ボステールス デウス

Bosteels Deus

2025.09.08

ボステールス デウス

特別な夜にふさわしいシャンパンのようなビール

『ボステールス・デウス』は、ベルギーの老舗ボステールス醸造所が手がける、極めてユニークな“シャンパンのようなビール”です。スタイルとしては「スペシャルビール」に分類されますが、その製法はまさにシャンパーニュそのもの。まずベルギーで麦芽・ホップ・酵母を使って一次発酵と熟成を行い、その後フランスへ運ばれて瓶詰めされます。ここで発酵用の糖分と酵母を加え、瓶内で三次発酵を行い、数ヶ月間の熟成を経て完成します。

この工程には、シャンパンと同様の「動瓶(ルミアージュ)」「澱抜き(デゴルジュマン)」「補酒(ドサージュ)」といった手間のかかる技法が用いられ、まさに“儀式のような醸造”が施されます。完成したデウスは、陶器風の高級感あるボトルにコルク栓で封じられ、見た目からして特別な存在感を放ちます。

味わいは非常に繊細で、青リンゴ、洋梨、アプリコット、ミント、ジンジャーなどの複雑な香りが広がり、口当たりは絹のように滑らか。アルコール度数は11.5%と高めながら、重さを感じさせず、長い余韻が続きます。強い発泡感とフルーティーな含み香が、まるで高級スパークリングワインを飲んでいるかのような錯覚を与えてくれます。

そのため、デウスは年末年始や記念日、贈り物など、特別なシーンにぴったりのビールです。ビールファンからは「人生で一度は飲むべき一本」とも称され、著名なビール評論家マイケル・ジャクソンも「類まれな繊細さ」と絶賛しています。

■飲み方あれこれ!!

〇「ボステールス デウス」は、ベルギーのボステールス醸造所が手がける、まるでシャンパンのような高級スパークリングビール。青リンゴやミント、レモンの爽やかな香りに加え、洋ナシやアプリコットのような甘い香りも感じられる複雑な味わいが魅力です。まさに「人生に一度は味わうべきビール」と言われるだけのことはあります。その特別な味わいを最大限に楽しむためのおすすめの飲み方をご紹介します 。

グラス選び

シャンパングラスやワイングラスで飲むのがベスト。繊細な泡立ちと香りをしっかり感じられます。

温度管理

よく冷やしてから飲むのがポイント。冷蔵庫でしっかり冷やし、5〜8℃くらいが理想的です。

注ぎ方

ゆっくりとグラスに注ぎ、泡を立てすぎないように。見た目もシャンパンのように美しく、特別感が際立ちます。

ペアリング

軽めのチーズ、白身魚のカルパッチョ、フルーツなどと相性抜群。辛口のシャンパンに近い味わいなので、前菜やデザートにもよく合います。


▶「ボステールス醸造所」のこと

「ボステールス醸造所」は、ベルギーのビール文化を象徴する名門醸造所であり、伝統・革新・芸術性の三要素を見事に融合させたビール造りで世界的に高く評価されています。1791年にジャン=バティスト・ボステールスによって創業されて以来、7世代にわたって家族経営を続けてきたこの醸造所は、東フランデレン州のブヒェンハウトという小さな村に根を張りながら、ベルギービールの魅力を世界に発信してきました。

創業当初は地元向けのピルスナーやエールを中心に製造していましたが、20世紀後半からは歴史的レシピの再現や独自のグラス文化、さらにはシャンパーニュ製法の導入など、他の醸造所にはない独創的なアプローチで注目を集めるようになります。特に1980年代以降は、ブランドの物語性と体験価値を重視した製品開発が加速し、クラフトビールの先駆者としての地位を確立しました。

代表的な銘柄のひとつ「トリプル・カルメリート」は、1679年にカルメル会修道院で記録されたレシピをもとに再現されたトリプルスタイルのビールです。大麦・小麦・オート麦という三種の穀物を使用することで、フルーティーでスパイシーな香りとクリーミーな口当たりを実現しており、ベルギービールの伝統と修道院文化の精神性を体現する逸品といえます。

■パウエル・クワック

また、「パウエル・クワック」は、ナポレオン時代の宿屋の主人パウエル・クワックに由来するビールで、専用のグラスが非常にユニークです。木製のホルダーにセットされた球根型グラスは、馬車の御者が降りずに飲めるように考案されたという逸話があり、視覚的な楽しさと歴史的背景が融合した“体験型ビール”として世界中のファンを魅了しています。

さらに革新性の象徴ともいえる「ボステールス デウス」は、ビールとシャンパンの製法を融合させた稀有な銘柄です。ベルギーで一次発酵を行った後、フランス・シャンパーニュ地方に運ばれ、瓶内で二次・三次発酵を行い、ルミアージュ(瓶を回して澱を集める)やデゴルジュマン(澱を除去する)といった工程を経て完成します。アルコール度数は11.5%と高めながらも、繊細で爽やかな味わいを持ち、特別な日の乾杯にふさわしい“シャンパンビール”として高く評価されています。

2016年には、世界最大のビール企業アンハイザー・ブッシュ・インベヴの傘下に入り、グローバル展開が加速しましたが、伝統的な製法やブランド哲学は今もなお守られています。最新の醸造設備と品質管理を導入することで、安定した味わいと高い品質を両立しつつ、クラフトマンシップの精神を失わない姿勢は、まさに“伝統と革新の融合”といえるでしょう。

ボステールス醸造所のビールは、単なる飲み物ではなく、歴史・文化・職人技が詰まった芸術作品です。その一杯には、200年以上の物語と造り手の情熱が込められており、飲む人に深い感動と体験をもたらします。ベルギービールの魅力を語る上で、ボステールスは欠かすことのできない存在です。

▶「ボステールス醸造所」の歴史(年表)

1679年:

カルメリート修道院にて、後に「トリプル・カルメリート」の元となるレシピが記録される。大麦・小麦・オート麦の三種の穀物を使用。

1791年:

ジャン=バティスト・ボステールスがベルギー・ブヒェンハウトにて醸造所を創設。

1938年:

5代目アントワーヌ・ボステールスが醸造所を継承。後に町長も務める。

1950年頃:

「ボステールス・ピルス」を開発。デンテルモンド以外の地域にも販売され、ブリュッセルやアントワープ、ゲントへと広がる。

1980年代:

「パウエル・クワック」が復刻(※)され、独特なグラス文化とともに世界的に注目される。

1996年:

「トリプル・カルメリート」が発売。修道院レシピを再現したトリプルスタイルとして高評価を得る。

2001年:

「デウス – Brut des Flandres」が登場。ベルギーで一次発酵後、フランス・シャンパーニュ地方で瓶内三次発酵などを行う革新的な製法。

2004年:

ボステールス家が醸造所敷地内の白いヴィラから退去。建物は保護文化財に指定される。

2016年:

アンハイザー・ブッシュ・インベヴ社がボステールス醸造所を買収。ブランドと製法は維持され、グローバル展開が加速。

■「パウエル・クワック」が復刻(※)

〇クワックは、ナポレオン時代に宿屋を営んでいた人物で、馬車の御者が降りずに飲めるようにと、木製ホルダー付きの特殊なグラスを考案したとされています。このグラスは現在も使用されており、飲む人に歴史の一幕を体験させる“物語性のある器”として、世界中のビールファンに愛されています。

Data

製造元:ボステールス醸造所

スタイル:ベルジャンスタイル・スペシャルエール(上面発酵)

原料:麦芽、ホップ、糖類

アルコール度数:11.5%

内容量:750ml

 

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