あまのと じゅんまいだいぎんじょう35
2026.05.27
35%精米が生む上品で静かな吟醸香
『天の戸 純米大吟醸35』は、秋田の名門・浅舞酒造が誇るフラッグシップの一本であり、蔵の哲学である“米と水の純粋な味わい”を極限まで磨き上げた純米大吟醸です。酒造好適米「秋田酒こまち」を35%まで丹念に磨き、蔵内で湧き出る名水「琵琶沼寒泉」を仕込み水に用いることで、雑味のない透明感と、米の旨味が静かに広がる上質な味わいを実現しています。
香りは華やかすぎず、白い花や洋梨を思わせる上品な吟醸香がふわりと立ち上がり、口に含むと柔らかく滑らかな質感が広がり、余韻は清らかで長く続きます。
また、天の戸らしい“米の芯を感じる旨味”がしっかりと存在し、淡麗に寄りすぎないバランスの良さも魅力です。冷酒でその透明感と香りの美しさが際立ち、温度が上がるにつれて米の旨味と奥行きがゆっくりと開いていくため、温度帯によって表情が変わる楽しさもあります。
特別な日の乾杯酒としてはもちろん、繊細な和食や白身魚の料理と合わせると、互いの魅力を引き立て合います。蔵の技と美意識が凝縮された、まさに“天の戸の頂点”と呼ぶにふさわしい一本です。
■飲み方あれこれ!!
涼冷え(15℃):
透明感のある香りと、35%精米ならではの繊細な旨味が最も美しく立ち上がる温度帯です。口当たりは柔らかく、白い花や洋梨を思わせる上品な吟醸香がふわりと広がり、余韻は清らかで長く続きます。酒質のバランスが最も整い、天の戸らしい“米の芯の旨味”が静かに感じられます。
花冷え(10℃):
香りが引き締まり、よりクリアで研ぎ澄まされた印象になります。雑味のない透明感が際立ち、口中でスッと消えるような軽やかさが心地よい仕上がりです。冷たさによって酸がわずかに立ち、キレの良い後味が楽しめます。食中酒としても優秀で、白身魚や淡い味付けの料理とよく合います。
常温(20℃):
温度が上がることで米の旨味と奥行きがゆっくりと開き、ふくよかさが増します。香りは穏やかに広がり、柔らかな甘みと旨味が調和し、より立体的な味わいに変化します。冷酒とは異なる“米の豊かさ”が感じられ、落ち着いた余韻が続く、しみじみとした美味しさが楽しめます。
おすすめのマリアージュ
●白身魚の昆布締め:
天の戸35の透明感と上品な吟醸香が、昆布の旨味と白身魚の繊細な甘みを引き立てます。口中で両者が重なり、清らかな余韻がより長く感じられます。
●白身魚の昆布締め:
天の戸35の透明感と上品な吟醸香が、昆布の旨味と白身魚の繊細な甘みを引き立てます。口中で両者が重なり、清らかな余韻がより長く感じられます。
●帆立の貝柱の刺身:
帆立の自然な甘みと柔らかな質感が、酒の滑らかな口当たりと美しく調和します。冷酒のキレが後味を引き締め、甘旨のバランスが心地よく続きます。
●塩味の天ぷら(キス・舞茸など):
軽やかな衣の香ばしさと素材の旨味に、天の戸35のクリアな旨味が寄り添います。油を感じさせない清涼感のある後味となり、食事が進む組み合わせです。
●鯛の薄造り:
淡い旨味を持つ鯛の味わいに、酒の柔らかい甘みと吟醸香が重なり、上品な広がりを生みます。温度が上がるにつれ旨味が開き、より立体的な調和が楽しめます。
●湯葉の刺身:
湯葉のまろやかなコクと酒の滑らかな質感が共鳴し、穏やかで優しい味わいが続きます。香りが控えめな料理ほど、酒の繊細さが際立ちます。
▶「浅舞酒造株式会社」のこと
「浅舞酒造株式会社」は、秋田県横手市平鹿町浅舞の地で創業し、地域に根差した酒造りを続けてきた蔵元です。創業は大正期にさかのぼり、豊かな米どころとして知られる平鹿地域の恵みを生かし、地元農家と深く結びついた酒造りを行ってきました。特に、蔵の象徴ともいえる「天の戸」ブランドは、創業以来の“米と水の純粋な味わいを追求する”という理念を体現したシリーズであり、秋田酒の中でも独自の存在感を放っています。
蔵の周囲には古くから清冽な湧水が豊富にあり、仕込み水として用いられる「琵琶沼寒泉」(※)は、柔らかく雑味のない水質で、酒質に透明感と滑らかさを与える重要な要素となっています。
⇒仕込み水として用いられる「琵琶沼寒泉」(※)
〇「浅舞酒造」にとって象徴的なエピソードの一つが、蔵の敷地内から湧き出る“琵琶沼寒泉”の存在です。この湧水は極めて柔らかく雑味が少ない性質を持ち、仕込み水として使うことで酒に透明感と滑らかさを与えました。蔵はこの水質に惚れ込み、以後すべての酒造りの基盤として活用するようになり、現在の「天の戸」ブランドの清らかな味わいを形づくる大きな要因となりました。
また、「浅舞酒造」は、地元契約農家と協力し、酒米の栽培から酒造りまで一体となった取り組みを進めてきました。特に秋田県産米の品質向上に寄与し、山田錦や美山錦に加え、秋田独自の酒米を積極的に採用することで、地域性を強く反映した酒質を生み出しています。精米から発酵管理、搾りに至るまで丁寧な手仕事を重視し、蔵人の技術と経験が細部に宿る酒造りが特徴です。近年では、純米酒を中心としたラインナップ(※2)を強化し、米の旨味を最大限に引き出す醸造方法を追求することで、国内外で高い評価を得ています。
⇒純米酒を中心としたラインナップ(※2)
〇時代の流れに左右されず、純米酒中心の酒造りを強化してきたことも特筆すべき点です。米の旨味を最大限に引き出すため、小仕込みや温度管理の徹底など、手間のかかる工程を惜しまず続けてきました。その結果、「天の戸」シリーズは国内外の品評会で高い評価を受け、秋田酒の代表格として知られる存在へと成長しました。
さらに、蔵は伝統を守りながらも革新的な取り組みを続けており、温度管理の徹底や小仕込みによる品質向上、香味のバランスを重視した酒質設計など、現代の嗜好に合わせた酒造りにも積極的です。特に純米大吟醸や純米吟醸では、華やかさよりも上品さと透明感を重視し、飲み飽きしない清らかな味わいを追求しています。
こうした姿勢は「天の戸」シリーズに色濃く表れ、蔵の哲学を象徴する存在となっています。伝統と革新を両立させながら、地域とともに歩む酒造りを続ける「浅舞酒造株式会社」は、秋田酒の魅力を国内外に発信し続ける蔵元です。
▶「浅舞酒造株式会社」の歴史(年表)
1917年(大正6年):
「浅舞酒造株式会社」の前身となる酒造業が、秋田県平鹿町浅舞の地で創業し、地域の米と水を生かした酒造りを開始する。
1920年代(大正〜昭和初期):
地元農家との結びつきを強め、良質な米の確保と安定した酒造りの基盤を整える。地域密着型の蔵として評価を高める。
1950年代(昭和中期):
戦後の需要拡大に伴い設備を拡充し、酒質の安定化と生産量の向上を図る。秋田酒らしい柔らかな味わいを追求する姿勢が確立される。
1970年代(昭和後期):
「天の戸」ブランドを中心とした品質向上に取り組み、吟醸造りの技術を磨く。仕込み水として「琵琶沼寒泉」を本格的に活用し、透明感のある酒質を確立する。
1990年代(平成初期):
純米酒への注力を強め、米の旨味を生かす酒造りへと方向性を明確化する。小仕込みや温度管理の徹底など、丁寧な手造りの姿勢を強化する。
2000年代(平成中期):
契約農家との連携を深め、酒米の栽培から酒造りまで一体となった取り組みを推進する。秋田県産米の可能性を広げる酒造りが評価される。
2010年代(平成後期):
純米大吟醸・純米吟醸の品質が国内外で高く評価され、「天の戸」ブランドが全国的な知名度を獲得する。透明感と上品さを重視した酒質設計が確立される。
2020年代(令和):
伝統を守りつつ革新的な技術も取り入れ、より洗練された純米酒造りを追求する。地域とともに歩む蔵として、秋田酒の魅力を発信し続けている。
Data
生産者:浅舞酒造株式会社
住所:秋田県横手市平鹿町浅舞字浅舞388
創業:1917年(大正6年)
TEL:0182-24-1030
URL:https://amanoto.co.jp/ (浅舞酒造公式サイト・直接注文不可)
特定名称:純米大吟醸酒
原料米&精米歩合:麴米・掛米ともに秋田酒こまち35%
アルコール度数:16.5%
酵母:自社酵母
日本酒度:-2
酸度:1.5
容量: 720ml(瓶)、1800ml(瓶)
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