純米酒 宝川

じゅんまいしゅ たからがわ

2026.04.11

辛口ながら柔らかく飲み飽きしない味わい

北海道・小樽の老舗「田中酒造」が手がける『純米酒 宝川』は、冷涼な気候と良質な水に恵まれた土地ならではの、澄んだ味わいが魅力の一本です。仕込み水には小樽天狗山の伏流水が使われ、長い年月をかけて磨かれた柔らかな水質が、酒の透明感とキレの良さを支えています。また、原料米には北海道産の酒造好適米を100%使用。雑味が少なく、クリアで伸びのある味わいを生む米質が、この酒の個性を形づくっています。

『純米酒 宝川』の特徴は、優しい香りとほどよい旨味、そしてすっきりとした辛口のバランスにあります。日本酒度は+1〜+5と辛口寄りでありながら、口当たりは柔らかく、米の旨味が自然に広がるため、飲み飽きしない仕上がりです。冷やせば爽やかさが際立ち、常温では旨味がふくらみ、燗にすると奥行きが増すなど、温度帯によって表情が変わるのも魅力。食中酒としての完成度が高く、初心者から愛好家まで幅広く支持されています。

小樽の地酒らしく、海鮮料理との相性は特に良好です。白身魚の刺身や寿司とは互いの旨味を引き立て合い、焼き魚や味噌漬けのような脂のある料理には、燗酒にすることでより調和が生まれます。また、チーズや洋風の軽い前菜とも合わせやすく、食卓の幅を広げてくれる万能さも魅力です。

■飲み方あれこれ!!

涼冷え(15℃):

冷やすことで小樽らしい清らかなキレが際立ち、雑味のない透明感が最も美しく感じられる温度帯です。米の旨味は控えめに整い、辛口のシャープさと柔らかい口当たりが心地よく調和します。爽やかで飲み疲れしないため、食中酒としての万能性が最も発揮されます。

常温(20℃):

温度が上がることで米の旨味がふくらみ、香りに柔らかい丸みが出ます。辛口のキレは保ちながらも、味わいに奥行きが生まれ、落ち着いたバランスの良さが感じられます。料理との相性も幅広く、日常の食卓に寄り添う穏やかな表情が魅力です。

ぬる燗(40℃):

軽く温めると旨味がふくらみ、辛口の輪郭がやや丸くなり、柔らかい甘旨のニュアンスが立ち上がります。口当たりは滑らかで、後味はすっと消えるため、温かい料理との相性が抜群。冷酒とは異なる、穏やかで包容力のある味わいが楽しめます。

おすすめのマリアージュ

●白身魚の刺身・寿司:

涼冷えの澄んだキレが魚の繊細な旨味を邪魔せず、後味をすっきり整える。

●焼き魚(ホッケ、サバ、銀ダラ):

常温〜ぬる燗のふくらみが脂の旨味と調和し、余韻を心地よくまとめる。

●味噌漬け焼き・西京焼き:

ぬる燗の柔らかい旨味が味噌の甘旨と相性抜群。

●チーズ(カマンベール、クリームチーズ):

辛口のキレが乳脂肪を切り、旨味同士が心地よく重なる。

●軽い洋風前菜(カルパッチョ、マリネ):

涼冷えの爽やかさが酸味やオイルと自然に馴染む。

▶「「田中酒造株式会社」のこと

「田中酒造株式会社」は、1899年(明治32年)に初代・田中市太郎が小樽市色内町で創業した老舗の酒造会社。創業当初は焼酎やみりんの製造販売から事業を始め、当時港湾都市として栄えていた小樽の労働者需要を背景に事業を拡大していった。1923年(大正12年)には清酒の製造を開始し、これが現在の代表銘柄「宝川(たからがわ)」へとつながっていく。戦時下では酒類製造の統制により清酒造りを中断せざるを得なかったが、戦後の1950年代に三代目・田中良造が清酒製造を復活(※)させ、1956年(昭和31年)に組織を改組して現在の「田中酒造株式会社」が設立された。

⇒清酒製造を復活(※)

〇かつて小樽には複数の酒蔵が存在したが、戦時統制や需要の変化により多くが姿を消した中、「田中酒造株式会社」は清酒造りを復活させ、現在まで続く唯一の蔵として地域文化を支え続けている。小樽の酒造史そのものを背負う存在となった点は大きな特徴である。

1980年代後半には四代目・田中一良が家業を継ぎ、本店を観光客向けに改修するなど、酒造と観光を融合させた新しい取り組みを進めた。1995年には製造蔵を「亀甲蔵(きっこうぐら)」として公開(※2)し、北海道の冷涼な気候を活かした四季醸造を行う酒蔵として稼働させた。現在では年間20万人以上が訪れる観光酒蔵として知られ、小樽の地酒文化を支える存在となっている。また、北海道の酒造好適米が開発された1998年以降は、原料米を100%北海道産に統一し、地域性を重視した酒造りを徹底している。

⇒1995年には製造蔵を「亀甲蔵(きっこうぐら)」として公開(※2)

〇1995年に公開された「亀甲蔵」は、北海道では珍しい“見学できる酒蔵”として注目を集めた。冷涼な気候を活かした四季醸造を行い、観光客が実際に仕込みの様子を見られる仕組みを整えたことで、年間20万人以上が訪れる人気スポットへと成長した。

日本酒造りの特徴としては、「北海道産米100%使用」(※3)と「全量純米酒」という明確な方針が挙げられる。北海道産米は年々品質が向上しており、同社はそのポテンシャルを最大限に引き出すため、米と水だけで仕込む純米酒にこだわっている。仕込み水には小樽の良質な伏流水を使用し、冷涼な気候を活かした醸造により、淡麗で飲み飽きしない爽やかな味わいを特徴とする酒質を生み出している。特に小樽の名物である寿司や海鮮料理との相性を意識した酒造りが行われており、食中酒としての完成度が高い。

⇒「北海道産米100%使用」(※3)

〇1998年以降、北海道産の酒造好適米が本格的に普及すると、同社は原料米をすべて北海道産に統一した。地域の農業と酒造を結びつけ、地酒としてのアイデンティティを強めた取り組みは、道内蔵の中でも早い段階での決断として知られている。

さらに、同社は日本酒を「エンターテインメント」と捉え、季節イベントや蔵見学などを積極的に展開している点も特徴的である。伝統的な酒造りを守りながらも、観光や国際化への対応を進めることで、小樽唯一の清酒蔵として地域文化を支え続けている。

▶「「田中酒造株式会社」の歴史(年表)

1899年(明治32年):

初代・田中市太郎が小樽市色内町にて「曲イ田中酒造店」を創業し、焼酎やみりんの製造販売を開始する。

1923年(大正12年):

清酒(日本酒)の製造を開始し、のちの代表銘柄「宝川」へとつながる基盤を築く。

1944年(昭和19年):

戦時統制により清酒製造が小樽合同酒造へ集約され、同社は清酒製造を休止し販売のみで事業を継続する。

1949年(昭和24年):

戦地から戻った六男・田中良造が三代目として事業を承継し、戦後の厳しい環境下で再建に取り組む。

1955年(昭和30年):

三代目・良造が清酒製造を復活させ、酒造業としての再出発を果たす。

1956年(昭和31年):

家業を改組し、現在の「田中酒造株式会社」を正式に設立する。

1988年(昭和63年):

三代目急逝に伴い、田中一良が四代目として家業を継承する。

1989年(平成元年):

本店を観光客向けに改築し、「観光造り酒屋事業」を本格的に展開する。

1995年(平成7年):

製造場を観光対応型に改修し、見学可能な「亀甲蔵(きっこうぐら)」として稼働を開始する。

2019年(令和元年):

創業120年を迎え、年間来店観光客数が25万人を超える規模へと成長する。

Data

生産者:田中酒造株式会社

住所:北海道小樽市色内3丁目2-5

創業:1899年(明治32年)

TEL:0134-21-2390

URLhttps://tanakashuzo.com (田中酒造公式サイト・直接注文可)

特定名称:純米酒

原料米&精米歩合:掛米、麹米ともに北海道産酒造好適米70%

アルコール度数:14%

酵母:

日本酒度:+1 ~ +5

酸度:

容量: 300ml(瓶)、 720ml(瓶)、1800ml(瓶)

 

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