Louis Roederer Collection 242
2026.06.30
テロワールの魅力が静かに花開く上質な一杯
『ルイ・ロデレール コレクション242』は、名門メゾンが長い歴史の中で磨き上げてきた哲学を、現代の感性で再構築した新しいスタイルのシャンパーニュです。単なる年次のブレンドではなく、複数年のリザーブワインを核に据えた“コレクション”という発想を採用し、創業以来242回目のアッサンブラージュとして誕生しました。この数字には、メゾンが積み重ねてきた伝統と革新の歩みが象徴的に込められています。
香りは白い花やレモン、ライムなどの柑橘、洋梨、ほのかなスパイスが繊細に立ち上がり、グラスの中でゆっくりと表情を変えていきます。口当たりはピュアでしなやか、果実味の豊かさとミネラルの透明感が美しく調和し、奥行きのある旨味が層を成して広がります。飲み進めるほどに複雑味が現れ、立体的な構造が感じられるのがこのキュヴェの大きな魅力です。
余韻には心地よい深みが続き、静かに伸びるエレガントな印象が残ります。伝統を尊重しながらも、気候変動や現代の味覚に寄り添うための革新的なアプローチを取り入れたこの一本は、日常の一杯にも特別な瞬間にも寄り添う、洗練されたシャンパーニュとして高い評価を受けています。メゾンの新たなスタンダードを体現する、現代的で奥行きあるワインと言えるでしょう。
■飲み方あれこれ!!
飲み頃温度:
よく冷やしすぎると繊細な香りが閉じてしまうため、8〜10℃前後が最もバランスよく楽しめる温度帯です。フレッシュさと複雑味がともに引き立ち、泡のきめ細かさも美しく感じられます。
美味しく飲むためのワンポイント:
抜栓後すぐよりも、数分ほどグラスの中で軽く空気に触れさせると香りが開きやすくなります。細身のフルートよりも、やや口径の広いシャンパーニュグラスを使うと、果実味とミネラルの層がより豊かに感じられます。
おすすめのマリアージュ
●白身魚のカルパッチョ(柑橘ドレッシング)
繊細な果実味とミネラル感が、白身魚の軽やかな旨味と柑橘の爽やかさを引き立て、透明感ある味わいが美しく重なります。
●帆立のソテー(バター仕立て)
帆立の甘みとバターのコクに、ワインのピュアな果実味と柔らかな酸が寄り添い、ふくよかさと上品さが調和します。
●鶏肉のロースト(ハーブ風味)
しなやかなテクスチャーとエレガントな果実味が、鶏肉の旨味とハーブの香りと心地よく重なり、余韻に深みが生まれます。
●きのこのリゾット
きのこの旨味とほのかな土っぽさが、ワインの複雑味とミネラルの層と響き合い、立体的で奥行きある組み合わせになります。
●軽めのクリームパスタ
クリームのまろやかさを、ワインの酸とミネラルが引き締め、果実味がふんわりと広がるバランスの良い相性です。
▶「ルイ・ロデレール」のこと
「ルイ・ロデレール」は 1776年、フランス・シャンパーニュ地方ランスにて創業した、現存するシャンパーニュ・メゾンの中でも特に長い歴史を持つ名門です。創業当初はデュボワ家による小規模な造り手でしたが、1833年にルイ・ロデレールが事業を引き継いだことで大きく発展します。彼は品質主義を徹底し、畑の拡大と醸造設備の近代化を進め、メゾンの名を世界的ブランドへと押し上げました。
19世紀後半にはロシア皇帝アレクサンドル2世のために特別なシャンパーニュを造り、それが後に「クリスタル」として知られるプレスティージュ・キュヴェの原型となります。20世紀に入ると家族経営を守りながら国際市場へ進出し、独立系メゾンとしての強いアイデンティティを確立しました。特にベルナール・ド・ノナンクールの時代には、畑の質を高めるための研究や環境配慮型の栽培が推進され、現代的な造り手としての評価を高めています。現在も家族経営を維持(※)しつつ、伝統と革新を両立させる姿勢を貫き、世界的に高い評価を受けるメゾンとして確固たる地位を築いています。
⇒現在も家族経営を維持(※)
〇大手資本が多いシャンパーニュ地方において、ロデレールは 創業以来一貫して家族経営 を維持しています。この独立性が、テロワール重視の哲学や品質主義を揺るぎなく続けられる大きな理由となっています。
「ルイ・ロデレール」の最大の特徴は、自社畑比率の高さとテロワール重視の哲学です。シャンパーニュ地方では珍しく、必要量の大部分を自社畑でまかなうことで、ブドウの質と栽培管理を徹底できる体制を整えています。土壌の個性を尊重し、区画ごとの特徴を細かく把握することで、複雑で奥行きあるワインを生み出しています。
醸造面では、フレッシュネスとピュアさを重視したスタイルが特徴です。ステンレスタンクとオーク樽を使い分け、果実味の純度と構造の両立を図ります。また、リザーブワインの質にもこだわり、複数年のワインを丁寧に熟成させることで、深みと一貫性を持つ味わいを実現しています。
さらに近年は、環境配慮型の栽培やビオディナミへの取り組みを強化(※2)し、自然との調和を重視した持続可能なワイン造りを推進しています。こうした姿勢は、スタンダード・キュヴェからプレスティージュ・キュヴェまで一貫して反映され、透明感とエレガンスを兼ね備えた独自のスタイルを確立しています。
⇒環境配慮型の栽培やビオディナミへの取り組みを強化(※2)
〇環境配慮型の栽培にいち早く取り組み、広大な自社畑の多くを ビオディナミ農法 に転換。自然との調和を重視したこの姿勢は、ロデレールの味わいの透明感やエレガンスにも深く影響しています。
▶「ルイ・ロデレール」の歴史(年表)
1776年:
フランス・シャンパーニュ地方ランスにて、デュボワ家が前身となるメゾンを創業し、シャンパーニュ造りを開始する。
1833年:
ルイ・ロデレールが事業を引き継ぎ、畑の拡大と品質向上を推進。家族経営の基盤を固め、メゾン名を「ルイ・ロデレール」とする。
1876年:
ロシア皇帝アレクサンドル2世のために特別なキュヴェを製造。これが後に「クリスタル」として知られるプレスティージュ・シャンパーニュの原型となる。
1900年代初頭:
国際市場への進出が本格化し、ヨーロッパ各国で高い評価を獲得。独立系家族経営メゾンとしての名声が確立する。
1930〜1950年代:
畑の区画管理を強化し、テロワール重視の哲学を明確化。醸造設備の近代化が進み、品質主義がより徹底される。
1970〜1980年代:
リザーブワインの熟成管理を体系化し、スタイルの一貫性が向上。果実味とエレガンスを両立する現代的な造りが確立する。
1990年代:
環境配慮型の栽培を導入し、ビオディナミへの取り組みを開始。自然との調和を重視した持続可能なワイン造りへと舵を切る。
2000年代:
自社畑比率をさらに高め、区画ごとの個性を生かした精密なアッサンブラージュを実践。メゾンのスタイルがより明確になる。
2010年代:
テロワール表現を軸にした新しい哲学を確立し、スタンダードからプレスティージュまで一貫したエレガントなスタイルを構築する。
2021年:
創業以来のアッサンブラージュ番号を冠した新キュヴェ「コレクション242」を発表。伝統と革新を融合したメゾンの新たなスタンダードとして注目を集める。
Data
生産者:ルイ・ロデレール
生産地: ランス
創業年:1776年
URL:https://www.louis-roederer.com/ (ルイ・ロデレール公式サイト)
使用品種: ピノ・ノワール、シャルドネ、ムニエ
アルコール度数:12%
容量:750ml(瓶)
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