稲田姫 純米大吟醸

いなだひめ じゅんまいだいぎんじょう

2026.04.15

清流のようなキレが際立つ端正な一本

『稲田姫 純米大吟醸』は、鳥取県米子市に蔵を構える老舗・稲田本店が手がける、気品と透明感を兼ね備えた一本です。蔵の象徴である“稲田姫”の名を冠したこの酒は、酒造好適米を高精白し、雑味を徹底的に取り除くことで、米の純粋な旨味と繊細な香りを最大限に引き出しています。口に含むと、ふわりと広がる上品な吟醸香、柔らかく澄んだ甘み、そして清流のようなキレの良さが調和し、飲み手に清らかな印象を残します。

また、稲田本店が長年培ってきた丁寧な麹づくりと低温発酵の技が、この酒の奥行きある味わいを支えています。華やかさだけでなく、しっとりと落ち着いた旨味が感じられるため、食中酒としても優秀で、白身魚の刺身や塩味の料理と合わせると、互いの魅力を引き立て合います。冷酒で香りの広がりを楽しむのはもちろん、少し温度を上げると旨味がふくらみ、表情の変化も楽しめます。

「稲田姫 純米大吟醸」は、華やかさと端正さを併せ持つ、まさに“姫”の名にふさわしい日本酒です。特別な日の食卓や贈り物にもふさわしい、上質で洗練された一本といえるでしょう。

■飲み方あれこれ!!

花冷え(10℃):

華やかな吟醸香が最もきれいに立ち上がり、香り・甘み・キレのバランスが整う温度帯。口に含むと、白い花のような上品な香りがふわりと広がり、後半は清流のように澄んだキレがすっと消えていく。雑味がなく、純米大吟醸らしい透明感が際立つ飲み方。

涼冷え(15℃):

香りの華やかさがやや落ち着き、代わりに米の旨味がふくらむ温度。甘みと酸の輪郭がはっきりし、食中酒としての実力が最も発揮される。冷やしすぎないことで、柔らかい旨味と上品な余韻が心地よく続き、料理との相性が広がる。

常温(20℃):

香りは穏やかになり、米の旨味とコクが前面に出る。冷酒では見えなかった奥行きが現れ、落ち着いた味わいに変化する。余韻はやや長く、しっとりとした旨味が続くため、ゆっくり味わいたい時に向く飲み方。

おすすめのマリアージュ:

●白身魚の刺身(鯛・平目):

花冷えの透明感と清らかなキレが、淡泊な旨味を壊さず引き立てる。

●塩味の焼き物(塩焼きの鮭・のどぐろ):

涼冷えの旨味が塩味と調和し、後味をすっきりまとめてくれる。

●天ぷら(海老・キス):

常温の柔らかい旨味が衣の香ばしさと相性が良く、油を軽やかに流す。

●出汁を使った料理(茶碗蒸し・お吸い物):

酒の繊細さが出汁の旨味と重なり、料理の香りを邪魔しない。

▶「株式会社稲田本店」のこと

「株式会社稲田本店」は、1673年(延宝元年)に鳥取県米子市で創業した山陰屈指の老舗酒蔵であり、出雲神話の文化圏に根差した独自の酒造りを続けてきた。創業以来、米子の地に湧く大山の伏流水を仕込み水として用い、この柔らかく清冽な水質が同社の酒質の基盤となっている。

江戸期には地域の庄屋や商家に支えられながら発展し、明治以降は近代的な醸造技術を取り入れつつも、手仕事を重んじる姿勢を崩さずに歩みを進めた。戦後の混乱期を経ても品質本位の酒造りを貫き、昭和後期から平成にかけては吟醸酒ブームの中で技術革新を積極的に進め、精米歩合の向上や温度管理設備の導入によって、より繊細で透明感のある酒質を確立していった。

同社の日本酒造りの特徴は、まず丁寧な麹づくりにある。麹室での温度・湿度管理を徹底し、米の芯まで均一に麹菌をまわすことで、雑味のないクリアな旨味を引き出す。また、低温長期発酵を基本とし、酵母がゆっくりと働く環境を整えることで、華やかな香りと繊細な味わいを両立させている点も重要である。

さらに、地元鳥取県産米の活用にも力を入れ、契約農家と連携しながら酒米の品質向上に取り組む(※)ことで、土地の個性を映し出す酒造りを深化させている。近年は観光や地域文化との結びつきも強め、蔵見学やイベントを通じて地域の魅力を発信し続けている。伝統と革新を調和させながら、地域に根差した酒造りを守り育ててきた姿勢こそが、「株式会社稲田本店」の酒を支える精神といえる。

⇒契約農家と連携しながら酒米の品質向上に取り組む(※)

〇地元農家との協働による酒米栽培プロジェクトが注目されている。地域の農業と酒造りを一体化させる取り組みは、単なる原料調達にとどまらず、地域文化の継承や観光振興にも寄与している。蔵開きイベントや文化行事への参加を通じて、地域との結びつきを深めている点も特徴的である。

▶「株式会社稲田本店」の歴史(年表)

1673年(延宝元年):

鳥取県米子市にて創業し、酒造業を開始する。大山の伏流水に恵まれた土地で、地域の酒文化を支える蔵として歩みを始める。

江戸後期(1800年代前半):

地域の需要拡大に伴い生産量を増やし、米子周辺で広く親しまれる酒蔵として地位を固める。

明治時代(1868〜1912年):

近代化の流れを受け、酒造設備の改良を進める。品質向上を目的とした精米技術や麹づくりの改善が行われ、蔵の基盤が強化される。

大正時代(1912〜1926年):

地域外への流通が拡大し、山陰地方を代表する蔵のひとつとして認知が高まる。銘柄の整備も進み、蔵の個性が明確になる。

昭和前期(1926〜1945年):

戦時下の統制により原料米が不足する中でも、酒造りの技術を守り続ける。蔵の存続と品質維持に尽力する時期となる。

昭和後期(1945〜1989年):

戦後の需要回復とともに生産体制を再構築し、設備の近代化を進める。大吟醸造りへの取り組みが本格化し、品質重視の姿勢が強まる。

平成時代(1989〜2019年):

精米歩合の向上や低温発酵管理の徹底など、技術革新を積極的に導入。代表銘柄「稲田姫」シリーズが確立(※)し、全国的にも評価を高める。

⇒代表銘柄「稲田姫」シリーズが確立(※)

〇「稲田姫」は出雲神話に登場する女神で、八岐大蛇伝説において須佐之男命と結ばれた存在として知られる。米子市はこの神話の舞台に近く、古くから稲田姫信仰が根付く地域であった。蔵はその文化的背景を大切にし、稲田姫を象徴とした酒造りを行うことで、土地の物語を酒に宿す姿勢を貫いてきた。この神話との結びつきは、蔵のブランドイメージを形成する重要な要素となり、現在の「稲田姫」シリーズの人気にもつながっている。

2000年代(平成後期):

地元産米の活用や地域連携を強化し、土地の個性を映す酒造りを深化させる。観光や文化活動との結びつきも広がる。

令和時代(2019年〜):

伝統と革新を両立させる蔵として、純米大吟醸を中心に高品質な酒造りを継続。温度管理技術や麹づくりの精度をさらに高め、国内外での評価を拡大している。

Data

生産者:株式会社稲田本店

住所:鳥取県米子市夜見町325-16

創業:1673年(延宝元年)

TEL:0859-29-1108

URLhttps://www.inata.co.jp (稲田本店公式サイト・直接注文可)

特定名称:純米大吟醸酒

原料米&精米歩合:麹米・掛米ともに山田錦38%

アルコール度数:15.0〜15.9%

酵母:

日本酒度:+2.5

酸度: 1.2

容量: 720ml (瓶)、1800ml(瓶)

 

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