Laurent‑Perrier La Cuvée
2026.06.29
しなやかな酸が導くピュアで上質な余韻
『ローラン・ペリエ ラ・キュヴェ』は、メゾンの哲学である「フレッシュネスとエレガンス」を最も純粋な形で体現した、ブランドの基幹キュヴェに位置づけられるシャンパーニュです。シャルドネを主体に、ピノ・ノワールとピノ・ムニエをバランスよく補完的に用いることで、透明感のある果実味としなやかな酸を備えた、非常にクリーンで洗練されたスタイルを生み出しています。特にシャルドネ比率の高さは、白い花やレモンピール、青リンゴを思わせる軽快な香りをもたらし、グラスに注いだ瞬間から爽やかな印象が広がります。
口当たりはきめ細やかな泡が軽やかに立ち上がり、ピュアで澄んだ味わいが舌の上を滑るように広がります。果実味は控えめながら芯があり、ミネラル感と明るい酸が全体を引き締め、後半にはほのかなブリオッシュのニュアンスが重なって、上品で長い余韻を形成します。派手さよりも端正さを重んじたスタイルで、食前酒としての適性はもちろん、魚介や白身肉、軽やかな前菜など幅広い料理に寄り添う汎用性の高さも魅力です。
長期熟成を経たベースワインを用いることで、若々しさの中に奥行きが感じられ、日常の一杯から特別な席まで、さまざまなシーンを品よく彩る一本です。シャンパーニュの本質的な美しさを、過度な装飾なく端正に表現した、まさにメゾンの名刺代わりとなる存在と言えます。
■飲み方あれこれ!!
飲み頃温度:
6〜8℃前後のしっかり冷えた温度帯が、シャルドネ主体の透明感ある果実味と繊細な泡立ちを最も美しく引き出します。冷やしすぎると香りが閉じるため、グラスに注いで少し温度が上がる過程も含めて楽しむと、軽やかなエレガンスがより際立ちます。
美味しく飲むためのワンポイント:
開栓後すぐに飲むより、グラスに注いで数十秒ほど置くと、白い花やレモンピールのような香りがふわりと広がります。細かな泡を損なわないよう、ゆっくりと注ぐのがコツで、食前酒はもちろん、軽やかな前菜や魚介料理と合わせると、澄んだ味わいが一層引き立ちます。
おすすめのマリアージュ
●白身魚のカルパッチョ:
レモンやハーブの爽やかな風味が、ラ・キュヴェのシャルドネ主体らしい透明感ある果実味と美しく調和します。繊細な泡が魚の旨味を軽やかに引き立て、清らかな余韻が続きます。
●帆立のソテー:
ほのかな甘みを持つ帆立の旨味に、ワインの明るい酸とミネラル感が寄り添い、上品で立体的な味わいに。バターを使った場合でも、ラ・キュヴェの端正なスタイルが重さを感じさせません。
●フレッシュチーズ(ブリア=サヴァランなど):
クリーミーで柔らかなチーズのコクを、ピュアな果実味と細やかな泡が軽やかに整えます。香りの広がりが増し、食前にも食中にも心地よい組み合わせです。
●レモンを添えた鶏のロースト:
鶏肉の旨味に、ラ・キュヴェのしなやかな酸が爽やかなアクセントを加えます。白い花やレモンピールのニュアンスが料理の香りと重なり、エレガントな余韻が続きます。
●寿司(白身・貝類):
透明感のある味わいがネタの繊細さを損なわず、ミネラル感が旨味を引き立てます。特に貝類とは相性が良く、泡が後味をすっきりとまとめます。
▶「ローラン・ペリエ」のこと
「ローラン・ペリエ」は、1812年にアンドレ・ミッシェル・ピエルロによって創業された、シャンパーニュ地方を代表する名門メゾンです。創業地はマルヌ県トゥール=シュル=マルヌで、現在も同地に本拠を置き、家族経営を守りながら世界的な評価を築いてきました。20世紀半ばにはベルナール・ド・ノナンクールが経営を引き継ぎ(※)、革新と品質主義を徹底することでメゾンの名声を大きく高めました。彼はシャンパーニュの可能性を広げる数々の挑戦を行い、今日の「ローラン・ペリエ」のスタイルを決定づけた人物として知られています。
⇒ベルナール・ド・ノナンクールが経営を引き継ぎ(※)
〇第二次世界大戦後、若きベルナール・ド・ノナンクールがメゾンを継承すると、当時のシャンパーニュでは珍しかったステンレスタンクの導入を決断します。これは「果実のピュアさを守る」という革新的思想で、後に多くのメゾンが追随する流れを生みました。彼は“シャンパーニュのモダン化を進めた人物”として業界で語り継がれています。
歴史の中で特に重要なのは、メゾンが一貫して掲げてきた「フレッシュネスとエレガンス」という哲学です。これは単なる味わいの方向性ではなく、ブドウの選定、醸造、熟成、ブレンドに至るまで、すべての工程に深く根付いた思想です。シャルドネを重視するスタイルはその象徴であり、白い花や柑橘を思わせる清らかな香り、透明感のある果実味、しなやかな酸を備えた端正な味わいを生み出します。特に「ラ・キュヴェ」に代表されるブリュットNVは、シャルドネ比率が高く、メゾンの美学を最も純粋に表現した一本として世界中で愛されています。
シャンパン造りにおいて「ローラン・ペリエ」が特徴的なのは、ベースワインの質への徹底したこだわりです。収穫後のブドウは区画ごとに丁寧に醸造され、ステンレスタンクを中心に管理することで、果実のピュアさとフレッシュさを最大限に保持します。また、長期熟成したリザーヴワインを巧みにブレンドすることで、若々しさの中に奥行きと複雑性を与え、毎年安定したスタイルを保つことを可能にしています。これは大量生産では決して実現できない、職人的な精度と経験が求められる工程です。
さらに、メゾンは環境への配慮にも早くから取り組み、サステナブルな栽培や醸造を推進(※2)しています。畑の管理では化学的介入を最小限に抑え、自然な生態系を尊重することで、健全なブドウを育てる土壌環境を維持しています。こうした姿勢は、シャンパーニュの未来を見据えた責任ある造り手として高く評価されています。
⇒サステナブルな栽培や醸造を推進(※2)
〇ローラン・ペリエは早くからサステナブルな栽培・醸造に取り組み、化学的介入を最小限に抑えた畑管理を実践してきました。この姿勢は現代のシャンパーニュ業界で高く評価され、環境保全と品質向上を両立する造り手として注目されています。
「ローラン・ペリエ」は、伝統と革新を両立させながら、シャンパーニュの本質的な美しさを追求し続けるメゾンです。華美さよりも端正さを重んじ、清らかでエレガントなスタイルを一貫して守る姿勢は、世界中の愛好家から深い信頼を得ています。
▶「ローラン・ペリエ」の歴史(年表)
1812年:
アンドレ・ミッシェル・ピエルロがマルヌ県トゥール=シュル=マルヌにてメゾンを創業。職人としての技術を生かし、品質を重んじる造りを始める。
1881年:
ピエルロ家の後継者が事業を拡大し、地域で知られるシャンパーニュ・メゾンへと成長。伝統的な製法を守りながら安定した生産体制を築く。
1939年:
ベルナール・ド・ノナンクールの家族がメゾンを取得。後に彼が経営を担い、世界的ブランドへと導く基盤を整える。
1948年:
ベルナールが正式に経営を引き継ぎ、革新と品質主義を徹底。ステンレスタンクの導入など、当時としては先進的な醸造技術を積極的に採用する。
1950年代:
シャルドネ主体のエレガントなスタイルを確立。フレッシュネスとピュアさを重視する哲学がメゾンの核となり、現在の基幹キュヴェにつながる方向性が形成される。
1959年:
プレスティージュ・キュヴェ「グラン・シエクル」を発表。複数ヴィンテージをブレンドする革新的なコンセプトで世界の注目を集める。
1970〜1980年代:
国際市場での評価が高まり、英国王室や著名レストランで採用(※3)される。端正でエレガントなスタイルが世界的に認知され、ブランド力が大きく向上する。
⇒英国王室や著名レストランで採用(※3)
〇ローラン・ペリエは長年にわたり英国王室御用達(Royal Warrant)として知られています。英国はシャンパーニュ文化が特に発展した国で、王室の採用はブランドの信頼性と格式を象徴するもの。ローラン・ペリエはそのエレガントなスタイルが英国で高く評価され、王室行事や格式ある晩餐会で供されてきました。
1990年代:
サステナブルな栽培や環境配慮型の醸造を推進。土壌保全とブドウの健全性を重視する姿勢が、現代的な造り手として評価される。
2010年代:
基幹キュヴェ「ラ・キュヴェ」を再構築し、シャルドネ比率を高めた透明感あるスタイルを明確化。世界的な人気を得てメゾンの象徴的存在となる。
2020年代:
伝統と革新を両立させながら、エレガンスを追求する造りを継続。環境配慮型の取り組みを強化し、現代的シャンパーニュ・メゾンとして高い評価を維持している。
Data
生産者:ローラン・ペリエ
生産地:ヴァレ・ド・ラ・マルヌ地区・トゥール・シュル・マルヌ・マルヌ村
創業年:1812年
URL:https://www.laurent-perrier.com/ (ローラン・ペリエ公式サイト)
使用品種: シャルドネ、ピノ・ノワール、ピノ・ムニエ
アルコール度数: 12%
容量: 187ml(瓶)、375ml(瓶)、750ml(瓶)、1500ml(瓶)
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