Tazawako Beer Alt
2026.01.11
琥珀色の余韻がゆっくりと心を満たす
アルトは、ドイツ・デュッセルドルフを発祥とする伝統的な上面発酵ビールで、琥珀色の美しい輝きと、香ばしさとまろやかさが共存する独特の味わいが魅力のスタイルです。『田沢湖ビール アルト』も、このクラシックなスタイルを丁寧に再現しつつ、日本の水と職人技によってより繊細で飲みやすい味わいに仕上げられています。
グラスに注ぐと、深みのあるアンバーから赤褐色の液色が広がり、光を受けて柔らかく輝きます。泡はきめ細かく、しっかりと持続するクリーミーな質感。香りはローストモルト由来のキャラメル、トースト、ナッツ、ほのかなチョコレートのニュアンスが重なり、甘やかで落ち着いた印象を与えます。派手さはないものの、じんわりと広がる芳ばしい香りが、飲む前から期待感を高めてくれます。
口に含むと、まずモルトの柔らかな甘みが広がり、続いてローストの香ばしさが心地よく追いかけてきます。苦味は控えめで、ホップはあくまで味の輪郭を整える役割に徹しており、全体として丸みのあるバランスの良い味わいが特徴です。アルトは上面発酵でありながら低温熟成を行うため、エールの豊かな香りとラガーのようなクリアな後味が共存し、飲みごたえがありながらも重すぎない絶妙な仕上がりになります。
「田沢湖ビール アルト」は、食事との相性も非常に良く、ローストチキンやソーセージ、グリル野菜、香ばしいパンなどと合わせると、モルトの甘みと香ばしさが料理の旨味を引き立てます。また、ビール単体でもゆっくりと味わえる奥行きがあり、食中酒としても、じっくり楽しむ一杯としても優秀です。
クラシックなスタイルを丁寧に守りつつ、飲みやすさと深みを両立したアルトは、ビールの香ばしさやモルトの旨みをじっくり味わいたい人にぴったりの一本です。
■飲み方あれこれ!!
飲み頃温度:
8〜12℃位で。アルトは、ローストモルトの香ばしさと、エールらしいまろやかな甘みが魅力の“上面発酵 × 低温熟成”という独特のスタイル。8〜12℃は、その複雑な香りと味わいが最もバランスよく開く温度帯です。
おすすめのマリアージュ:
●ローストチキン、グリルポーク、ソーセージ:
香ばしさと甘みが肉の旨味と焦げのニュアンスに寄り添う。
●ゴーダチーズ、 カマンベールチーズ、 ミュンスターチーズ:
モルトの甘みとチーズのミルキーさが心地よく重なる。
●ビーフシチュー、 ハンバーグ
キャラメル感のあるモルトが料理のコクを引き立て、余韻が深まる。
■その他のラインナップ
▶「わらび座」のこと
「株式会社わらび座」は、秋田県仙北市(旧・田沢湖町)を拠点に活動する劇団・文化事業団体として知られていますが、その歩みの中で地域文化の発信と観光振興を目的に多角的な事業を展開し、その一環としてクラフトビール醸造にも取り組んできました。わらび座の歴史は1951年にさかのぼり、戦後の混乱期に「東北の民衆芸術を再生する」という理念のもと創立されました。民俗芸能の研究・舞台化を中心に活動を広げ、1960年代以降は全国巡演や海外公演も行い、日本を代表する民俗芸能劇団として確固たる地位を築きます。
1970年代後半からは、単なる劇団としてではなく「地域文化産業の創造」を掲げ、秋田県田沢湖エリアに拠点を整備。1980年代には宿泊施設、温泉、レストランなどを備えた複合文化施設「わらび劇場」や「田沢湖芸術村」を形成(※)し、地域観光と文化体験を融合させた独自のモデルを確立しました。この“文化と地域の共生”という理念が、後にクラフトビール事業へとつながっていきます。
⇒複合文化施設「わらび劇場」や「田沢湖芸術村」を形成(※)
〇わらび座は1980年代、劇団の拠点を単なる稽古場ではなく、劇場・宿泊施設・温泉・レストラン・工房・ビール醸造所(地ビール解禁は1994年)まで備えた「田沢湖芸術村」を自らの手でつくり上げた。芸術と観光を融合させたこのモデルは全国的にも珍しく、“文化で地域を再生する”という理念を体現した象徴的なプロジェクトとなった。創立当初から東北の民俗芸能を研究し、舞台化してきたわらび座は、「民俗芸能
× ミュージカル」という独自の表現スタイルを確立。『アテルイ』『ゴンタ』『北斎マンガ』など、地域の歴史や人物を題材にした作品は、“地域の物語を舞台で語る”という新しい文化の形を提示した。
1990年代、日本で地ビール解禁(1994年)を受け、わらび座は地域資源を活かした新たな魅力づくりとしてビール醸造に参入。こうして誕生したのが「田沢湖ビール」です。劇団がビールを造るというユニークな組み合わせは当時大きな話題となり、文化と食を一体化させた地域ブランドとして注目を集めました。
「田沢湖ビール」の特徴は、ドイツ伝統のビール造りを基盤にしながら、秋田の自然環境と水を最大限に活かした点にあります。田沢湖周辺の軟水は、ラガー系ビールやエールの柔らかな口当たりを生み出すのに適しており、これがビールのクリーンで優しい味わいを支えています。また、醸造設備や技術はドイツのブルワリーを参考に導入され、ピルスナー、アルト、バイツェンなどのクラシックなスタイルを中心に、丁寧な発酵管理と低温熟成を行うことで、雑味のないクリアな仕上がりを実現しています。
さらに、「わらび座」のビール造りには“地域文化を伝える”という独自の視点があります。劇場での観劇後に楽しむ一杯、地元食材を使った料理とのペアリング、季節イベントに合わせた限定醸造など、ビールを単なる飲料ではなく「文化体験の一部」として位置づけている点が大きな特徴です。これは、わらび座が長年培ってきた“芸術を通じて地域を元気にする”という理念と深く結びついています。
近年は経営再編を経ながらも、「田沢湖ビール」は地域ブランドとして継続され、秋田のクラフトビール文化を支える存在として親しまれています。「わらび座」の歴史と精神が息づくビールは、単なる地ビールを超え、地域文化と人々をつなぐ象徴的な存在となっています。
▶「わらび座」の歴史(年表)
1951年(昭和26年):
戦後の東北における民衆芸術の再生を目指し、わらび座が創立された。民俗芸能の研究と舞台化を中心に活動を開始し、地域文化の担い手としての基盤が築かれた。
1960年代(昭和30〜40年代):
全国巡演や海外公演を積極的に行い、日本を代表する民俗芸能劇団としての地位を確立した。舞台表現の幅が広がり、地域文化の発信力が強化された。
1970年代後半(昭和50年代):
「地域文化産業の創造」を掲げ、秋田県田沢湖町(現・仙北市)に拠点整備を開始した。劇団活動だけでなく、地域と共生する文化事業への転換が進んだ。
1980年代(昭和55〜平成元年):
宿泊施設、温泉、レストランなどを備えた複合文化施設「わらび劇場」や「田沢湖芸術村」を形成した。観光と文化体験を融合させた独自の地域モデルが確立された。
1994年(平成6年):
日本で地ビールが解禁され、地域資源を活かした新たな事業としてビール醸造への参入を検討し始めた。文化と食を結びつける取り組みが動き出した。
1997年(平成9年):
田沢湖芸術村内にビール醸造所を設立し、クラフトビールブランド「田沢湖ビール」の製造を開始した。劇団がビールを造るという独自性が話題を呼んだ。
2000年代(平成12〜20年代):
観劇体験と食文化を結びつける取り組みを強化し、季節イベントや地域食材との連携を進めた。田沢湖ビールは地域ブランドとして定着し、観光客にも親しまれる存在となった。
2010年代(平成22〜令和元年):
地域文化の発信拠点としての役割をさらに拡大し、舞台芸術・宿泊・食・体験型観光を組み合わせた複合事業を展開した。ビール醸造も安定し、クラシックスタイルを中心に品質向上が図られた。
2020年代(令和2年〜):
経営再編を経ながらも、地域文化と観光を支える事業を継続。田沢湖ビールは地域のクラフトビールとして存続し、わらび座の理念である「芸術を通じて地域を元気にする」取り組みが続けられている。
Data
製造元:株式会社わらび座
住所:秋田県仙北市田沢湖卒田字早稲田430
創業:1953年
TEL:0187443988
URL:https://www.warabi.jp/ (わらび座公式HP 通販可)
スタイル:デュッセルドルフ・アルト(上面発酵)
原料:麦芽、ホップ
アルコール度数:5.0%
内容量:330ml
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