黒松剣菱

くろまつけんびし

赤穂浪士の出陣酒として知られる老舗蔵

『黒松剣菱』のラベルには、精米歩合の表示がない。毎年違った自然環境で育ったその年の酒米の状態に合わせて精米歩合を変えているからだという(下記の資料には精米歩合70%となっていますが、これは本醸造酒の規定を記しています)。口に含んだ印象は濃醇でやや甘口といったところだが、ほろ苦さも感じられることから飲む人によっては「辛口」に感じるかも知れない。

酒器に注ぐとやや黄金色をしているが、これは日本酒本来の旨みや香りを損なわないように過度な濾過を敢えて避けているためである。口に含むと濃厚な香りがふくらみ、米の豊潤な旨み、酸味と辛味が相まってまろやかなコクが感じられる。キレも良く、上品で心地よい余韻が残る。


・剣菱酒造のこと

1505(永正2)年伊丹で創業し、その後昭和初期に灘へ移転した。赤穂浪士の討ち入り際の、出陣酒として飲まれたことでも知られ、八代将軍・徳川吉宗の御膳酒に指定されたり、土佐藩主・山内容堂や歴史家・頼山陽など名だたる歴史上の人物にも飲まれた。

吉野杉製の甑(こしき)で米を蒸し、麹蓋、暖気樽(だきだる)など、昔ながらの道具を使い徹底した手造りにこだわり、山廃酛、長期醪でじっくり米の旨みを引き出す。ちなみに、山田錦の使用量は全国一を誇る。酒はすべて寒仕込みで、ひと夏熟成させてから出荷するいわゆる「秋上がり」か、ひと夏以上熟成させた濃醇でキレのいい日本酒に仕上げられている。

 

Data

生産者:剣菱酒造株式会社

住所:兵庫県神戸市東灘区御影本町3-12-5

創業:1505(永正2)年

TEL:078-811-0131

URLhttp://www.kenbishi.co.jp/ (直接注文不可)

特定名称:本醸造酒

原料米&精米歩合:麹米・掛米ともに兵庫県産山田錦70%

アルコール度数:16.5%

酵母:

日本酒度:±0~+0.5

酸度: 1.6~1.7

容量: 900ml、1800ml

 

【広告】楽天/日本酒通販

 

【広告】Amazon/日本酒通販

 

・ご指定以外の商品も表示されます。

・お酒は二十歳になってから。