デュベル・モルトガット デュベル

Duvel Moortgat Duvel

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魔性を秘めたビールといわれるストロング・ゴールデンエール

『デュベル・モルトガット デュベル』は、見た目とは違いアルコール度数8.5%のストロング・ゴールデンエール。上の写真のグラスはデュベル専用で、くびれた部分で泡を固め、そこには細かい泡を立たせるためのキズが付けてあり、黄金色のビールの上にホイップクリームのように豊かな泡が盛り上がる。このグラスは1960年代から採用され、それまでになかった、大振りチューリップ型のグラスということで注目を集めた。

オレンジやレモンのような柑橘系の香り、クローブ、コショウのようなスパイシーな香りとホップの苦味がバランスよく融合している。デュベルの製造工程は非常に複雑である。1次発酵後、2次発酵を行い、氷点下の熟成に3~4週間かける。それからいったん酵母を濾過し、新たに酵母を加え瓶詰めする。24℃で瓶内発酵(3次発酵)を2週間、そして4~5℃での熟成を5~6週間行う。この2ヶ月間にわたる熟成、2次発酵、3次発酵が繊細かつ複雑な香りと絶妙な苦味を生み出す。この工程は、創業以来変わっていない。飲み頃温度は6~10℃くらいで、時間をかけてゆっくりと。


・デュベル・モルトガット社のこと

1871年、ステーンフッフェル村の醸造家の息子であったヤン・レオナルド・モルトガットが、妻のマリア・デ・ブロックとアントウェルベン州ブレードンク村にモルトガット醸造所として設立したのが始まり。

当初は上面発酵の軽いブロンド・エールをつくっていたが、ヤン亡き後を受け継いだ2人の息子のうちの醸造担当のアルバートが、1918年にビールの醸造技術を求めイギリスに渡航し、スコットランドで探し求めていたビール酵母を入手しベルギーに持ち帰った。

その後、英国風エールの醸造を試み、これを「ビクトリーエール」と呼んでいたが、1923年試飲した友人の靴職人・ヴァン・デ・ワウワーが「This is a real Duvel(このビールは悪魔的だ)」と言ったことにより「デュベル」と命名することとなる。

「Duvel」とは、ベルギー北部の言葉で悪魔という意味。 悪魔と名付けられたビール『デュベル』は、次第に生産量を増してゆきモルトガット社の主力商品へと成長。会社名もモルトガット社からデュベル・モルトガット社に変更しました。

最初のストロングゴールデンエール『デュベル』は成功を収め、他の醸造家たちも追随するようにストロングゴールデンエールを発表しました。アルコール度数7~11%の様々なストロングゴールデンエールが造られ、その数は40種類とも50種類ともいわれています。

デュベル・モルトガット社は1990年代に、ベルギーでも有数のビール企業に成長、1999年にブリュッセル証券取引所に株式上場。2001年には、厳正な製品安全規格が運用されていることを証明するHACCP認証をベルギーで最初に受けた醸造所となる。

最近ではアシェッフ醸造所、リーフマンス醸造所、デ・コーニンク醸造所を傘下に収め、ベルギーのトップビールメーカーとしての存在感を示している。

 

危機感から生まれたゴールデンエール

歴史上、黄金色のビールが初めて登場したのは1842年とされています。チェコのピルゼン市で生まれたことから「ピルスナー」と名付けられ、瞬く間に世界中に広まりました。私たちが普段飲んでいるあのビールです。

ベルギーでもそれは同様のことで第二次大戦が終わると、多くの人にピルスナーが飲まれるようになりました。これに危機感を抱いたのが、伝統的なエールを造り続けていた醸造家たちです。そんななか、ダークな色合いのエールを黄金色に変えようとする試みが始まりました。

その成果は、トリペルなどの高アルコールビールの分野で実り、そして『デュベル』によりストロングゴールデンエールというビアスタイルが誕生したのです。(ベルギービールを世に知らしめたビール評論家・マイケル・ジャクソンが、『デュベル』を金色のゴールデンエールの中でも高アルコールのストロング・ゴールデンエールと分類しました)。

 

 

Data

製造元:デュベル・モルトガット社

スタイル: ストロング・ゴールデンエール(上面発酵)

原料: 麦芽、ホップ、糖類

アルコール度数: 8.5%

内容量:330ml、750ml、1500ml

 

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