Henriot Brut Souverain
2026.07.03
気品ある果実味が静かに広がるエレガントな一杯
『アンリオ ブリュット・スーヴェラン』は、1808年創業の名門メゾン・アンリオが手がける、気品と精度を兼ね備えたクラシックなシャンパーニュです。アンリオは200年以上にわたり家族経営を守り続け、シャルドネの美しさを最大限に引き出すスタイルで知られています。このキュヴェもその哲学を体現しており、ブドウは主にグラン・クリュやプルミエ・クリュの優れた畑から厳選されています。
グラスに注ぐと、白い花、レモン、ライム、青リンゴなどの繊細で清らかな香りが立ち上がり、ほのかにブリオッシュやナッツのニュアンスが重なります。泡は非常にきめ細かく、口当たりは軽やかでピュア。シャルドネ主体らしい伸びやかな酸が全体を引き締め、透明感のある果実味とミネラル感が美しく調和します。余韻には心地よい塩味と清涼感が続き、飲み疲れしない端正な印象を残します。
さらに、アンリオ独自の「永遠のリザーヴ(La Réserve Perpétuelle)」と呼ばれるリザーヴワインの手法により、味わいに奥行きと一貫性がもたらされています。これは長年継ぎ足しながら熟成させる独自のストックで、複雑さと深みを与える重要な要素です。
食中酒としての汎用性も高く、魚介、白身肉、軽めのクリーム料理、和食など幅広い料理と自然に寄り添います。華美な派手さではなく、素材の美しさとバランスを重視するアンリオの哲学がそのまま液体に表現された一本で、日常の食卓にも特別な場面にもふさわしい、気品ある辛口シャンパーニュと言えるでしょう。
■飲み方あれこれ!!
飲み頃温度:
8〜10℃前後が最も香りと酸のバランスが整い、きめ細かな泡の心地よさが引き立ちます。
美味しく飲むためのワンポイント:
冷蔵庫でしっかり冷やした後、グラスに注いで数分置くと香りが開き、シャルドネ主体の繊細さがより鮮明に感じられます。
おすすめのマリアージュ
●白身魚のカルパッチョ:
レモンやオリーブオイルの爽やかさと、シャルドネ主体の透明感ある酸が美しく重なり、繊細な旨味を引き立てます。
●帆立のソテー:
帆立の甘みとバターの香りに、きめ細かな泡とミネラル感が寄り添い、余韻に心地よい立体感が生まれます。
●鶏肉のハーブロースト:
ハーブの香りと軽やかな旨味に、柑橘のニュアンスが調和し、料理全体を上品にまとめます。
●寿司(白身・貝類):
清らかな果実味と伸びやかな酸が、白身魚の淡い旨味や貝の甘みを引き立て、後味をすっきり整えます。
●軽めのクリームパスタ:
ブリオッシュのようなほのかな熟成香がクリームと調和し、重くならずに上品なコクを添えます。
▶「アンリオ」のこと
「アンリオ(Henriot)」は、1808年にアポリーヌ・アンリオ夫人によって創業された、シャンパーニュ地方ランスを拠点とする名門メゾンです。創業以来200年以上にわたり家族経営を守り続け、独立系メゾンとしての誇りと伝統を大切にしながら、常に高品質なシャンパーニュ造りを追求してきました。19世紀には王侯貴族から高い評価を受け、特にオーストリア皇帝家やオランダ王室など、ヨーロッパ各国の宮廷で愛飲された歴史を持ちます。こうした格式ある背景は、現在の「アンリオ」のスタイルにも深く息づいています。
「アンリオ」のワイン造りの最大の特徴は、シャルドネを中心に据えたエレガントで透明感のあるスタイルです。モンターニュ・ド・ランスやコート・デ・ブランのグラン・クリュ、プルミエ・クリュを含む優れた畑からブドウを厳選し、特にシャルドネの持つ繊細さ、伸びやかな酸、白い花のような香りを美しく表現することに長けています。ピノ・ノワールやムニエも使用しますが、あくまで骨格や厚みを補う役割であり、主役は常にシャルドネです。
もうひとつの大きな特徴が、「永遠のリザーヴ(La Réserve Perpétuelle)」と呼ばれる独自のリザーヴワイン方式です。これは毎年の収穫から一部を継ぎ足しながら熟成させていく手法で、複数年のワインが絶えず融合し、複雑さと一貫性をもたらします。これにより「アンリオ」のシャンパーニュは、ヴィンテージの違いに左右されず、常に安定した品質と深みを保つことができます。
醸造においては、ステンレスタンクを中心にしつつ、必要に応じて樽を用いることで、果実味の純度と軽やかさを損なわずに、ほのかな熟成ニュアンスを加えています。瓶内二次発酵後の熟成期間も長めに設定されており、泡は非常にきめ細かく、味わいには落ち着きと奥行きが生まれます。
「アンリオ」のシャンパーニュは、華美な派手さではなく、気品・透明感・精度の高さを重視したスタイルが特徴です。白い花や柑橘の香り、ミネラル感、伸びやかな酸が調和し、食事との相性も非常に良いことから、世界中の愛好家から高い支持を得ています。伝統と革新を両立させながら、独立メゾンとしての矜持を守り続ける「アンリオ」は、シャンパーニュの中でも特にエレガントな世界観を体現する存在と言えるでしょう。
▶「アンリオ」の歴史(年表)
1808年:
アポリーヌ・アンリオ夫人がランスにてメゾンを創業し、家族経営のシャンパーニュ造りが始まる。
1850年代:
品質の高さが評価され、オーストリア皇帝家やオランダ王室などヨーロッパ各国の宮廷で愛飲されるようになる。
1880年代:
アンリオ家が優れた畑を拡大し、シャルドネ主体のエレガントなスタイルを確立していく。
1900年代初頭:
国際的な展示会や博覧会で高い評価を受け、名門メゾンとしての地位を固める。
1930年代:
世界恐慌や戦争の影響を受けながらも家族経営を維持し、伝統的な製法を守り続ける。
1950年代:
熟成期間を長く取るスタイルが確立し、きめ細かな泡と透明感ある味わいが特徴として定着する。
1970年代:
グラン・クリュやプルミエ・クリュの畑との関係を強化し、原料ブドウの質がさらに向上する。
1990年代:
「永遠のリザーヴ(La Réserve Perpétuelle)」と呼ばれる独自のリザーヴワイン方式を導入し、複雑さと一貫性を高める。
2000年代:
世界的な評価が再び高まり、シャルドネを中心としたエレガントなスタイルが国際市場で支持される。
現在:
創業から200年以上の歴史を持つ独立メゾンとして、伝統と革新を両立させたシャンパーニュ造りを続けている。
Data
生産者:アンリオ
生産地:ランス
創業年:1808年
URL:https://www.champagne-henriot.com/ (アンリオ公式サイト)
使用品種: シャルドネ、ピノ・ノワール、ピノ・ムニエ
アルコール度数: 12%
容量: 375ml(瓶)、750ml(瓶)、1500ml(瓶)
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