高清水 純米大吟醸

たかしみず じゅんまいだいぎんじょう

2026.06.02

穏やかな吟醸香が静かに広がる上品な味わい

『高清水 純米大吟醸』は、秋田の名門蔵が培ってきた端正な酒造りを象徴する一本で、穏やかな香りと清らかな味わいを両立させた“秋田らしい上質さ”が際立つ純米大吟醸です。華やかさを過度に主張せず、米の旨味と透明感のあるキレを丁寧にまとめ上げた設計は、食中酒としての完成度も高く、幅広い料理に寄り添う柔軟さを持っています。

口に含むと、ふくらみのある米の甘みが静かに広がり、後半は雑味のない清冽な酸が輪郭を整え、すっと消えていくような余韻を残します。香りはリンゴや白い花を思わせる上品な吟醸香で、派手さよりも“気品”を重視した落ち着いた印象。秋田流の低温発酵による繊細な造りが、味・香りともに過不足のないバランスを生み出しています。

全体として、華やかさと端正さの均衡が取れた、飲むほどに静かな美しさが感じられる純米大吟醸。冷酒でその透明感を楽しむのはもちろん、やや温度を上げると米の旨味がより柔らかく開き、異なる表情を見せてくれる一本です。

■飲み方あれこれ!!

涼冷え(15℃):

香りが最もバランスよく立ち上がり、穏やかな吟醸香と米の旨味が清らかに広がる。透明感のあるキレが際立ち、雑味のない端正な味わいが心地よく続く。

花冷え(10℃):

リンゴや白い花を思わせる上品な香りが引き締まり、清冽な酸が味わいの輪郭を整える。軽やかで気品のある飲み口が際立ち、食中酒としても優れた表情を見せる。

常温(20℃):

米のふくらみと柔らかな甘みがゆっくりと開き、冷酒では見せない奥行きが現れる。香りは穏やかに広がり、落ち着いた旨味が余韻に残る、しっとりとした味わいになる。

おすすめのマリアージュ

●白身魚の昆布締め:

穏やかな吟醸香と透明感のあるキレが、昆布の旨味と魚の繊細な甘みを引き立てる。酒の清冽さが後味をすっきりまとめ、素材の上品さをより際立たせる。

●帆立のバターソテー:

ふくらみのある米の甘みが帆立の甘旨味と重なり、バターのコクを清らかな酸が軽やかに整える。香りと旨味のバランスが心地よく、余韻に品の良い甘さが残る。

●塩麹チキンのグリル:

柔らかな旨味を持つ塩麹の風味と、純米大吟醸の端正な味わいが調和する。香りは穏やかに寄り添い、後半のキレが脂をすっと切り、軽やかな余韻を生む。

▶「秋田酒類製造株式会社」のこと

「秋田酒類製造株式会社」は、1944年(昭和19年)に秋田市内の複数の酒造業者が企業合同して誕生した蔵であり、戦中・戦後の混乱期における安定した酒類供給を目的として設立された。秋田県は古くから良質な米と清冽な水に恵まれた酒どころとして知られるが、同社はその恵まれた環境を背景に、地域の酒造文化を支える中核的な存在として発展してきた。代表銘柄「高清水」(※)は、戦後の高度成長期から現在に至るまで秋田を代表する日本酒として広く親しまれ、県内外で高い評価を受けている。

⇒代表銘柄「高清水」(※)

〇高度経済成長期、同社は代表銘柄「高清水」を県外市場へ積極的に展開し、秋田の酒として広く認知される存在へと押し上げた。特に1970〜80年代には、安定した品質と端正な味わいが支持され、居酒屋や家庭用としての需要が拡大。秋田の地酒が全国区へ進出する流れの中で、同社はその先駆け的役割を果たした。

酒造りの特徴としてまず挙げられるのは、秋田流の低温長期発酵(※2)を基盤とした丁寧な造りである。寒冷な気候を生かし、ゆっくりと時間をかけて発酵を進めることで、雑味の少ない清らかな酒質を実現している。また、秋田県産米の活用にも積極的で、「秋田酒こまち」や「美山錦」などの酒造好適米を中心に、米の特性を最大限に引き出す精米・麹造りを徹底している。特に麹造りでは、香りと旨味のバランスを重視し、穏やかで上品な吟醸香を生み出す技術が同社の大きな強みとなっている。

⇒秋田流の低温長期発酵(※2)

〇「秋田酒類製造」は、戦後の酒質向上を目指す中で、秋田の寒冷な気候を最大限に生かした「秋田流寒仕込み」を体系化した蔵として知られる。低温長期発酵を前提としたこの技法は、雑味のない清らかな酒質を生み、後に秋田県全体の酒造りの指標となった。蔵の技術者たちは共同研究を重ね、吟醸造りの精度を高めることで、全国新酒鑑評会でも高い評価を得る礎を築いた。

さらに、仕込み水には秋田市の豊かな地下水を使用し、柔らかく澄んだ水質が酒の透明感と滑らかな口当たりを支えている。伝統技術を継承しながらも、近代的な設備を導入して品質管理を徹底している点も特徴で、安定した酒質と幅広いラインナップを両立させている。結果として、華やかさを控えめにした気品ある香り、米の旨味を生かしたふくらみ、そして清冽なキレを備えた“秋田らしい端正な酒”を造り続けている蔵である。

▶「秋田酒類製造株式会社」の歴史(年表)

1944年(昭和19年):

秋田市内の複数の酒造業者が企業合同し、「秋田酒類製造株式会社」が発足した。戦時下の物資統制下で安定した酒類供給を目的として設立された。

1946年(昭和21年):

戦後の混乱期においても生産体制を整備し、秋田県内の主要な清酒供給元としての役割を確立した。

1950年代(昭和25〜34年):

設備の近代化を進め、品質向上を図るとともに、秋田流の低温長期発酵技術を確立していく基盤を整えた。

1960年代(昭和35〜44年):

代表銘柄「高清水」が県内外で広く認知され始め、秋田を代表する清酒ブランドとしての地位を固めた。

1970年代(昭和45〜54年):

吟醸酒の研究と製造技術の向上に取り組み、香味のバランスに優れた酒質を追求する体制が整った。

1980年代(昭和55〜平成元年):

酒造好適米の活用を強化し、「美山錦」や「秋田酒こまち」など秋田県産米を中心とした酒造りを深化させた。

1990年代(平成2〜11年):

品質管理の徹底と設備更新を進め、安定した酒質と多様なラインナップを両立させる企業体制を確立した。

2000年代(平成12〜21年):

伝統技術の継承とともに、現代の嗜好に合わせた商品開発を推進し、全国的な評価を高めた。

2010年代(平成22〜令和元年):

海外輸出にも取り組み、秋田の酒文化を広く発信する活動を強化した。

2020年代(令和2年〜):

地域との連携を深めつつ、伝統と革新を両立した酒造りを継続し、秋田を代表する蔵としての存在感をさらに高めている。

Data

生産者:秋田酒類製造株式会社

住所:秋田県秋田市川元むつみ町4-12

創業:1944年(昭和19年)

TEL:018-864-7331

URLhttps://www.takashimizu.co.jp/ (秋田酒類製造公式サイト・直接注文可)

特定名称:純米大吟醸

原料米&精米歩合:麹米:酒こまち45%・掛米:酒こまち45%

アルコール度数:15.5%

酵母:

日本酒度:+1

酸度:1.3

容量: 300ml(瓶)、720ml(瓶)、1800ml(瓶)

 

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