デュベル・モルトガット ヴェデット・エクストラ・ホワイト

Duvel Moortgat Vedett Extra White

すっきりさわやかホワイトエール

『デュベル・モルトガット ヴェデット・エクストラ・ホワイト』は、2008年にデュベル・モルトガット社により若者向けに発売されたブランド。ヒューガルデンホワイトの生みの親、ピエール・セリスとの共同開発によって生まれた。

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「ヴェデット」とは、オランダ語とフランス語で「スター」「有名人」という意味を持つ。それというのも、「ヴェデット・エクストラ・ホワイト」のラベルの裏には、消費者の写真が張られている。 ヴェデッドを飲みながらふとラベルの裏を見ると、あら驚き、知り合いや自分の顔に遭遇するというもの。ブリュッセルの直営カフェでヴェデットを飲んでいると、突然写真を撮られラベルになってしまうというユニークな仕掛け。

この斬新なアイディアと、ペールブルーとイエローのラベル、その中央に佇むクールなシンボルマークのシロクマがブリュッセルっ子たちの心をつかみ人気を博している。日本でも20歳以上であれば、誰でも公式HPから応募できる。

ホワイトビールは、麦芽と一緒に麦芽化されていない小麦を使っているのが特徴(使用比率は大麦麦芽6に対し小麦4の割合)。 外観は明るい白濁した黄色で、これは小麦のタンパク質と酵母のために起こるのだが、長持ちする泡も小麦が使われているからだという。

味わいは、ベルジャン・ホワイトエールの王道ともいえるフルーティでスパイシー。 ホップの苦味、モルト・アロマは共に抑えられている一方、爽快な酸味に甘味は控えめで、オレンジ・ピール(オレンジの皮)の甘酸っぱさとコリアンダー(※)の香り、キリッとした軽めのテイストにフルーティでドライな後味。非常に軽く喉ごしもよい、魚料理との相性は抜群である。飲み頃は、は、エールのなかでは低めの3~5℃位いで。

(※)コリアンダーとは?

セリ科の一年草。果実や葉を乾燥したものを香辛料として「コリアンダー」(英語)と呼ぶ他、エスニック料理の店が増えると、生食する葉を指して「パクチー」(タイ語)と呼ぶようになった。

 

・デュベル・モルトガット社のこと

1871年、ステーンフッフェル村の醸造家の息子であったヤン・レオナルド・モルトガットが、妻のマリア・デ・ブロックとアントウェルベン州ブレードンク村にモルトガット醸造所として設立したのが始まり。

当初は上面発酵の軽いブロンド・エールをつくっていたが、ヤン亡き後を受け継いだ2人の息子のうちの醸造担当のアルバートが、1918年にビールの醸造技術を求めイギリスに渡航し、スコットランドで探し求めていたビール酵母を入手しベルギーに持ち帰った。

その後、英国風エールの醸造を試み、これを「ビクトリーエール」と呼んでいたが、1923年試飲した友人の靴職人・ヴァン・デ・ワウワーが「This is a real Duvel(このビールは悪魔的だ)」と言ったことにより「デュベル」と命名することとなる。

「Duvel」とは、ベルギー北部の言葉で悪魔という意味。 悪魔と名付けられたビール『デュベル』は、次第に生産量を増してゆきモルトガット社の主力商品へと成長。会社名もモルトガット社からデュベル・モルトガット社に変更しました。

最初のストロングゴールデンエール『デュベル』は成功を収め、他の醸造家たちも追随するようにストロングゴールデンエールを発表しました。アルコール度数7~11%の様々なストロングゴールデンエールが造られ、その数は40種類とも50種類ともいわれています。

デュベル・モルトガット社は1990年代に、ベルギーでも有数のビール企業に成長、1999年にブリュッセル証券取引所に株式上場。2001年には、厳正な製品安全規格が運用されていることを証明するHACCP認証をベルギーで最初に受けた醸造所となる。

最近ではアシェッフ醸造所、リーフマンス醸造所、デ・コーニンク醸造所を傘下に収め、ベルギーのトップビールメーカーとしての存在感を示している。

 

Data

製造元:デュベル・モルトガット社

スタイル: ベルジャンスタイル・ホワイトエール(上面発酵)

原料: 麦芽、ホップ、小麦、コリアンダー、オレンジピール、糖類

アルコール度数: 4.7%

内容量:330ml

 

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