「本陣」シリーズを中心に、地域の風土を映す落ち着いた味わいの日本酒を造り続けている。
Data
生産者:潜龍酒造株式会社
住所:長崎県佐世保市江迎町長坂209
創業:1688年(元禄元年)
TEL:0956-65-2209
URL:https://www.senryuu.jp/ (潜龍酒造公式サイト・直接注文可)
特定名称:純米吟醸酒
原料米&精米歩合:麴米・掛米ともに山田錦(江迎町産)55%
アルコール度数:15%
酵母: ―
日本酒度: ―
酸度: ―
容量: 720ml(瓶)、1,800ml(瓶)
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