のうさぎのはしり
2025.11.19
透明感が際立つ繊細な口当たり
『野うさぎの走り』は、宮崎県児湯郡の蔵元・黒木本店が手がける、繊細で奥深い味わいを持つ本格米焼酎です。名前の由来は、ルイス・キャロルの「不思議の国のアリス」に登場する白うさぎ。その名にふさわしく、野原を駆け抜けるうさぎのような軽やかさと、ピュアな旨みが特徴です。
原料には宮崎県産の米ともち米を使用し、白麹で仕込み、常圧蒸留によって造られています。さらに、甕(かめ)で長期熟成された古酒ともち米焼酎をブレンドすることで、複雑で深みのある味わいを実現。アルコール度数は37度と高めながら、口当たりは驚くほどなめらかで、米の甘みと芳ばしさがじんわりと広がります。
香りは吟醸酒を思わせるような上品さがあり、ナッツのようなニュアンスやスモーキーな熟成香も感じられます。飲み方によって表情が変わり、ロックではキレのある爽快感、水割りでは香りが際立ち、お湯割りでは旨みがふくよかに広がります。
黒木本店の理念「酒づくりは農業」に基づき、原料米の自社栽培やもろみの再利用など、サステナブルな酒造りにも力を入れており、「野うさぎの走り」はその精神を体現する一本です。自然と人の営みが織りなす、静かで力強い米焼酎の世界へと誘ってくれる逸品です。
■飲み方あれこれ!!
お湯割り:
温めることでもち米由来の甘みがふくよかに広がり、香りもやさしく立ち上がります。まろやかで包み込まれるような口当たりが心地よく、寒い夜にぴったりの一杯です。
ロック:
冷たさが引き締めることで、香りの輪郭が際立ち、米の旨みがじんわりと広がります。余韻に熟成香が残り、静かに味わいたくなる深みのある飲み方です。
前割り:
あらかじめ水で割って寝かせることで、味がまろやかに調和し、角の取れたやさしい口当たりになります。食事とともに楽しむと、料理の味を引き立てながら自然に寄り添ってくれます。
▶「株式会社黒木本店」のこと
「株式会社黒木本店」は、1885年(明治18年)に宮崎県高鍋町で創業した老舗の焼酎蔵元です。創業以来、「人と大地が一体となったものづくり」を理念に掲げ、焼酎造りを単なる酒造業ではなく、農業の延長線上にある営みとして捉えてきました。その姿勢は現在も変わらず、原料の栽培から製造、廃棄物の再利用に至るまで、自然と共生する循環型の焼酎造りを実践しています。
「黒木本店」の焼酎造りの最大の特徴は、原料への徹底したこだわりです。自社農園および農業生産法人「甦る大地の会」を通じて、芋・麦・米などの原料を自らの手で育てています。これにより、農薬や化学肥料に頼らない有機栽培を実現し、焼酎の味わいに土地の個性を反映させています。また、焼酎製造の過程で出るもろみ廃液や焼酎粕は有機肥料として再利用され、再び畑へと還元されるという、まさに“土に始まり土に還る”循環が確立されています。
仕込みには、尾鈴山系の伏流水を使用。小丸川の地下を流れるこの水は、軟水でありながらミネラルバランスに優れ、発酵や割水に最適とされています。麹造りにも人の手を惜しまず、温度・湿度・時間を繊細に管理しながら、まるで農作業のように丁寧に育てられます。酵母も自家培養された純粋酵母を使用し、原料や製品ごとに最適なものを選定。これにより、焼酎ごとに異なる香りや味わいの個性を引き出しています。
さらに、伝統的な木桶仕込みを継承している点も見逃せません。木桶には目に見えない微生物が棲みついており、それらがもろみに複雑な風味を与えます。現代ではステンレスタンクが主流ですが、「黒木本店」ではあえて木桶を使うことで、自然との調和を大切にした焼酎造りを続けています。
代表銘柄には、麦焼酎「中々」や「百年の孤独」、芋焼酎「山猫」、米焼酎「山翡翠」などがあり、いずれも素材の個性を活かした味わいが高く評価されています。さらに、近年ではクラフトジンやクラフトウイスキーといった新たな蒸留酒にも挑戦し、伝統と革新を融合させた酒造りを展開しています。
▶「株式会社黒木本店」の歴史(年表)
1885年(明治18年):
宮崎県高鍋町にて創業。焼酎造りを開始し、地域に根ざした酒蔵としての歩みを始める。
1985年(昭和60年):
麦焼酎「百年の孤独」を発売(※)。長期熟成による深い味わいが話題となり、全国的な人気を博す。
⇒麦焼酎「百年の孤独」を発売(※)
〇1985年に発売された麦焼酎「百年の孤独」は、長期熟成による深い味わいと独特のネーミングで大ヒットを記録。一時は売上の約80%をこの1銘柄が占めるほどでした。しかし、黒木本店はあえてこの依存状態を是正し、他の銘柄とのバランスを図ることで、蔵全体の多様性と持続性を守りました。
2000年代(平成時代):
農業生産法人「甦る大地の会」を設立。自社農園での原料栽培を本格化し、焼酎造りを“農業”として捉える理念を実践。
2010年(平成22年):
尾鈴山蒸留所を開設。自然に囲まれた環境で、木桶仕込みや伝統製法を用いた焼酎造りを展開。
2020年(令和2年):
クラフトジンやクラフトウイスキーの製造にも着手。焼酎の枠を超えた蒸留酒造りに挑戦し、国内外で注目を集める。
2025年(令和7年):
創業140周年を迎える。伝統と革新を融合させた酒造りを継続し、次世代への継承と地域貢献に力を注いでいる。
Data
生産者:株式会社黒木本店
住所:宮崎県児湯郡高鍋町大字北高鍋776
創業:1885年(明治18年)
TEL:0983-23-0104
URL: https://kurokihonten.co.jp/ (黒木本店公式サイト:直接注文不可)
原料:米、もち米、米麹(白)
蒸留方式:常圧蒸留
アルコール度数:37度
容量: 600ml(瓶)
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