Leffe Blonde
2025.09.03

黄金色に輝くベルギー伝統のアビイビール
『レフ・ブロンド』は、ベルギーのノンベルト派修道士によって1240年に創設されたレフ修道院の伝統を受け継ぐ、アビイスタイルのブロンドエールです。中世から続く修道院の醸造技術を背景に、現代の醸造所が忠実に再現したこのビールは、歴史と味わいが見事に融合した逸品として、世界中のビール愛好家に親しまれています。
その外観は、深みのある黄金色で、注いだ瞬間にクリーミーな泡が立ち上がり、視覚的にも満足感を与えてくれます。香りは非常に華やかで、バニラやクローブといったスパイスのニュアンスに加え、リンゴやアプリコットなどのフルーティーな香りが複雑に絡み合います。口に含むと、モルトの甘みとほのかな苦味が絶妙なバランスで広がり、滑らかな口当たりとともに、余韻まで心地よく楽しめます。
アルコール度数は6.6%と中程度で、フルボディながらも重すぎず、食事との相性も抜群です。特にチーズ、ホタテのソテー、クレームブリュレなどの料理と合わせると、ビールの風味が一層引き立ちます。専用のゴブレット型グラスで飲むことで、香りと泡立ちを最大限に楽しむことができ、より豊かな体験が得られるでしょう。
「レフ・ブロンド」は、ベルギービールの入門としても最適で、初心者から上級者まで幅広く支持されています。その味わいは、単なる飲み物を超え、修道院の歴史と哲学を感じさせる“文化的な一杯”です。日常のひとときを少し贅沢に彩りたいとき、レフ・ブロンドはその理想的な選択肢となるでしょう。
■飲み方あれこれ!!
〇レフ・ブロンドを美味しく味わうには、温度とグラス選びがポイントです。
冷蔵庫から出してすぐではなく、少し常温に戻して8〜10℃程度にすると、冷やしすぎによる香りの閉じ込みを防ぎ、フルーティーな香りが引き立ちます。また、専用のゴブレット型グラスを使うことで、泡立ちが美しく見え、香りも閉じ込められます。特に口が広めのグラスは香りをしっかり楽しむのにぴったりです。
レフ・ブロンドは、ただ飲むだけではなく「味わう」ビールです。香り、温度、グラス、料理、そしてシーン――五感を使って楽しむことで、その魅力が最大限に引き出されます。
▶「レフ修道院」のこと
「レフ修道院」は、ベルギー南部の美しい町ディナンに位置し、1152年にノルベルト派(プレモントレ会)の修道士によって設立されました。この修道会は、祈りと労働を重んじる厳格な生活を送りながら、地域社会への奉仕を使命としていました。
1240年頃には、修道士たちが自給自足の一環としてビールの醸造を開始。中世ヨーロッパでは清潔な水の確保が困難だったため、ビールは安全な飲料として重宝され、巡礼者や旅人、地域住民に提供されていました。修道院のビールは、単なる飲み物ではなく、宗教的な精神と地域貢献の象徴でもあったのです。
その後、「レフ修道院」は洪水、火災、戦争など幾多の困難に見舞われながらも、何度も再建され、醸造技術とレシピは脈々と受け継がれてきました。しかし、1796年のフランス革命の影響で修道院は一時閉鎖され、宗教施設としての機能を失います。
1952年、第二次世界大戦後の財政的困難を背景に、修道院はビールの製造ライセンスを民間の醸造所に譲渡。これにより、レフ修道院の伝統的なレシピに基づいた「レフ・ブロンド」や「レフ・ブラウン」などのアビイビールが、商業的に生産されるようになりました。現在は、世界最大のビール会社であるアンハイザー・ブッシュ・インベブ(AB
InBev)が製造を担っています。
「レフ・ブロンド」は「アビイビール」と呼ばれ、修道院の精神とスタイルを受け継ぎながら、現代の醸造技術で造られています。トラピストビールとは異なり、修道院内で造られていなくても、修道院の名前やレシピに基づいて造られるのが特徴です。
代表的な銘柄である「レフ・ブロンド」で、アルコール度数6.6%のブロンドエールで、バニラやクローブのスパイシーな香り、リンゴやアプリコットのようなフルーティーな風味が特徴。モルトの甘みとほのかな苦味が絶妙に調和し、滑らかな口当たりで初心者にも飲みやすい一杯です。
また、「レフ・ブラウン」はローストモルトを使用したダークエールで、キャラメルやナッツのような香ばしさとコクがあり、濃厚な料理やチーズとの相性も抜群です。その他にも、ルージュ(赤い果実を使ったビール)やトリペル(瓶内二次発酵の濃厚エール)など、多彩なラインナップが展開されています。
▶「レフ修道院」の歴史(年表)
1152年:
ベルギー南部ディナンの町に、ノルベルト派(プレモントレ会)修道士によってレフ修道院が設立される。
1240年頃:
修道士たちが自給自足の一環としてビール醸造を開始(※)。安全な飲料として地域住民や巡礼者に提供される。
1460年:
ムーズ川の洪水により修道院が被害を受ける。
1466年:
ディナンの町が火災に見舞われ、修道院も損傷。
1735年:
醸造所が再び被害を受けるが、修道士たちは再建を続ける。
1794年:
フランス革命の影響で修道院が破壊(※2)され、醸造活動も停止。修道院は放棄される。
1902年:
修道院にカノン(聖職者)が戻り、宗教活動が再開される。
1952年:
財政的困難から、修道院はビールの製造ライセンスを民間のルートヴォート醸造所に譲渡(※3)。これが商業的アビイビール「レフ」の始まりとなる。
1971年以降:
Lootvoet醸造所が国際的ビール企業Interbrew(後のアンハイザー・ブッシュ・インベブ:AB InBev)に買収される。
2000年代:
レフブランドのビールは、ルーヴェン市にあるステラ・アルトワ醸造所で製造されるようになる。
現在:
レフ修道院は観光地としても人気があり、修道院の精神を受け継いだアビイビール「レフ」は世界中で親しまれている。
■自給自足の一環としてビール醸造を開始(※)
〇中世ヨーロッパでは、清潔な水が手に入りにくかったため、修道院で造られるビールは安全な飲料として重要な役割を果たしていました。レフ修道院でも、巡礼者や旅人、地域住民に向けて、命を守るための飲み物としてビールを提供していたのです。これは、現代の嗜好品としてのビールとは異なる、“生きるためのビール”という哲学的な背景を持っています
■フランス革命の影響で修道院が破壊(※2)
〇1794年、フランス革命の波がベルギーにも及び、レフ修道院は破壊され、醸造活動も停止。修道士たちは追放され、修道院は放棄されました。しかし、1902年に聖職者が戻り、宗教活動が再開されることで、修道院は再び地域の精神的な拠点として息を吹き返します。この復活劇は、レフブランドの再興にもつながる重要な転機でした。
■ビールの製造ライセンスを民間のルートヴォート醸造所に譲渡(※3)
〇1952年、修道院は財政的な理由から、ビールの製造ライセンスを民間のLootvoet醸造所に譲渡。これは、修道院ビールを商業的に展開する先駆け的な事例であり、現在の「アビイビール」というジャンルの礎を築いた出来事です。この契約により、レフの名は世界中に広まり、修道院の精神が現代のビール文化に受け継がれることとなりました。
Data
製造元:アルトワ醸造所レフ修道院、アンハイザー・ブッシュ・インベブ社
スタイル: アビィビール(上面発酵)
原料: 麦芽、ホップ、コーン、糖類、苦味料、香料
アルコール度数: 6.5%
内容量:330ml
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