石鎚 大吟醸 大雄峯

いしづち だいぎんじょう だいゆうほう

2026.05.12

丁寧な造りが生む静かで奥深い味わいの余白

『石鎚 大吟醸 大雄峯』は、愛媛県西条市の名峰・石鎚山の名を冠する蔵が、技と精神を結集して醸す大吟醸です。酒名にある「大雄峯(だいゆうほう)」は石鎚山の最高峰を指し、蔵が目指す“最高到達点の酒質”を象徴しています。透明感と気品を備えた味わいは、全国の日本酒愛好家から高い評価を受けています。

この酒の魅力は、まず香りの上質さにあります。華やかさを持ちながらも決して過度に主張せず、白い花や熟した果実を思わせる香りが静かに立ち上がります。口に含むと、雑味のない研ぎ澄まされた旨味が広がり、柔らかく滑らかな質感が続きます。後口はきわめて清らかで、山の湧水を思わせる透明感が余韻として残ります。

石鎚酒造が大切にするのは「食と寄り添う酒」。その思想はこの大吟醸にも息づき、香りの華やかさと味わいの端正さが見事に調和しています。繊細な和食はもちろん、白身魚のカルパッチョや淡い塩味の料理とも相性が良く、食卓を上品に引き立てます。

丁寧な造りと蔵の哲学が結晶した「石鎚 大吟醸 大雄峯」は、特別な日の一杯としても、静かに味わう晩酌としても、心に残る体験をもたらす一本です。

■飲み方あれこれ!!

涼冷え(15℃):

香りが最も美しく立ち上がり、白い花や熟した果実を思わせる上品な香りが静かに広がる。味わいは透明感に満ち、雑味のない旨味がすっと伸び、後口は清らかで凛とした余韻が続く。

花冷え(10℃):

香りが引き締まり、より端正で静かな印象が際立つ。口当たりは滑らかで、研ぎ澄まされた旨味が繊細に広がり、石鎚らしい清冽さが一層際立つ。食中酒としてのバランスも非常に良い。

常温(20℃):

香りと旨味が穏やかに開き、酒の芯にある柔らかさと品格が最も自然に感じられる。温度が上がることで味わいにふくらみが生まれ、落ち着いた余韻が長く続く。特別な時間にゆっくり味わいたい。

おすすめのマリアージュ

●白身魚の昆布締め:

上品な旨味と清らかな余韻が、昆布のほのかな塩味と旨味を優しく引き立てる。酒の透明感が魚の繊細さを壊さず、香りの華やかさが後口にふわりと重なる。

●鯛の塩焼き:

香りの品格と雑味のない旨味が、鯛の甘みと香ばしさに寄り添う。余韻の清冽さが脂を軽やかに流し、料理と酒の両方の輪郭がより鮮明に感じられる。

●天ぷら(キス・舞茸):

涼やかな香りと滑らかな口当たりが、揚げ物の軽い油分をすっと整える。素材の甘みや香りを邪魔せず、後口に残る透明感が次のひと口を心地よく誘う。

●帆立の貝柱の炙り:

炙りの香ばしさと帆立の甘みが、酒の柔らかな旨味と美しく調和する。果実を思わせる香りがふわりと重なり、余韻に上質な立体感が生まれる。

▶「石鎚酒造株式会社」のこと

「石鎚酒造株式会社」は、1920年(大正9年)に愛媛県西条市で創業した蔵で、名峰・石鎚山の麓に広がる豊かな水系と、酒造りに適した気候風土を背景に発展してきた。創業当初から“清く、正しく、美しい酒”を目指し、地域の米と水を生かした端正な酒質(※)を追求してきた蔵であり、現在も家族経営の精神を大切にしながら、丁寧な手造りを守り続けている。特に仕込み水には石鎚山系の伏流水を使用し、その柔らかく清冽な水質が、蔵の酒に共通する透明感と優しい旨味を形づくっている。

⇒地域の米と水を生かした端正な酒質(※)

〇石鎚酒造は早くから地元農家との協力体制を築き、酒米の品質向上に取り組んできた。農家と蔵が互いに意見を交わしながら米づくりを行うことで、より理想的な酒米が育ち、蔵の酒質向上にもつながっている。地域と共に歩む姿勢は、蔵の歴史を語るうえで欠かせないエピソードであり、石鎚の酒が“土地の味”を強く感じさせる理由でもある。

酒造りの特徴としてまず挙げられるのは、徹底した少量仕込みである。大きなタンクに頼らず、細やかな温度管理と麹づくりを行うことで、雑味のない澄んだ味わいを実現している。また、麹造りでは手作業による「箱麹法」を採用し、米の状態を見極めながら最適な麹を育てることで、香りと旨味のバランスに優れた酒質を生み出している。さらに、酵母の選定にもこだわり、華やかさを持ちながらも食事に寄り添う香味設計を重視している点が特徴的である。

「食と寄り添う酒」を理念に掲げる同社は、香りが過度に主張せず、料理の味わいを引き立てる上品な酒造りを目指している。そのため、軽快さと奥行きを両立した味わいが多く、和食はもちろん洋食や淡い塩味の料理とも相性が良い。代表銘柄の大吟醸から純米酒に至るまで、いずれも清らかな余韻と凛とした透明感が共通しており、石鎚酒造の哲学が一貫して息づいている。

伝統を守りながらも挑戦を続ける「石鎚酒造株式会社」は、地域に根ざした蔵としての誇りと、酒質への真摯な姿勢を貫き、今も多くの愛好家を魅了し続けている。

▶「石鎚酒造株式会社」の歴史(年表)

1920年(大正9年):

「石鎚酒造株式会社」が愛媛県西条市にて創業し、石鎚山系の伏流水を用いた酒造りを開始する。

1935年(昭和10年):

地域の米を中心にした酒造りの体制を整え、少量仕込みによる丁寧な醸造方針が確立される。

1955年(昭和30年):

設備の近代化を進めつつも手造りの麹づくりを堅持し、品質向上を重視した酒造りへと舵を切る。

1970年(昭和45年):

「食と寄り添う酒」を理念として掲げ、香りと味わいの調和を重視した酒質設計が明確になる。

1985年(昭和60年):

大吟醸酒の製造に本格的に取り組み始め、石鎚山の名を冠した高品質酒が注目を集める。

1995年(平成7年):

少量仕込みと箱麹法を中心とした伝統技術をさらに磨き、雑味のない透明感ある酒質が評価され始める。

2005年(平成17年):

全国新酒鑑評会などで受賞を重ね、蔵の名が全国に広く知られるようになる。

2015年(平成27年):

地元農家との連携を強化し、酒米の品質向上と地域循環型の酒造りを推進する。

2020年(令和2年):

創業100周年を迎え、伝統と革新を両立させた酒造りを改めて発信。代表銘柄の品質向上にも取り組む。

2023年(令和5年):

国内外での評価が高まり、食中酒としての上質さと透明感を備えた蔵として確固たる地位を築く。

Data

生産者:石鎚酒造株式会社

住所:愛媛県西条市氷見丙402-3

創業:1920年(大正9年)

TEL:0897-57-8000

URLhttps://www.ishizuchi.co.jp (石鎚酒造公式サイト・直接注文不可)

特定名称:大吟醸酒

原料米&精米歩合:麹米・掛米ともに山田錦35%

アルコール度数:17%

酵母:

日本酒度:+2.0

酸度:1.2

容量: 720ml(瓶)、1800ml(瓶)

 

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