ヒューグ デリリュウム・トレメンス

Delirium Tremens

2025.09.06

delirium-tremens

「幸せのシンボル」ピンクの象が誘う

『ヒューグ デリリュウム・トレメンス』は、ベルギー・メレにあるヒューグ醸造所が1989年に発売した、世界的に評価の高いストロング・ペールエールです。アルコール度数は9.0%と高めで、2種類のホップと3種類の酵母を使用し、上面発酵と瓶内熟成によって複雑で芳醇な味わいを実現しています。黄金色に輝く液体は、リンゴのようなフルーティな香りとコショウのようなスパイシーなニュアンスが特徴で、ミディアムからフルボディのしっかりとした飲みごたえがあります。

最大の特徴は、陶器風に塗装されたボトルと、ラベルに描かれたピンクの象。これは商品名「デリリュウム・トレメンス」に由来(※)し、アルコールによる幻覚症状をユーモラスに表現したものです。1988年、ベルギー滞在中のイタリア首相の要請で誕生(※2)したというユニークな背景を持ち、1998年にはアメリカ・シカゴで開催されたワールド・ビア・チャンピオンシップで「世界最高のビール」に選ばれました。

その個性的な世界観と確かな品質は、ビール愛好家だけでなく、ギフトやパーティーシーンでも高い人気を誇ります。飲むたびに広がる香りと味わい、そしてラベルに込められた遊び心が、まさに“デリリウム(陶酔)”な体験をもたらしてくれる逸品です。

■商品名「デリリュウム・トレメンス」に由来(※)

〇アルコール依存症の幻覚症状を意味する「Delirium Tremens」をあえてユーモラスに採用。ピンクの象やワニ、ドラゴン、鳥などが現れるという“幻覚”の順番まで設定されているという逸話も。ラベルのデザインは、醸造所に研修に来ていた学生に「ビール2ケースあげるからラベル描いて」と頼んだところ、快諾。こうして生まれたのが、現在も使われているピンクの象のラベルです。

■ベルギー滞在中のイタリア首相の要請で誕生(※2)

〇当時ベルギーに3ヶ月滞在していたイタリア首相が「特別なビールを造ってほしい」と依頼。これが「デリリュウム・トレメンス」誕生のきっかけとなりました。

■飲み方あれこれ!!

〇「ヒューグ デリリュウム・トレメンス」は、幻想的なラベルとともに、五感で味わうことが何よりの楽しみ方です。

1. 適温で楽しむ(8〜12℃):

冷やしすぎると香りが閉じてしまうため、やや高めの温度が理想。冷蔵庫から出して5〜10分置くとベストな状態に。

2. 専用グラスで香りを引き出す:

チューリップ型グラスやブランド専用グラスを使うと、香りが立ちやすく、泡持ちも良好。ピンクの象が描かれたグラスなら、視覚的にも世界観に浸れます。

3. 注ぎ方にこだわる:

グラスを斜めにしてゆっくり注ぎ、最後に泡を立てるように調整。瓶底に酵母が沈殿している場合は、最後に少しだけ残すか、好みに応じて混ぜてもOK。

4. ペアリングで深みを増す:

相性の良い料理:熟成チーズ、スパイシーなソーセージ、ローストポーク、ナッツ類。甘みとスパイスがある料理と合わせると、ビールの複雑さが際立ちます。

5. 時間をかけて味わう:

アルコール度数が高いため、ゆっくりと飲むのが基本。飲み進めるごとに温度が上がり、香りと味の変化を楽しめます。

 

▶「ヒューグ醸造所」のこと

「ヒューグ醸造所」は、ベルギー東フランデレン州メレに位置する、長い歴史と革新性を併せ持つ家族経営の醸造所です。その起源は1654年にまで遡り、当時からこの地ではビール造りが行われていました。現在のヒューグ醸造所としての歴史は1906年、レオン・ヒューグが既存の醸造所を買収したことに始まります。1938年には現在の名称「ヒューグ醸造所」に改称され、以降、幾度かの近代化と拡張を経て、世界的なクラフトビールブランドへと成長しました。

「ヒューグ醸造所」の最大の特徴は、伝統的なベルギーの醸造技術を守りながらも、ユニークで遊び心のあるブランド展開を行っている点です。代表銘柄「デリリュウム・トレメンス」は1989年に誕生し、ピンクの象をあしらったラベルと陶器風ボトルで世界中のビールファンに強烈な印象を与えました。このビールは、3種の酵母と2種のホップを使用し、上面発酵と瓶内熟成によって複雑で芳醇な味わいを生み出しています。アルコール度数は9.0%と高めで、フルーティかつスパイシーな香りが特徴です。

「ヒューグ醸造所」は「デリリュウム」シリーズを中心に、30種類以上のビールを製造しています。フルーツビール「フロリス」シリーズや、季節限定の「デリリュウム・ノエル」「ノクトルム」など、幅広いラインアップを展開。これらはすべて、視覚的なデザインと味覚体験を融合させた、物語性のある商品として設計されています。
また、ヒューグ醸造所は環境への配慮にも積極的で、醸造工程における水の再利用やエネルギー効率の改善など、持続可能なビール造りにも力を入れています。小規模醸造所の買収やコラボレーションも行いながら、ベルギービールの伝統を守りつつ、グローバル市場での存在感を高めています。

「ヒューグ醸造所」のビールは、単なる飲料ではなく、ラベル、グラス、物語を通じて五感で楽しむ“体験型”のクラフトビール。伝統と革新、品質とユーモアが絶妙に融合したそのスタイルは、世界中のビール愛好家に愛され続けています。

▶「ヒューグ醸造所」の歴史(年表)

1654年:

メレの地で初めてビール醸造が行われる。現在の醸造所の起源となる。

1906年:

レオン・ヒューグが既存の醸造所を買収し、「アッペル製麦醸造所」として再スタート。

1938年:

醸造所の名称を「ヒューグ醸造所(Brouwerij Huyghe)」に改称。

1939年:

ゲラードベルグセスティーンヴェグ沿いに新醸造施設が完成。現在も使用されている。

1964年:

近代化の一環として設備を更新。生産能力と品質管理が向上。

1989年:

代表銘柄「デリリュウム・トレメンス」が誕生。ピンクの象のラベルが話題に。

1993年〜1999年:

ビールトーレン醸造所(1993)、ダム醸造所(1994)、ヴィレール醸造所(1999)など、複数の小規模醸造所を買収し、ブランド拡張を図る。

2008年:

「デリリュウム・トレメンス」がイリノイ州シカゴのワールド・ビア・チャンピオンシップで「世界最高のビール」に選出。

2014年以降:

環境配慮型の醸造体制を強化。水の再利用やエネルギー効率の改善に取り組む。

Data

製造元:ヒューグ醸造所

スタイル:ストロング・ゴールデンエール(上面発酵)

原料:麦芽、ホップ、糖類

アルコール度数:8.5%

内容量:330ml

 

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