たまのひかり じゅんまいだいぎんじょう びぜんおまち100%
純米酒復権にこだわり続けた信念の造り手による逸品
『玉乃光 純米大吟醸 備前雄町100%』は、酒造好適米「雄町」を100%使用した同酒蔵の傑作。山田錦の祖先となる酒米だが、山田錦とは違った香りと味わいを持っている。フルーティで気品ある吟醸香、天然の酸味とふっくらとした厚みのあるボディとなめらかな喉越しは、料理の味を引き立て飲み飽きすることがない。
・酒造好適米「備前雄町」とは?
雄町は、岡山県南部(備前地方)を中心に栽培されている酒造好適米で、山田錦や五百万石などのルーツにも当たり、この地方で栽培されたものを総称して「備前雄町」という。しかし、病害虫に弱く、丈が他品種に比べて高かったため台風による倒伏被害も多く、栽培が難しい品種といわれた。それとともに、酒米の王者・山田錦の台頭などにより、徐々に生産量を減らしていった。昭和40年代には栽培面積が僅か6haに落ち込むなど、このままでは絶滅するのではと懸念されたが、県内の酒造メーカーが中心となり栽培を復活、玉乃光酒造もまたその再興に尽力した。現在では作付面積も増加傾向となっている。
・玉乃光酒造のこと
和歌山市寄合町に初代・中屋六左衛門が紀州藩の第二代藩主・徳川光貞の免許を受け1673(延宝元)年に創業。戦後になって、現在の京都伏見に移転した。「玉乃光」は、代々の当主が紀州熊野の速玉神社に帰依しており、主神たる「イザナギノミコト、イザナミノミコトの御魂が映える」という意味があると伝えられる。
醸造アルコールの添加が当然に行われていた1964(昭和39)年に、業界に先駆けて米100%の純米清酒を復興させた酒蔵。当時この酒を贈られた醸造学の世界的権威・坂口謹一郎博士の書簡には、「……無添加の上に十分の熟成を経られました銘醸(後略)」とある。
酒米にこだわり、かつて幻の酒米と言われた岡山県の有機肥料のみで栽培された「備前雄町」、酒米の王者・兵庫県の「山田錦」、そして京都で誕生した「祝(いわい)」など、全国の生産者と栽培契約を結んでいる。
こうして厳選された酒米を、伏見の水を使い「一麹、二酛、三造り」といわれる基本の工程を忠実に守った酒造りを身上としている。造られるのは、純米吟醸酒と純米大吟醸酒のみである。
Data
生産者:玉乃光酒造株式会社
住所:京都府京都市伏見区東堺町545-2
創業:1673(延宝元)年
TEL:075-611-5000
URL:http://www.tamanohikari.co.jp/ (直接注文可)
特定名称:純米大吟醸酒
原料米&精米歩合:麹米、掛米ともに雄町50%
アルコール度数:16.2%
酵母:協会901号
日本酒度:+3
酸度:1.7
容量:180ml、300ml、720ml、1800ml
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