咲元

さきもと

2025.11.25

首里の老舗が守る百年の技

泡盛『咲元』は、沖縄・首里の伝統を受け継ぎながら、芳醇な香りと深い味わいを持つ、個性豊かな本格焼酎です。咲元酒造が手がけるこの泡盛は、1901年(明治34年)の創業以来、沖縄の風土と文化に根ざした酒造りを続けてきた老舗の技術と情熱が詰まった逸品です。泡盛は一般的な焼酎と異なり、タイ米(インディカ米)を原料に、黒麹菌を用いた「全麹仕込み」という独自の製法で造られます。黒麹菌は高温多湿な沖縄の気候に適しており、発酵中にクエン酸を多く生成することで雑菌の繁殖を抑え、安定した酒造りを可能にします。

「咲元」の特徴は、19〜20日間かけてじっくりと低温発酵させたもろみと、独自の濾過技術による仕上がりにあります。過度な濾過を避けることで、泡盛本来の旨味や香りをしっかりと残し、芳醇でまろやかな味わいを実現しています。新酒のフレッシュな風味はもちろん、長期熟成させた古酒(クース)では、より深みのあるコクとまろやかさが際立ち、飲む人を魅了します。

また、咲元酒造は戦後の泡盛復興にも大きく貢献した歴史を持ち、泡盛文化の継承者としての誇りを胸に、今もなお伝統を守り続けています。泡盛「咲元」は、単なる焼酎ではなく、沖縄の歴史と風土、そして人々の想いが詰まった文化的な酒といえるでしょう。

■飲み方あれこれ!!

ロック:

氷を入れたグラスに注ぐことで、冷たさとともに泡盛の芳醇な香りが引き立ちます。口当たりはまろやかで、コクのある旨味がじんわりと広がり、余韻も長く楽しめます。

水割り:

水で割ることでアルコールの角が取れ、より飲みやすくなります。食事との相性も良く、特に和食や沖縄料理と合わせると、素材の味を引き立ててくれます。

前割り:

あらかじめ水で割って一晩寝かせることで、味がなじみ、よりまろやかな口当たりになります。常温やぬる燗で飲むと、泡盛の奥深い旨味と香りをじっくりと堪能できます。

▶「咲元酒造合資会社」のこと

「咲元酒造合資会社」は明治35年(1902年)、首里鳥堀町にて初代・佐久本政明氏が「佐久本酒造場」として泡盛製造を始めたのが始まりです。首里は琉球王朝時代から泡盛造りが盛んな地域であり、「咲元酒造」はその由緒ある土地で酒造りを続けてきました。社名の「咲元」は、沖縄の言葉で酒を意味する「サキ」と、創業者の姓「佐久本」をもじって名付けられたものです。

戦後の沖縄では、泡盛の製造が一時壊滅状態となりましたが、二代目・佐久本政良氏が焼け跡から黒麹菌を奇跡的に発見し、泡盛復興の立役者となりました。彼は黒麹菌を他の酒造所にも無償で配布し、沖縄全体の泡盛文化の再興に尽力しました。この功績により、「咲元酒造」は泡盛復興の象徴的な存在として知られています。

焼酎造りにおいての最大の特徴は、黒麹菌を用いた「老麹」仕込みと、香味成分を活かす「粗ろ過製法」です。老麹とは、麹菌を長時間育成させた麹で、米の表面に黒い胞子がびっしりと付着しており、濃厚で芳醇な酒を生み出すのに適しています。この麹を使うことで、泡盛特有の深い味わいと香りが引き出されます。

また、発酵期間にもこだわりがあり、一般的な泡盛が14日程度で発酵を終えるのに対し、「咲元酒造合資会社」では19〜20日、場合によっては25日間かけてじっくりと発酵させます。これにより酵母菌に負担をかけず、香り豊かな泡盛に仕上がるのです。

蒸留後の原酒は、布フィルターによる粗ろ過で仕上げられます(※)。過度な濾過を避けることで、泡盛本来の旨味や香りを残しつつ、クセを抑えたまろやかな味わいを実現しています。この製法は、飲みやすさと個性の両立を目指した「咲元酒造」ならではの工夫です。

⇒布フィルターによる粗ろ過で仕上げられます(※)

〇咲元酒造は「ゆっくり造り、ゆっくり育てること」をモットーに、粗ろ過製法と長期熟成を重視しています。これは、泡盛本来の香味成分を残し、まろやかで深みのある味わいを生み出すためのこだわりです。


現在は沖縄県恩納村の観光施設「琉球村」内に酒造所を移転し、工場見学やテイスティングなども楽しめる体験型の酒造所として、県内外のファンに親しまれています。伝統を守りながらも、現代のニーズに応える酒造りを続ける「咲元酒造」は、まさに沖縄泡盛の文化的継承者といえるでしょう。

▶「咲元酒造合資会社」の歴史(年表)

1902年(明治35年):

初代・佐久本政明氏が沖縄県那覇市首里鳥堀町にて「佐久本酒造場」を創業し、泡盛の製造を開始する。

1945年(昭和20年):

沖縄戦により酒造所が全壊。戦後の混乱の中、泡盛の製造が一時中断される。

1946年(昭和21年):

二代目・佐久本政良氏が、焼け跡から奇跡的に黒麹菌を発見(※2)し、泡盛の復興に尽力。県内の他の酒造所にも黒麹菌を無償で提供する。

⇒黒麹菌を発見(※2)

〇1945年の沖縄戦で酒蔵が焼失し、泡盛造りに不可欠な黒麹菌も絶滅したと思われていました。 しかし、二代目・佐久本政良氏が焼け跡の中から、麹のついた「ニクブク(藁のムシロ)」を奇跡的に発見。そこに生き残っていた黒麹菌を培養し、泡盛造りを再開しました。この黒麹菌は他の酒造所にも無償で配布され、沖縄全体の泡盛文化復興に大きく貢献しました。佐久本氏は「泡盛復興の父」とも称されるほどの功績を残しています。酒造所の裏には、当時唯一焼け残った「ゲッキツの木」が今も青々と茂っており、黒麹菌発見の象徴として大切にされています。この木は咲元酒造の歴史と奇跡を語る“生きた証”ともいえる存在です。

1949年(昭和24年):

社名を「咲元酒造合資会社」に改称し、泡盛製造を本格的に再開。伝統的な製法を守りながら、品質向上に努める。

1970年代:

泡盛の品質向上とブランド確立を目指し、粗ろ過製法や長期熟成の技術を導入。まろやかで芳醇な味わいが評価される。

2000年代:

泡盛の魅力を広めるため、県外や海外への販路拡大を進める。観光客向けの試飲イベントやプロモーション活動も積極的に展開。

2016年(平成28年):

那覇市首里から沖縄県恩納村の観光施設「琉球村」内に酒造所を移転。観光と酒造りを融合させた体験型施設として再出発。

Data

生産者:咲元酒造株式会社

住所: 沖縄県国頭郡恩納村字山田1437-1(琉球村施設内) 

創業:1902年(明治35年)

TEL:098-963-0208

URLhttps://www.sakimoto-awamori.com/ (咲元酒造公式サイト)

URL:https://shop.sakimoto-awamori.com/ (咲元酒造公式オンラインショップ)

原料:タイ米、米麹(黒)

蒸留方式:常圧蒸留

アルコール度数:30度

容量:720ml (瓶)、1800ml(瓶)

 

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