てんぽういち とくべつじゅんまい はったんにしき
2026.09.23
八反錦が醸し出すやわらかな旨味と心地よいキレ
「天寶一 特別純米 八反錦」は、広島県福山市の酒蔵「株式会社 天寶一」が醸す特別純米酒です。広島県を代表する酒米である八反錦を使用して造られており、蔵が掲げる「食に寄り添う酒」という理念を体現した一本として知られています。派手な香りや強い甘味を前面に出すのではなく、料理を引き立てながら飲み手に心地よい余韻を与える食中酒として高い評価を受けています。
この酒の特徴は、八反錦ならではの柔らかな旨味とすっきりした辛さの調和にあります。口に含むと、ほのかに米の香りが広がり、その後にやさしい旨味が感じられます。味わいはふくよかでありながら重たさがなく、飲み進めるほどに飲みやすさを実感できます。後味には爽やかなキレがあり、口の中に余分な甘さや雑味を残さず、すっと消えていく美しい余韻が続きます。
また、天寶一らしい酒質として「柔らかな飲み口」「バランスの良い旨味」「キレの良さ」が挙げられます。仕込みには地下深くから汲み上げた軟水を使用し、米と水の個性を丁寧に引き出しています。そのため、米の旨味が感じられながらも透明感があり、飲み飽きしない仕上がりになっています。香りも穏やかで上品なため、香り重視の吟醸タイプが苦手な人にも親しみやすい味わいです。
料理との相性の良さも大きな魅力です。特に白身魚の刺身や寿司、焼き魚などの魚介料理との相性が良いとされており、瀬戸内海の海の幸に寄り添う酒として造られています。料理の旨味を引き立てながら、口の中をすっきりと整えてくれるため、一杯ごとに次の料理をより美味しく感じられます。和食だけでなく、素材の味を大切にした洋食とも合わせやすく、幅広い食卓で活躍します。
「天寶一 特別純米 八反錦」は、八反錦の特徴である米の旨味とキレをバランス良く表現した特別純米酒です。華やかさやインパクトよりも、飲みやすさと食事との調和を重視した酒質が魅力で、日々の晩酌から食事会まで幅広い場面で楽しめます。穏やかな香り、やわらかな旨味、爽快な後味が一体となった味わいは、まさに「料理を主役にする酒」という天寶一の酒造りの考え方を感じさせる一本です。
■飲み方あれこれ!!
花冷え(10℃):
八反錦由来のやわらかな旨味と穏やかな香りのバランスが最も良く感じられます。すっきりとしたキレも際立ち、食中酒としての魅力を存分に楽しめます。
涼冷え(15℃):
米のふくよかな旨味が適度に広がり、やさしい口当たりと爽快な後味を味わえます。魚介料理との相性も良く、飲み飽きしない味わいです。
常温(20℃):
八反錦の特徴である自然な旨味とコクがより感じられます。穏やかな香りとキレの良さが調和し、ゆったりと味わうのに適した温度帯です。
おすすめのマリアージュ
●刺身(鯛・ヒラメ・スズキ):
八反錦由来のやわらかな旨味が白身魚の繊細な甘味と調和します。後味のキレが魚の旨味を引き立て、上品で爽やかな味わいになります。
●牡蠣の酒蒸し:
牡蠣の濃厚な旨味と酒のやさしいコクが重なります。海のミネラル感と米の旨味が調和し、奥行きのある味わいを楽しめます。
●天ぷら(海老・野菜):
揚げ物の香ばしさを酒の爽やかな後味が受け止めます。油の重さを感じにくくし、軽快なマリアージュを生み出します。
●きのこのバターソテー:
きのこの豊かな香りと酒の旨味が重なり合います。ほどよいコクとキレがあり、秋らしい深みのある味わいになります。
▶「株式会社 天寶一」のこと
「株式会社 天寶一」は、1910年(明治43年)に広島県福山市神辺町で創業した日本酒蔵です。創業以来100年以上にわたり酒造りを続けており、現在では福山市で唯一の酒蔵として知られています。蔵がある神辺は、その名が「神の辺り」に由来するとされる歴史ある土地で、古くから御神酒を醸すのにふさわしい地域として親しまれてきました。地域の風土と食文化を大切にしながら発展を続け、広島を代表する酒蔵の一つとして全国の日本酒愛好家から支持を集めています。
創業当初から「地域とともに歩む酒蔵」を目指し、地元の農業や食文化との結び付きを重視してきました。大量生産による知名度の拡大よりも品質の向上を優先し、酒そのものだけでなく、食卓全体を豊かにする存在としての日本酒を追求してきたことが特徴です。長い歴史の中で時代の変化に対応しながらも、地元福山の風土を生かした酒造りという基本姿勢は現在まで受け継がれています。
「株式会社 天寶一」の日本酒造りを語るうえで欠かせないのが、「料理を主役にする酒」という明確な理念です。同社では「和の食材、食文化を最大限に生かす名脇役」をコンセプトに掲げています。酒単体の華やかさや強い個性を競うのではなく、料理の味を引き立てながら飲むほどに旨さを感じられる食中酒を目指しています。そのため、穏やかな香り、やわらかな酸味、米の旨味、そして後味の良いキレを重視した酒質設計が行われています。
原料米へのこだわりも大きな特徴です。使用する酒米は全量広島県産米を基本としており、八反錦、千本錦、山田錦、萌えいぶきなどを採用しています。さらに特別栽培米や減農薬栽培米を使用する商品も手掛け、原料の品質向上にも力を注いでいます。広島の風土が育んだ酒米の個性を引き出すことで、土地の特色を表現した酒造りを実現しています。
仕込み水には、地下約200メートルから汲み上げる超軟水の古代水を使用しています。この水はやわらかく繊細な酒質を生み出す重要な要素であり、米の旨味を自然に引き出します。また、昔ながらの手作り麹による丁寧な麹造りを重視していることも特徴です。こうした工程によって、穏やかな旨味とキレのある後味、長く続く心地よい余韻が生み出されています。
さらに、伝統的な技術だけに頼るのではなく、現代的なデータ管理や設備を活用しながら品質向上を図っている点も同社の強みです。蔵人が受け継いできた経験や感覚を大切にしつつ、科学的な分析も取り入れることで、安定した品質とさらなる進化を目指しています。こうした伝統と革新の融合によって、「株式会社
天寶一」は料理とともに楽しむ食中酒の魅力を追求し続ける酒蔵として高い評価を得ています。
Data
生産者:株式会社 天寶一
住所:広島県福山市神辺町川北660
創業:1910年(明治43年)
TEL:084-962-0033
URL:公式サイト:https://www.tenpo1.co.jp/ (天寶一公式サイト・直接注文可)
特定名称:特別純米酒
原料米&精米歩合:麴米・広島県産八反錦55%、掛米・広島県産八反錦60%
アルコール度数:15%
酵母:9号酵母
日本酒度:+5
酸度: 1.8
容量: 720ml(瓶)、1800ml(瓶)
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