Hoegaarden White
日本で一番飲まれているベルジャン・ホワイトのお手本
『ヒューガルデン ホワイト』は、現在の年間の販売量は1億リットルを超え、ベルギーで消費されるスペシャルビールの約2割を占め、ベルジャン・ホワイトのお手本ともなっている。通常ビールは、大麦麦芽で造られるが、タンパク質の多い小麦も使用しているため、薄いイエローを帯びた乳白色に霞んでいて、ホワイトビール(白ビール)と呼ばれる。
オレンジピール(オレンジの皮)やコリアンダーなどのスパイスを加え、さらに生きた酵母を瓶内に入れて二次発酵させる独自レシピによる味わいは、発売当時、ピルスナ-に慣れた人たちに衝撃を与えたといわれる。
ホワイトエールの特徴は、何といってもアロマとフレーバーである。 オレンジピールの甘酸っぱさとコリアンダー(※)のスパイシーさが複雑に絡み合って独特の風味に仕上がっている。
タンブラー型の専用グラスは肉厚になっており、手の熱が伝わらないようになっている。 注ぎ方にもコツがあり、2/3ほど注いだ後に、瓶をゆっくり回して底に沈んでいる酵母を混ぜてから残りを注ぐのがベストだとか。ベンジャン製造元のホワイトエールはベルギービールのなかでは珍しく、少し冷やして飲んだ方が美味しい。適温はエールとしては低めの3~6℃位で、じっくり味わって飲みたいところ。ベルギービールをまだ飲んだことのない方に一度は試してほしい。
(※)コリアンダーとは?
セリ科の一年草。果実や葉を乾燥したものを香辛料として「コリアンダー」(英語)と呼ぶほか、エスニック料理の店が増えると、生食する葉を指して「パクチー」(タイ語)と呼ぶようになった。
ラベルのイラストは何?
ラベルの「Hoegaarden」のロゴも、日本のベルギービールを置いているパブなどでは随分と見かけるようになった。ロゴの上のイラストは、醸造に使用していた櫂(かい)と司教が持つ杖を表したもの。
・ヒューガルデン醸造所のこと
ヒューガルデン醸造所は、ベルギーの首都・ブリュッセルから車で東へ40分ほどのヒューガルデン村にある。15世紀頃からこの村でつくられていたホワイトビールは、2度にわたる世界大戦や、ピルスナービールの台頭、酒税の引き上げなどによって1957年に一度途絶えてしまう。
しかし、最後に閉鎖されたトムシン醸造所の隣に住む牛乳屋ピエール・セリスが、1965年に閉鎖された醸造所を買い取り復活させた。ピエール・セリスの情熱により、ホワイトエールの文化は甦った。
さらに、彼の仕事に対する真摯な姿勢と美味しいビールは評判となり、ベルギーだけでなくヨーロッパ全土、そしてアメリカや日本などでも飲まれるようになった。現在は、売上高・シュアともに世界一のアンハイザー・ブッシュ・インヘヴ社の傘下にある。
Data
製造元:アンハイザー・ブッシュ・インヘブ社
スタイル: ベルジャンスタイル・ホワイトエール(上面発酵)
原料: 麦芽(大麦、小麦)、ホップ、コリアンダーシート、オレンジピール
アルコール度数:4.9%
内容量:330ml
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