シャトー・ラフィット・ロートシルト

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Château Lafite Rothschild

1855年ボルドー格付け 第1級

2025.08.18

ポイヤックの誇り世界が認める名門シャトー

「シャトー・ラフィット・ロートシルト」は、ボルドー地方メドック地区ポイヤック村に位置する、世界最高峰の赤ワインのひとつです。1855年のメドック格付けにおいて第1級(Premier Grand Cru Classé)に認定され、以来その名声は揺るぎないものとなっています。ラフィットの畑は砂利質の土壌に恵まれ、カベルネ・ソーヴィニヨンを主体としたブレンドによって、力強さと気品を兼ね備えたワインが生み出されます。

その味わいは、若いうちは緻密なタンニンと深い果実味が際立ち、熟成を経ることで複雑さとエレガンスが増し、まるで絹のような滑らかさを帯びていきます。数十年にわたって熟成可能なポテンシャルを持ち、世界中のワイン愛好家やコレクターから高い評価を受けています。

歴史的にも、18世紀にはルイ15世の寵愛を受け、ポンパドゥール夫人がヴェルサイユ宮殿で振る舞った逸話が残るなど、“王のワイン”としての地位を確立しました。1868年にはロスチャイルド家が所有権を取得し、以来一族による品質管理と革新が続けられています。

「シャトー・ラフィット・ロートシルト」は、単なる高級ワインではなく、土地・歴史・造り手の哲学が融合した芸術品です。その一杯には、数世紀にわたる伝統と、未来へと続く洗練が宿っています。

■飲み方あれこれ

〇温度管理:

サーブ時の理想温度は16〜18℃。冷やしすぎると香りが閉じ、温めすぎるとアルコール感が立ちすぎます。セラーから出したら30分ほど室温に馴染ませるのが理想的です。

〇デキャンタージュ(抜栓・移し替え):

若いヴィンテージ(20年未満)は、空気に触れさせることで香りが開きます。抜栓後すぐにデキャンタへ移し、1〜2時間ほど静置。古酒の場合は澱(おり)を避けるため、静かに注ぎ、必要以上の空気接触は避けましょう。

〇グラス選び:

ボルドー型の大ぶりなグラスがおすすめ。香りの層が広がり、タンニンの構造もより滑らかに感じられます。

 

▶「シャトー・ラフィット・ロートシルト(ワイナリー)」のこと

「シャトー・ラフィット・ロートシルト」は、フランス・ボルドー地方メドック地区ポイヤック村に位置する、世界屈指の名門ワイナリーです。その歴史は14世紀にまで遡り、「ラフィット」の名はすでに文献に登場していますが、本格的なワイン造りが始まったのは17世紀。ジャック・ド・セギュールが畑を整備し、醸造技術を導入したことで、ラフィットは徐々に名声を高めていきました。18世紀にはルイ15世の宮廷で愛飲され、ポンパドゥール夫人がヴェルサイユ宮殿の晩餐会で振る舞った逸話も残っています。この時代に「王のワイン」としての地位を確立したラフィットは、1855年のメドック格付けで第1級(Premier Grand Cru Classé)に認定され、ボルドーの頂点に君臨する存在となりました。

1868年には、ヨーロッパの金融界を代表するロスチャイルド家の一員、バロン・ジェームズ・ド・ロスチャイルドがシャトーを購入。以降、ラフィットはロスチャイルド家の所有のもと、伝統と革新を融合させながら品質を維持し続けています。現在もDomaines Barons de Rothschild(Lafite)として、世界中のワイン愛好家にその名を知られています。

ラフィットの畑は約112ヘクタールに及び、その多くが砂利質土壌で構成されています。この土壌は排水性に優れ、ブドウの根が深く張ることで凝縮感のある果実が育ちます。主要品種はカベルネ・ソーヴィニヨン(約70%)で、メルロー(約25%)、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルドが補完的に使われます。この構成により、ラフィットのワインは力強さと気品を兼ね備え、長期熟成に耐える構造を持ちます。

醸造においては、伝統的な手法と最新技術のバランスが取られており、区画ごとに収穫・醸造を行うことで、テロワールの個性を最大限に引き出しています。発酵はステンレスタンクまたは木製タンクで行われ、熟成にはフレンチオークの新樽が使用されます。熟成期間は18〜20ヶ月に及び、厳格な選果とブレンドを経て、ラフィットの名にふさわしいワインが誕生します。

その味わいは、若いうちは緻密なタンニンと黒系果実の力強さが際立ち、熟成を経ることで複雑な香りと絹のような滑らかさが現れます。まさに「時を超えるエレガンス」を体現するワインであり、飲むたびにその歴史と哲学が感じられる逸品です。

▶「シャトー・ラフィット・ロートシルト(ワイナリー)」の歴史(年表)

1234年頃:

「ラフィット」の地名が初めて文献に登場。ガスコーニュ語で“小さな丘”を意味する。

1670年代:

ジャック・ド・セギュールがラフィットの畑を整備し、本格的なワイン造りを開始。

1716年:

息子ニコラ=アレクサンドル・ド・セギュールがシャトー・ラフィットを継承。ラトゥールやカロン・セギュールも所有し「葡萄園の王子」と称される。

1755年頃:

ポンパドゥール夫人がラフィットをヴェルサイユ宮殿の晩餐会で振る舞い、王室御用達の地位を確立(※)

1787年:

トーマス・ジェファーソン(後の米国大統領)がラフィットを訪問し、「ボルドーで最も優れたワイン」と記録。

1855年:

パリ万博に合わせて制定されたメドック格付けで、第1級(Premier Grand Cru Classé)に認定。

1868年:

バロン・ジェームズ・ド・ロスチャイルドがシャトー・ラフィットを購入。以後ロスチャイルド家が所有。

1945年:

第二次世界大戦後の復興期に造られたヴィンテージが高評価を受け、戦後の象徴的ワインとなる。

1985年:

エリック・ド・ロスチャイルドが経営を引き継ぎ、醸造設備の近代化と品質向上を推進。

1995年以降:

世界的なワイン投資ブームの中で、ラフィットの価格と評価が急上昇。中国市場でも人気を博す。

2008年:

シャトーの公式サイトが刷新され、ブランドの国際的発信力が強化される。

現在:

Domaines Barons de Rothschild(Lafite)として、伝統と革新を融合したワイン造りを継続。サステナブル農法や区画ごとの醸造にも注力。

■王室御用達の地位を確立(※)

18世紀、ルイ15世の公妾ポンパドゥール夫人がヴェルサイユ宮殿の晩餐会でラフィットを振る舞ったことで、宮廷内での人気が爆発。それまでブルゴーニュ派だった王がラフィットに傾倒したことで、「王のワイン」としての地位を確立しました。この逸話は、ラフィットの格式と気品を象徴する伝説的エピソードです。

Data

生産者: シャトー・ラフィット・ロートシルト

生産地: ボルドー地方/メドック地区/ポイヤック村

創業年:17世紀後半

URL:https://lafite.vin.co/1687D1AVAD/jp (Domaines Barons de Rothschild (Lafite)公式サイト)

使用品種: 主にカベルネ・ソーヴィニヨン(約70〜90%)、メルロー、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルド(ブレンド比率はヴィンテージによって異なる)

アルコール度数: 約13.5〜14%(ヴィンテージによって異なる)

容量: 750ml

 

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