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Château Giscours
2026.01.06
深みと調和が織りなすクラシックボルドー
『シャトー・ジスクール』は、ボルドー左岸・メドック地区マルゴー村に位置する格付け3級の名門シャトーであり、そのスタイルは「力強さとエレガンスの共存」を象徴する存在として知られています。広大な砂利質土壌の畑から生まれるワインは、主にカベルネ・ソーヴィニヨンを中心に構成され、黒系果実の深い香り、しっかりとした骨格、そして長期熟成に耐える緻密なタンニンを備えています。若いうちはカシスやブラックチェリーの果実味が前面に出て、樽由来のスパイスやロースト香が複雑さを添えますが、熟成が進むにつれ、森の下草、杉、タバコ、ドライフルーツなどのニュアンスが重なり、より気品ある表情へと変化していきます。
「シャトー・ジスクール」の魅力は、マルゴーらしい優雅さを保ちながらも、しっかりとした構造と深みを併せ持つ点にあります。繊細さだけでなく、芯の強さを感じさせる味わいは、ヴィンテージを超えて安定した品質を示し、世界中の愛好家から高い評価を受けています。また、近年は醸造設備の刷新や畑管理の精緻化が進み、果実の純度やバランスがさらに向上。クラシックなボルドーの魅力を守りつつ、現代的な洗練も感じられるスタイルへと進化しています。
食事との相性も幅広く、赤身肉やジビエはもちろん、熟成を重ねたボトルなら繊細なソースの料理とも調和します。長期熟成のポテンシャルを持ちながら、若いうちからも楽しめる懐の深さが、シャトー・ジスクールを特別な一本にしています。
■飲み方あれこれ!!
飲み頃温度:
16〜18℃前後が理想。果実味とタンニンの調和が最も美しく開き、マルゴーらしいエレガンスが際立つ温度帯です。若いヴィンテージは1〜2時間のデキャンタージュで香りが大きく開き、味わいが滑らかに。グラスは大ぶりのボルドータイプを選ぶと、香りの層がより豊かに感じられます。
お勧めのマリアージュ:
●ローストビーフ、ラムチョップ、鴨のロースト、熟成チーズなど:
旨味とコクのある料理と好相性。熟成ボトルなら繊細なソースの肉料理とも調和します。
▶「(ワイナリー)シャトー・ジスクール」のこと
「シャトー・ジスクール」は、ボルドー左岸・メドック地区マルゴー村に広大な畑を構える歴史あるワイナリーで、その歩みは16世紀にまで遡ります。文献に登場する最古の記録は1552年とされ、当時は領主の邸宅と農地を中心とした荘園でした。その後、17〜18世紀にかけて所有者が変わりながらも徐々にブドウ栽培が本格化し、19世紀には品質向上のための大規模な投資が行われ、ワインの評価が飛躍的に高まりました。1855年のパリ万博に際して制定されたメドック格付けでは、マルゴー地区の中でも重要な生産者として「格付け3級」に選ばれ、国際的な名声を確立します。
20世紀に入ると、戦争や経済不況の影響で多くのシャトーが苦境に立たされましたが、「シャトー・ジスクール」も例外ではありませんでした。しかし1960年代、実業家ニコラ・タリ氏が所有権を取得すると、畑の再整備、醸造設備の刷新、品質管理の徹底など大規模な改革が進められ、ワインの品質は劇的に向上します。21世紀に入ってからは「シャトー・ジスクール」を運営する「Société
d’Exploitation du Château Giscours(シャトー・ジスクール運営会社)」がさらなる近代化を推進し、環境配慮型の栽培や区画ごとの精密な醸造が導入され、現代的な洗練とクラシックな風格を併せ持つスタイルへと進化しています。
ワイン造りの特徴としてまず挙げられるのは、マルゴー地区らしい砂利質土壌を生かしたカベルネ・ソーヴィニヨン主体のブレンドです。砂利は水はけが良く、日中の熱を蓄えて夜間に放出するため、果実の成熟が均一に進み、凝縮感とエレガンスを兼ね備えたブドウが育ちます。収穫は区画ごとに最適なタイミングで行われ、選果も厳格。醸造ではステンレスタンクとオーク樽を併用し、果実の純度を保ちながら複雑さを引き出す手法が採られています。
熟成にはフレンチオーク樽が用いられ、新樽比率はヴィンテージに応じて調整されます。これにより、黒系果実の深み、スパイス、杉、ロースト香などが重なり合い、長期熟成に耐える構造が形成されます。若いうちは力強さと華やかさが際立ち、熟成を経ると気品ある香りと滑らかな質感が現れるのが「シャトー・ジスクール」の大きな魅力です。伝統と革新を両立させながら、マルゴーのテロワールを最大限に表現する姿勢こそが、「シャトー・ジスクール」を長く愛される名門たらしめていると言えます。
▶「(ワイナリー)シャトー・ジスクール」の歴史(年表)
1552年:
文献に初めてジスクールの名が登場し、当時は荘園として存在していたことが確認される。
17世紀:
所有者が変わりながらもブドウ栽培が本格化し、ワイン生産の基盤が整えられていく。
18世紀後半:
畑の整備や品質向上のための投資が進み、地域内での評価が高まり始める。
19世紀前半:
ワインの品質が飛躍的に向上し、国際市場でも注目される存在となる。
1855年:
パリ万博に合わせて制定されたメドック格付けで、「(ワイナリー)シャトー・ジスクール」は格付け3級に選出され、名声を確立する。
20世紀前半:
戦争や経済不況の影響を受け、品質や経営が不安定になる時期が続く。
1950年代後半:
荒廃した畑や設備の改善が求められる状況となり、再建の必要性が高まる。
1961年:
実業家ニコラ・タリ氏がシャトーを取得し、大規模な改革を開始。畑の再整備、醸造設備の刷新、品質管理の徹底が進む。
1980〜1990年代:
近代的な醸造技術が導入され、品質が安定。国際市場で再び高い評価を得るようになる。
1995年:
「(ワイナリー)シャトー・ジスクール」を運営するグループが組織を強化し、さらなる品質向上とブランド価値の確立を進める。
2000年代:
区画ごとの精密な栽培管理や環境配慮型の取り組みが導入され、ワインのスタイルがより洗練される。
2010年代:
醸造設備のアップデートや研究が進み、果実の純度とエレガンスを重視した現代的なスタイルへと進化。
Data
生産者: シャトー・ジスクール(シャトー・ジスクール運営会社)
生産地:ボルドー地方/メドック地区/ マルゴー村
創業年: 1552年頃(文献に初めてジスクールの名が登場した年)
URL:https://giscours.com/en/ (シャトー・ジスクール英語版公式サイト)
使用品種: - カベルネ・ソーヴィニヨン主体、メルロー、プティ・ヴェルド、カベルネ・フラン
アルコール度数: 13〜13.9%前後
容量: 750ml(瓶)
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