サンクトガーレン ゴールデンエール

Sankt Gallen Golden Ale

2025.08.18

日本のクラフトビール文化を切り拓いた一杯

『サンクトガーレン ゴールデンエール』は、日本のクラフトビール文化の草創期を支えた、厚木市の老舗ブルワリー「サンクトガーレン有限会社」が1997年に初めて世に送り出したフラッグシップビールです。名前の通り、黄金色に輝くその液体は、麦芽の香ばしさとホップの爽快な苦味が絶妙に調和した、すっきりとした味わいが特徴。無濾過製法によって、素材本来の風味がしっかりと残されており、飲み口は軽やかでありながら、奥行きのある旨みを感じさせます。

「サンクトガーレン ゴールデンエール」は、クラフトビール初心者にも親しみやすく、食事との相性も抜群。特に和食や鶏料理、軽めのチーズなどと合わせると、互いの味を引き立て合います。アルコール度数は約5%と程よく、日常の一杯としても、特別な時間の乾杯にもぴったりです。

「サンクトガーレン ゴールデンエール」は、単なるビールではなく、クラフトビールという文化の扉を開いた象徴的な存在。醸造家の情熱と技術が詰まったこの一杯は、飲む人に「日本にもこんなに美味しいビールがあるんだ」と気づかせてくれる、まさにクラフトの原点とも言える逸品です。ビールの奥深さと楽しさを教えてくれる、そんな存在感を放っています。

■飲み方あれこれ!!

〇飲み頃は7〜10℃位がベスト。冷蔵庫から出してすぐではなく、少し置いて温度を上げることで麦芽の香ばしさとホップの爽快感がより際立ちます。キンキンに冷やすより、やや冷たいくらいが風味のバランスが良。グラスは、チューリップ型 or パイントグラスがおすすめ。チューリップ型グラスは香りを閉じ込めて立ち上げる効果があり、アロマをじっくり楽しめます。パイントグラスならカジュアルに、食事と一緒に気軽に楽しむスタイルにぴったり。

 

▶「銀河高原ビール」のこと

「サンクトガーレン有限会社」は、神奈川県厚木市に拠点を置く日本のクラフトビール界の先駆者であり、1997年に創業者・岩本伸久氏によって設立されました。そのルーツは1993年、岩本氏がアメリカ・サンフランシスコでビール造りを学び、現地で醸造免許を取得して販売を始めたことにあります。当時の日本では、酒税法の規制により小規模醸造が認められておらず、岩本氏は「日本でクラフトビールを造る」という夢を一度諦めざるを得ませんでした。しかし、1994年の法改正により地ビールが解禁されると、彼は厚木に戻り、サンクトガーレンを立ち上げました。

社名の「サンクトガーレン」は、スイスのビール文化が根付いた都市「St. Gallen」に由来し、クラフトビールの伝統と革新を象徴しています。創業当初から一貫して「エールビール主義」を掲げ、ラガーが主流の日本市場において、上面発酵による豊かな香りとコクを持つエールビールの魅力を発信し続けてきました。エールは常温で短期間発酵させることで、果実のような香り成分「エステル」が生まれ、個性的で奥深い味わいが特徴です。これに対し、ラガーは低温で長時間発酵させるため、すっきりとした飲み口になりますが、サンクトガーレンはあえてエールにこだわることで、クラフトならではの個性を追求しています。

「サンクトガーレン有限会社」のビール造りは、素材選びから発酵管理、瓶詰めに至るまで、すべて手作業に近い丁寧な工程で行われています。代表銘柄の「ゴールデンエール」は、麦芽の香ばしさとホップの爽快感が絶妙に調和した、すっきりとした飲み口が特徴で、クラフトビール初心者にも親しみやすい一杯です。また、季節限定の「インペリアルチョコレートスタウト」や「湘南ゴールド」など、ユニークなフレーバービールも多数展開しており、ビールの新しい楽しみ方を提案しています。

「サンクトガーレン」の魅力は、単なる醸造技術だけでなく、「飲む人の体験」を重視した商品設計と広報戦略にもあります。社員数わずか4名という小規模体制ながら、SNSやメディアを活用して消費者との距離を縮め、直販やイベント出展を通じてブランドの世界観を伝えています。営業担当を置かず、商品力と情報発信によって「扱いたい」と思わせるスタイルは、まさにクラフト精神の体現です。

こうした姿勢は、コロナ禍においても発揮されました。疫病退散の願いを込めた「アマビエIPA」など、社会的メッセージを込めた商品開発にも積極的で、クラフトビールが持つ文化的・感情的価値を広げる役割も果たしています。

「サンクトガーレン有限会社」は、クラフトビールの可能性を信じ、味わいだけでなく体験や物語を届けることで、日本のビール文化に新たな風を吹き込んできた存在です。これからも、伝統と革新を融合させたビール造りで、多くの人々に驚きと感動を届けてくれるでしょう。

▶「「銀河高原ビール」の歴史(年表)

1993(平成5)年:

創業者・岩本伸久氏がアメリカ・サンフランシスコにてビール造りを学び、現地で醸造免許を取得。日本ではまだ小規模醸造が認められていなかったため、アメリカで「サンクトガーレン」ブランドを立ち上げる(※)。

1994年:

日本で酒税法が改正され、年間製造量60キロリットル以上であれば地ビールの製造が可能に。これにより、日本国内でのクラフトビール造りが現実的に。

1997年:

神奈川県厚木市にて「サンクトガーレン有限会社」設立。日本国内での醸造を開始し、初のフラッグシップビール「ゴールデンエール」を発売。

2000年頃:

「アンバーエール」「ブラウンポーター」など、エールスタイルのラインナップを拡充。ラガー中心の市場に対し、上面発酵の魅力を発信。

2002年:

法人化を正式に完了。国内クラフトビール市場の拡大に伴い、イベント出展や直販を強化。

2006年:

バレンタイン向けに「インペリアルチョコレートスタウト」を季節限定で発売(※2)。濃厚な味わいと話題性で人気を博す。

2010年代前半:

地元神奈川の特産品「湘南ゴールド(柑橘)」を使ったフルーツビールを開発。地域との連携を深める。

2014年:

「スイートバニラスタウト」など、デザート系ビールの展開を強化。女性層やギフト需要にも対応。

2020年:

コロナ禍において疫病退散を願う「アマビエIPA」を発売。社会的メッセージを込めた商品として話題に。

2023年以降:

SNSやオンライン販売を活用し、全国のクラフトビールファンとの接点を拡大。営業担当を置かず、商品力と情報発信でブランドを確立。

■アメリカで「サンクトガーレン」ブランドを立ち上げる(※)。

〇創業者・岩本伸久氏は1993年、当時日本では小規模醸造が認められていなかったため、アメリカで醸造免許を取得し、現地で「サンクトガーレン」ブランドを立ち上げました。日本人がアメリカでビールを造るという異例の挑戦は、TIME誌やNewsweek誌でも取り上げられ、日本の酒税法の規制緩和(地ビール解禁)にも影響を与えたとされています。

■バレンタイン向けに「インペリアルチョコレートスタウト」を季節限定で発売(※2)。

〇2006年、広報担当の中川美希氏が入社。職人気質だった岩本氏に「たくさんの人に飲んでもらうことの大切さ」を伝え、発売日や季節限定商品の概念を導入。これにより、メディア露出や販路拡大が進み、ブランド力が飛躍的に向上しました。

Data

製造元:サンクトガーレン有限会社

住所:神奈川県厚木市金田1137-1

創業:1997年(※アメリカでの醸造活動開始は1993年)

TEL:046-224-2317

URL:https://www.sanktgallenbrewery.com/ (サンクトガーレン公式サイト)

スタイル:アメリカン・ペールエール(上面発酵)

原料:麦芽(ペールエールモルト、クリスタル)、ホップ(チノック、カスケード)

アルコール度数:5.0%

内容量:330ml(瓶)

 

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