むしゃがえし
2025.11.06
伝統の技が息づく本格米焼酎
米焼酎『武者返し』は、熊本県球磨郡にある寿福酒造場が手がける本格米焼酎で、球磨焼酎の伝統を色濃く受け継いだ逸品です。原料には地元産のヒノヒカリ米を100%使用し、仕込みから蒸留までの全工程を手作業で丁寧に行うという、蔵元のこだわりが詰まっています。蒸留には常圧蒸留法を採用しており、米の旨味や香りをしっかりと残した力強い味わいが特徴です。
口に含むと、米由来のふくよかな甘みがふわりと広がり、続いて深みのあるコクとキレの良い喉越しが感じられます。焼酎通の間では「米焼酎でありながら芋や麦に負けない濃厚さを持つ」と評されることもあり、特に常圧蒸留ならではの重厚な風味が高く評価されています。アルコール度数は25度が基本ですが、35度や43度といった高濃度タイプも展開されており、熟成や飲み方によって多彩な表情を見せてくれます。
おすすめの飲み方はお湯割り。温めることで米の香りが一層引き立ち、まろやかさと甘みが際立ちます。ロックや水割りでも十分にその個性を楽しめますが、寒い季節には湯気とともに立ち上る香りが心をほぐしてくれるでしょう。食事との相性も良く、特に和食や煮物、焼き魚などと合わせると、互いの味を引き立て合います。
「武者返し」という名前は、熊本城の石垣の構造に由来しており、敵の侵入を防ぐために上部が反り返った造りを表しています。その名の通り、力強く、飲みごたえのある焼酎でありながら、どこか懐かしさと温かみを感じさせる一本です。寿福酒造場の職人たちが丹精込めて造り上げたこの焼酎は、球磨焼酎の魅力を存分に味わえる、まさに“返し技”のようなインパクトを持つ存在です。
■飲み方あれこれ!!
お湯割り:
温めることで米の甘みと香りがふわりと立ち上がり、まろやかで優しい味わいに変化する。寒い夜にじっくりと楽しみたい一杯になる。
ロック:
冷たさが引き締め役となり、米焼酎の力強いコクと深みがダイレクトに感じられる。氷が溶けるにつれて味の変化も楽しめるのが魅力。
前割り:
あらかじめ水で割って寝かせることで、角が取れてまろやかさが増し、口当たりが非常に滑らかになる。食事との相性も良く、日常使いにぴったり。
▶「合資会社寿福酒造場」のこと
「合資会社寿福酒造場」は、1890年(明治23年)に熊本県人吉市で創業された、球磨焼酎の伝統を守り続ける老舗の蔵元です。球磨川のほとりに位置するこの蔵は、100年以上にわたり「常圧蒸留一筋」を貫き(※)、地元の米と水を使った本格米焼酎を造り続けています。創業以来、奇をてらうことなく、日々の暮らしに寄り添う「普通の焼酎」を目指してきましたが、その“普通”こそが、長く愛される焼酎の本質であると信じているのです。
⇒「常圧蒸留一筋」を貫き(※)
〇創業以来130年以上にわたり、焼酎造りの基本を「常圧蒸留」に置き続けている点は特筆すべきこだわりです。減圧蒸留が主流になってもなお、原料の米の旨みを最大限に引き出す常圧蒸留にこだわり、熟成によってまろやかさと深みを増す焼酎を造り続けています。
「寿福酒造場」の焼酎造りの最大の特徴は、すべての工程を手作業で行うという姿勢にあります。原料の米は地元産の新米を使用し、一粒一粒に愛情を込めて仕込みます。仕込みの期間中は蔵人が泊まり込み、まるで子育てをするかのように焼酎と向き合うのが伝統です。非効率であっても、手間を惜しまず、丁寧に造ることが「寿福の味」を守るために欠かせないと考えています。
蒸留には常圧蒸留を採用しており、これにより米の旨みや香りをしっかりと残した、濃厚でコクのある焼酎が生まれます。常圧蒸留で造られた焼酎は、熟成によってさらにまろやかさと深みを増し、瓶の中で静かに時を重ねることで、唯一無二の味わいへと昇華していきます。代表銘柄である「武者返し」は、まさにその象徴であり、米焼酎の力強さと優しさを併せ持つ逸品として、多くの焼酎ファンに親しまれています。
現在は四代目の吉松絹子氏が代表を務め、家族経営のもと、少人数で蔵を切り盛りしています。蔵の雰囲気は温かく、訪れる人々を家族のように迎え入れる風土もまた、「寿福酒造場」の魅力のひとつです。焼酎造りにかける情熱と、地域への深い愛情が、一本一本の焼酎に込められています。
「寿福酒造場」は、これからも変わらぬ手仕事と信念を大切にしながら、日々の食卓に寄り添う焼酎を届け続けていくことでしょう。地元に根ざし、時代に流されず、真摯に焼酎と向き合うその姿勢は、まさに日本の酒造りの原点を体現しています。
▶「合資会社寿福酒造場」の歴史(年表)
1890年(明治23年):
熊本県人吉市にて創業。球磨川のほとりに蔵を構え、地元産の米を使った球磨焼酎造りを開始する。常圧蒸留を基本とした焼酎造りにこだわり、地域に根ざした酒蔵として歩み始める。
1956年(昭和31年):
法人として「合資会社寿福酒造場」を設立。創業からの伝統を守りつつ、組織としての基盤を整えることで、安定した酒造りと地域貢献を目指す。
1990年(平成2年):
創業100周年を迎える。地元の人々に支えられながら、手造り焼酎の蔵としての信頼を築き、節目の年を祝う。
2015年(平成27年):
四代目・吉松絹子氏が代表杜氏として蔵を継承(※2)。女性杜氏として注目を集め、家族経営の温かみと職人技を融合させた焼酎造りを推進する。
⇒四代目・吉松絹子氏が代表杜氏として蔵を継承(※2)
〇四代目杜氏であり社長でもある吉松絹子さんは、女手一つで蔵を守りながら二男一女を育てた“肝っ玉母ちゃん”として知られています。彼女の豪快な笑い声と温かい人柄は、蔵を訪れる人々を魅了し、寿福酒造場の象徴的存在となっています。
2020年(令和2年):
創業130周年を迎える。伝統の常圧蒸留を守りながら、次世代への継承を意識した取り組みを強化。蔵見学や地域交流にも力を入れ、焼酎文化の発信を続ける。
Data
生産者:合資会社寿福酒造場
住所: 熊本県人吉市田町28-2
創業:1890年(明治23年)
TEL:0966-22-4005
URL: https://www.jufukushuzo.jp/(寿福酒造場公式ホームページ)、https://jufukushuzo.stores.jp/ ( 寿福酒造場 オンラインショップ)
原料:米(熊本県産新米ヒノヒカリ)、米麹(白)
蒸留方式: 常圧蒸留
アルコール度数: 25度(35度、43度もあり)
容量: 720ml(瓶)、1800ml(瓶)
【広告】楽天/日本酒通販
【広告】Amazon/日本酒通販
・ご指定以外の商品も表示されます。
・お酒は二十歳になってから。