Whyte & Mackay Special
トリプルマチュアード製法が生む華やかな香りと甘い風味
『ホワイト&マッカイ スペシャル』の最大の特徴は、3回の熟成工程(トリプルマチュアード製法)を経て生まれる、深みと複雑さ、そして滑らかでバランスの取れた味わいにある。
①まず、ダルモア、フェッターケアン、タムナヴーリン、アイル・オブ・ジュラなど35種類以上のモルト原酒をそれぞれシェリー樽で熟成させます。
②その後、それぞれのモルト原酒をヴァッティングして、このブレンデッドモルト原酒を再びシェリー樽で数ヶ月後熟させる。
③最後に、ブレンデッドモルト原酒と別に熟成させていた6種のグレーン原酒をブレンドし、さらにシェリー樽で2~3か月熟成させます。
このようにしてつくられた「ホワイト&マッカイ スペシャル」は、レーズンやカラメル、ハーブ、ママレードなどの甘い風味。ミディアムよりのライトボディでありながら、3回の熟成による味わい深い複雑さが楽しめる。香りは厚みがあり華やかで甘い香りが印象的。
味わいは、口に含んだ瞬間からレーズンと、直後に清涼感と甘さを持つハーブ、コクのあるべっこう飴のようなカラメルをまず感じる。レーズンが消えた後に、オイリーさをともなったリンゴやママレードジャムが目立つ。リンゴとママレードも程なく消えていき、最後は少し甘いオイリーさが残る。
飲み方はストレートでそのまま味わうのはもちろん、ロックやハイボール、カクテルのベースとしても優れたパフォーマンスを発揮し、特にハイボールにすると、その華やかな香りと甘い風味が一層引き立ち、爽やかな飲み口となる。価格も手頃で、コスパにも優れた一本です。
・ホワイト&マッカイ社のこと
ホワイト&マッカイ社は、スコットランドのグラスゴーを拠点とし、その歴史は1844年に創業した創業したアラン&ポインター社に遡る。会社を引き継いだジェームズ・ホワイトとチャールズ・マッカイが、1882年、2人の名前を合わせた新会社ホワイト&マッカイ社を設立した。ホワイト&マッカイ社は、創業当初から高品質なウイスキーを提供することを目指し、彼らのウイスキーは、すぐに市場で高い評価を受け、人気を博した。
ホワイト&マッカイ社のウイスキーが他と一線を画す理由の一つに、「ダブルマリッジ製法」がある。この製法は、異なる原酒をブレンドし、さらに熟成させることで、より深みと複雑さを持つウイスキーを生み出すものです。この革新的なアプローチにより、ホワイト&マッカイ社のウイスキーは、他のブランドとは一味違う独特の風味を持つようになった。
20世紀に入ると、さらなる成長を遂げ、特に第一次世界大戦後の経済復興期には、ウイスキーの需要が急増し、同社の製品は世界中で愛されるようになりました。しかし、成長の過程で様々な難題にも直面しました。例えば、禁酒法時代のアメリカ市場の喪失や、第二次世界大戦中の原材料不足など。それでも、ホワイト&マッカイ社はその品質を維持し続け、困難を乗り越えてきました。
1960年にダルモア蒸留所と合併し、1972年には東ハイランドのフェッターケアン、スペイサイドのトミントールを買収している。1990年にアメリカンブランド社の傘下に入り、ホワイト&マッカイグループが生まれた。
2007年には、インドのユナイテッド・ブリュワリーズの子会社であるユナイテッド・スピリッツ・リミテッド(USL)に買収された。この買収により、ホワイト&マッカイ社は新たな市場への進出と製品ラインの拡充を図ることになる。特に、熟成年数の引き上げや新しい製品の開発など、革新的な取り組みが行われました。
2014年には、フィリピンのエンペラドール社に買収されました。エンペラドール社は世界最大手のブランデー製造会社であり、ホワイト&マッカイ社のウイスキー製造に新たな視点とリソースをもたらした。この買収により、ホワイト&マッカイ社はさらにグローバルな展開を進め、世界中のウイスキー愛好者にその魅力を届け続けています。
Data
製造元:エンペラドール社(ホワイト&マッカイ社)
URL:https://meidiyaproduct.com/SHOP/207072/207081/list.html (輸入元明治屋)
創業年:1882年
主要モルト:ダルモア、フェッターケアンなど
アルコール度数:40度
容量:700ml
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