しゅん じゅんまいしゅ
2026.05.17
日常の食卓に寄り添うやさしい純米酒
『駿 純米酒』は、福岡県うきは市の老舗蔵・株式会社いそのさわが手がける、穏やかで誠実な味わいを大切にした純米酒です。筑後川水系の清らかな水と、蔵が長年培ってきた丁寧な酒造りがそのまま味わいに表れ、派手さよりも“まっすぐな旨さ”を追求した一本に仕上がっています。香りは控えめで落ち着きがあり、米のやさしい甘みがほのかに立ち上がる一方、全体としては澄んだ印象が際立ちます。
口に含むと、まず米の柔らかな旨味が広がり、その後すっと引いていく綺麗なキレが続きます。甘味・酸味・旨味のバランスが整っており、どの要素も突出せず調和しているため、食事と寄り添う“食中酒”としての完成度が高いのが特徴です。刺身や焼き魚などの和食はもちろん、素材の味を生かしたシンプルな料理と合わせると、酒の清らかさがより引き立ちます。
また、温度帯によって表情が変わる点も魅力です。冷酒では爽やかさとキレが際立ち、常温では米のふくらみとやわらかな旨味がより豊かに感じられます。日常の食卓にそっと寄り添いながら、飲むほどに蔵の誠実な姿勢が伝わる、穏やかで丁寧な純米酒といえます。
■飲み方あれこれ!!
涼冷え(15℃):
米の旨味が最も素直に感じられ、香りは控えめながら清らかな印象が際立つ温度帯です。口当たりはやわらかく、後半はすっと切れていくため、食中酒として非常に使いやすいバランスになります。刺身や焼き魚など、素材の味を生かした料理と合わせると、酒の透明感がより引き立ちます。
常温(20℃):
米のふくらみと穏やかな甘みが広がり、味わいに厚みが出ます。冷やした時よりも旨味が前に出て、落ち着いた香りと調和し、ゆったりとした飲み心地になります。料理との相性も幅広く、日常の食卓に寄り添う柔らかい表情が楽しめます。
ぬる燗(40℃):
温めることで旨味がさらに開き、口当たりは丸く、余韻はやさしく伸びます。酸味が穏やかに立ち上がり、全体の調和が増すため、煮物や焼き鳥など温かい料理との相性が良くなります。穏やかで誠実な味わいがより深く感じられる温度帯です。
おすすめのマリアージュ
●白身魚の刺身:
淡い旨味を持つ白身魚と合わせると、駿の清らかな飲み口がより際立ち、米のやさしい甘みがふわりと広がります。後味のキレが魚の旨味をすっきりとまとめ、食事全体が軽やかに感じられます。
●焼き魚(塩焼き):
香ばしさと塩味が駿の柔らかな旨味と調和し、常温・涼冷えどちらでも相性が良い組み合わせです。酒の控えめな香りが魚の風味を邪魔せず、後半のすっとした切れ味が心地よい余韻を生みます。
●だし巻き卵:
卵の甘みとだしの旨味が、駿の穏やかな甘味とやわらかい口当たりと重なり、全体が丸く調和します。常温で合わせるとふくらみが増し、食中酒としての魅力がより引き立ちます。
●鶏の塩焼き・焼き鳥(塩):
鶏の旨味と塩気が駿のやさしい酸味とよく合い、ぬる燗にすると旨味がさらに広がります。酒の穏やかなコクが肉の味わいを包み込み、後味は軽やかにまとまります。
▶「株式会社いそのさわ」のこと
「株式会社いそのさわ」は、1893年(明治26年)に福岡県うきは市で創業した老舗酒蔵で、筑後川水系の豊かな水と、耳納連山の麓に広がる肥沃な土地に支えられながら酒造りを続けてきました。創業当初から地域に根ざした酒造りを大切にし、地元の米と水を生かした(※)素直で誠実な味わいの日本酒を追求してきた蔵として知られています。長い歴史の中で、時代の変化に合わせて技術革新を取り入れつつも、手仕事を重んじる姿勢を崩さず、丁寧な麹づくりや小仕込みを守り続けている点が特徴です。
⇒地元の米と水を生かした(※)
〇「株式会社いそのさわ」には、創業以来一貫して筑後川水系の清らかな水と、うきは市周辺で育つ米にこだわり続けてきたという特筆すべきエピソードがあります。大量生産に流れず、地元の農家と連携しながら酒造りを行う姿勢は、時代が変わっても揺らぐことがありませんでした。特に平成以降は、地産地消を意識した取り組みを強化し、地域の米を積極的に採用することで、土地の個性を酒に映し出す“うきはの酒”としての存在感を高めています。
同社の酒造りは、派手さよりも“飲み飽きしない旨さ”を重視していることが大きな魅力です。香りは控えめで、米の旨味を素直に引き出す設計が多く、雑味のない澄んだ味わいが一貫して感じられます。特に純米酒では、米のふくらみと柔らかな甘みを丁寧に表現し、食事と寄り添う“食中酒”としての完成度が高い酒質を目指しています。
また、温度帯によって表情が変わる酒が多く、冷酒では爽やかさ、常温では旨味の広がり、燗では柔らかい余韻が楽しめるなど、幅広い飲み方に応える懐の深さも特徴です。
「株式会社いそのさわ」は、地域文化を大切にしながらも現代の嗜好に寄り添う酒造りを続けており、日常の食卓に自然と溶け込む、穏やかで誠実な日本酒を生み出す蔵として高い評価を得ています。
▶「株式会社いそのさわ」の歴史(年表)
1893年(明治26年):
「株式会社いそのさわ」の前身となる酒造業が福岡県うきは市で創業し、筑後川水系の良質な水を用いた酒造りを開始した。
1900年代前半(明治〜大正期):
地域に根ざした地酒として評価を高め、手造りによる麹づくりと小仕込みを中心とした伝統的な製法を確立した。
1945年(昭和20年):
戦後の混乱期においても酒造業を継続し、地域の生活を支える地酒蔵(※2)として再建に尽力した。
⇒地域の生活を支える地酒蔵(※2)
〇酒は単なる嗜好品ではなく、地域の文化や人々の心を支える存在であるという信念のもと、蔵人たちは厳しい状況でも品質を落とさず、地元の人々に寄り添う酒を造り続けました。この姿勢は現在の“誠実な酒造り”という蔵の理念にもつながっています。
1950年代(昭和期):
設備の近代化を段階的に進め、品質の安定化と生産体制の強化を図りながら、地元での流通を拡大した。
1970年代(昭和期):
純米酒への需要が高まる中、米の旨味を生かした酒造りに重点を置き、現在の酒質の基盤となる方向性を固めた。
1990年代(平成期):
小仕込みや丁寧な麹づくりといった伝統技術を守りつつ、現代の嗜好に合わせた酒質改善を進め、食中酒としての評価を高めた。
2000年代(平成期):
地域の米を積極的に活用し、地元農家との連携を強化。地産地消を意識した酒造りを推進した。
2010年代(平成期):
蔵の代表銘柄の品質向上に取り組み、香りを控えめにし米の旨味を素直に引き出す“飲み飽きしない酒”を追求した。
2020年代(令和期):
伝統と現代的な技術を融合させた酒造りを継続し、地域文化を大切にしながら、全国へ向けた発信にも力を入れている。
Data
生産者:株式会社いそのさわ
住所:福岡県うきは市浮羽町西隈上1-2
創業:1893年(明治26年)
TEL:0943-77-3103
URL:https://isonosawa.com/ (いそのさわ公式サイト・直接注文可)
特定名称:純米酒
原料米&精米歩合:麹米・掛米ともに山田錦60%
アルコール度数:15%
酵母: 協会9号系
日本酒度:+2
酸度: 1.4
容量: 720ml(瓶)、1800ml(瓶)
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