伯楽星 純米吟醸

はくらくせい じゅんまいぎんじょう

2026.05.16

料理を引き立てる軽快なキレと上品な旨味

『伯楽星 純米吟醸』は、宮城を代表する蔵・新澤醸造店が掲げる“究極の食中酒”という哲学を体現した一本です。穏やかな香りと軽快な飲み口を軸に、料理の味わいを引き立てるための設計が徹底されており、華やかさよりも調和と余韻の美しさが際立ちます。

口に含むと、みずみずしい透明感とともに、米の旨味が静かに広がり、後味は驚くほど軽やかに切れていきます。このキレの良さが、和食はもちろん、洋食や中華など幅広い料理との相性を高めています。

酒質は雑味が極めて少なく、温度帯によって表情が変わるのも魅力です。冷酒ではシャープで清涼感のある印象、常温では旨味がふくらみ、食材の甘味や塩味をやさしく包み込みます。香りは控えめながらも上品で、白桃や青リンゴを思わせるニュアンスがほのかに漂い、飲み疲れしないバランスの良さが際立ちます。

「伯楽星 純米吟醸」は、派手さではなく“完成度の高さ”で魅せる日本酒です。食卓に寄り添いながら、料理の味わいを一段引き上げてくれる、まさに名脇役のような存在感を持つ一本と言えます。

■飲み方あれこれ!!

涼冷え(15℃):

香りが穏やかに立ち、透明感のある旨味と軽快なキレが最も美しく感じられる温度帯です。食中酒としてのバランスが際立ち、料理を引き立てながらも存在感を失いません。

花冷え(10℃):

よりシャープな印象となり、清涼感が強調されます。白桃や青リンゴのような上品な香りがすっと立ち、後味は軽やかに切れていきます。爽快さを求めるときに最適です。

常温(20℃):

米の旨味がふくらみ、柔らかい口当たりが楽しめます。冷酒よりも味わいに奥行きが出て、食材の甘味や塩味と自然に調和します。落ち着いた表情を見せる温度帯です。

おすすめのマリアージュ

●白身魚の刺身:

透明感のある旨味と軽快なキレが、鯛や平目などの繊細な甘味を邪魔せず引き立てます。後味がすっと消えるため、刺身の余韻をきれいに残します。

●塩焼きの魚(鮭・鰆など):

控えめな香りと柔らかな旨味が、焼き魚の香ばしさと塩味に寄り添います。脂を軽やかに流し、食べ進めやすくしてくれます。

●冷しゃぶ(豚・鶏):

さっぱりとした肉の旨味と相性が良く、伯楽星の清涼感が全体を爽やかにまとめます。タレの酸味やごまの香りとも調和します。

●カプレーゼ:

トマトの酸味とモッツァレラのミルキーさに、上品な香りとキレがよく合います。洋食でも違和感なく寄り添う万能さが際立ちます。

▶「新澤醸造店」のこと

「新澤醸造店」は、1873年(明治6年)に宮城県大崎市三本木で創業した蔵で、地域に根ざした酒造りを続けながらも、常に革新を追求してきたことで知られています。創業当初は地元向けの酒造りが中心でしたが、時代の変化に合わせて品質向上に力を注ぎ、特に現蔵元である新澤巖夫氏の代に入ってからは、徹底した温度管理と衛生管理を軸にした近代的な醸造体制を確立しました。これにより、雑味のないクリアな酒質と、料理を引き立てる“食中酒”としての方向性が明確になり、看板銘柄「伯楽星」を中心に全国的な評価を高めていきました。

また、2011年(平成23年)の東日本大震災(※)では蔵が甚大な被害を受けましたが、同年内に生産を再開し、品質を落とすことなく復興を果たした点も特筆されます。この経験を機に、より強固な設備投資と品質管理体制の強化が進み、安定した酒造りを実現しています。

⇒2011年(平成23年)の東日本大震災(※)

〇「新澤醸造店」は、2011年の東日本大震災で蔵の大部分が全壊する甚大な被害を受けました。しかし、同年内に川崎町へ製造部を移転し、驚異的なスピードで酒造りを再開しました。この復興の象徴として醸された「Unite311」は、蔵の再出発を示す特別な一本として広く知られています。また、震災を機に設備投資と品質管理体制をさらに強化し、“究極の食中酒”という哲学をより明確に打ち出しました。看板銘柄「伯楽星」を中心に、雑味のない透明感と軽快なキレを追求する酒造りが国内外で高く評価され、復興から飛躍へとつながる象徴的なエピソードとなっています。

酒造りの特徴としては、香りを控えめにし、透明感のある旨味と軽快なキレを重視する点が挙げられます。華やかさよりも調和を重んじ、料理と寄り添う酒質を追求する姿勢が一貫しており、温度帯によって表情が変わる繊細さも魅力です。伝統を守りながらも革新を恐れない姿勢が、「新澤醸造店」の酒を唯一無二の存在へと高めています。

▶「新澤醸造店」の歴史(年表)

1873年(明治6年):

初代・新澤仲吉が宮城県大崎市三本木で「新沢商店」を創業。

1895年(明治28年):

店名を「新沢商店」から「新澤酒造店」へ変更。

1907年(明治40年):

店名を「新澤酒造店」から「新澤醸造店」へ変更。

1925年(大正14年):

摂政宮殿下(後の昭和天皇)の御前で「大崎耕土」について述べ、主銘柄を「愛宕の松」へ改名。

1950年(昭和25年):

株式会社新澤醸造店として法人化。初代(2代目)社長・新澤順吉が就任。

1957年(昭和32年):

3代目社長・新澤徳吉が就任。

1973年(昭和48年):

4代目社長・新澤尚夫が就任。

1999年(平成11年):

新澤巖夫が東京農業大学卒業後に帰郷し、後継ぎとして始動。

2002年(平成14年):

“究極の食中酒”を掲げた新ブランド「伯楽星」の醸造を開始。

2005年(平成17年):

「伯楽星 純米大吟醸」がJAL国際線ビジネスクラスに搭載され、海外輸出も開始。

2008年(平成20年):

関連会社「ライスコーポレーション株式会社」を設立。

2009年(平成21年):

精米歩合9%の「残響 超特撰純米大吟醸」を発売。

2010年(平成22年):

「残響」がグラミー賞レセプションで提供される。

2011年(平成23年):

東日本大震災で蔵3棟が全壊。大崎市から川崎町へ製造部を移転し、復興酒「Unite311」を醸造。新澤巖夫が5代目社長に就任。

2014年(平成26年):

ブラジルW杯公式日本酒を発売。設備拡充が進み、品質管理体制が強化される。

2015年(平成27年):

ミラノ万博公式日本酒を発売。「NIIZAWA」「NIIZAWA KIZASHI」などアートとのコラボ商品を展開。

2017年(平成29年):

JAL国内線ファーストクラス10周年記念酒「伯楽星10」が搭載。

2018年(平成30年):

全国最年少女性杜氏・渡部七海が就任。世界初の精米歩合0%表記「零響 -Absolute 0-」を発売。

2019年(平成31年):

ユースエール認定を取得。

2021年(令和3年):

震災10年の節目として「Unite311」を再醸造。

2022年(令和4年):

世界酒蔵ランキング第1位、IWC最優秀蔵元など多数受賞。

Data

生産者:新澤醸造店

住所:宮城県大崎市三本木字北町63

創業:1873年(明治6年)

TEL:0229-52-3002

URLhttps://niizawa-sake.jp/ (新澤醸造店公式サイト・直接注文不可)

特定名称:純米吟醸酒

原料米&精米歩合:麹米・掛米ともに蔵の華55%

アルコール度数:15.8%

酵母: 自社酵母

日本酒度:+4

酸度:1.7

容量: 720ml(瓶)、1800ml(瓶)

 

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