Bosteels Deus
ビールとシャンパンの邂逅
『ボステールス デウス』のボトルを見ると、まるでシャンパンのようだが正真正銘のビールである。だが、その製造工程はいたって複雑。まずはベルギーで仕込み、一次発酵の後、二次発酵ともいえる熟成が行われる。その後にフランスへ運び、発酵用の酵母と糖分が加えられ瓶詰めされる。そのまま三次発酵を行いさらに数ヶ月の熟成を行う。
瓶内において二次、三次発酵を行い、そのまま熟成させるので濾過作業の工程がない。そこで行われるのが、ルミアージュとデゴルジュマンという工程。これはシャンパーニュと同じで、まず瓶を斜め下向きに傾け、毎日すこしずつ回転させ徐々にボトルを立ててゆきます(ルミアージュ)。すると沈殿物が瓶口に集まるので、瓶口を急冷し凍らせて栓とともに沈殿物を取り除きます(デゴルジュマン)。沈殿物を取り除いて減った分のリキュールを加え、再度栓をして針金で固定して出来上がりです。
こうして出来上がったビールは、アルコール度11.5%のフルボディで、グラスに注ぐと見た目はまさにシャンパン。花、ミント、青リンゴ、ジンジャーの香り、加えて洋ナシ、カリン、アプリコットといった甘い香りも感じられる。辛口のシャンパンに近い味わいで、余韻も長い。シャンパン好きの方を驚かせる手土産ギフトとするのも面白い。日本でも購入はできるが、生産量が限られているため在庫がないことが多い。購入できたらラッキー。
・ボステールス醸造所のこと
Data
製造元:ボステールス醸造所
スタイル:ベルジャンスタイル・スペシャルエール(上面発酵)
原料:麦芽、ホップ、糖類
アルコール度数:11.5%
内容量:750ml
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