かりゆし

かりゆし

2025.11.29

琉球の伝統が息づく深い味わい

泡盛『かりゆし』は、沖縄県の老舗・新里酒造が製造する泡盛で、泡盛の中でも特に初心者におすすめされる銘柄です。酒税法上では「単式蒸留焼酎(本格焼酎)」に分類される泡盛ですが、その中でも「かりゆし」は、伝統的な製法と現代的な技術を融合させたユニークな存在です。常圧蒸留による深みのある味わいと、減圧蒸留によるスッキリとした飲み口をバランスよくブレンドしており、芳醇な香りと優しい甘みが特徴です。

■「かりゆし」2024年にボトルデザ
インを大幅にリニューアルした。
(1800ml・旧ボトル)

原料にはタイ米を使用し、黒麹菌によって一度だけ仕込むという泡盛独自の製法が採用されています。これにより、他の焼酎とは異なるコクと香りが生まれ、南国らしい華やかさが際立ちます。アルコール度数は30度とやや高めですが、ロックや水割り、炭酸割りなどで楽しむことで、爽快感のある味わいに変化します。特にサイダー割りは、香りが立ちやすく、のどごしも軽やかになるため人気の飲み方です。

「かりゆし」とは沖縄の方言で「めでたい」「縁起が良い」という意味を持ち、祝いの席や贈り物にもぴったりの一本です。ラベルデザインも沖縄らしい爽やかさを意識してリニューアルされており、見た目にも華やか。泡盛に対して「飲みにくい」というイメージを持つ方にも親しみやすく、泡盛の魅力を再発見できる焼酎として、多くの人々に愛されています。

■飲み方あれこれ!!

ロック:

氷で冷やすことで香りが引き締まり、泡盛本来のコクと甘みが際立ちます。ゆっくりと氷が溶けるにつれて味わいが変化し、長く楽しめるのが魅力です。

水割り:

まろやかで飲みやすくなり、食事との相性も抜群です。特に和食や魚料理と合わせると、泡盛の旨みが引き立ち、口の中がすっきりと整います。

ソーダ割り:

爽快な炭酸が加わることで、軽やかでフルーティーな印象に変わります。暑い季節やリフレッシュしたいときにぴったりの飲み方です。

▶「新里酒造株式会社」のこと

「新里酒造株式会社」は、沖縄県に現存する最古の酒造所であり、琉球王国時代から続く伝統と革新を兼ね備えた泡盛づくりの名門です。その創業は1846年(弘化3年)にまでさかのぼり、当時の琉球王府が泡盛の製造を許可していた「首里三箇(しゅりさんか)」の一つ、赤田町にて誕生しました。泡盛は当時、王府の管理下で製造され、中国や日本への献上品としても重宝されていました。「新里酒造」は、その限られた泡盛職人の一人として認められたことからも、同社の技術と信頼の高さがうかがえます。

現在は沖縄市とうるま市に工場を構え、7代目当主がその伝統を守りながら、時代に即した酒造りを続けています。特筆すべきは、平成元年に6代目当主・新里修一氏が開発した泡なし酵母(泡盛101号酵母)」の存在(※)です。これは従来の泡盛製造で必要だった泡の管理を不要にし、発酵効率を高める画期的な技術であり、泡盛業界全体の生産性向上に大きく貢献しました。

⇒6代目当主・新里修一氏が開発した「泡なし酵母(泡盛101号酵母)」の存在(※)

〇従来の泡盛製造では、発酵中に大量の泡が発生し、それを手作業で取り除く必要がありました。これが作業効率を下げる要因となっていたのです。修一氏は、泡盛の発酵に使われる「泡盛1号酵母」の中に、極めて稀に存在する「泡を出さない酵母(泡なし酵母)」があることを突き止め、60億分の1の確率でその酵母を分離・培養することに成功しました。こうして誕生したのが「泡盛101号酵母」です。この酵母の導入により、泡の管理が不要となり、発酵期間も従来の14日から12日へと短縮。さらにアルコール生成が早く、雑菌の繁殖リスクも低減されるなど、泡盛の生産性と品質の両面で大きな進歩をもたらしました。この技術革新は「新里酒造株式会社」だけでなく、泡盛業界全体に広く影響を与え、現在では多くの酒造所でこの泡なし酵母が使用されています。

「新里酒造」の焼酎造りの特徴は、伝統的な製法を大切にしながらも、最新技術を積極的に取り入れている点にあります。平成18年には新工場を設立し、コンピューター制御による温度管理を導入。これにより、麹づくりからもろみの発酵、蒸留、貯蔵に至るまで、徹底した品質管理が可能となりました。泡盛は「生き物」とも言われ、わずかな温度変化が味に大きく影響を与えるため、同社では蔵人全員が一丸となって細やかな温度管理を行っています。

また、「和醸良酒(わじょうりょうしゅ)」という理念を掲げ、「良い酒は和の心(チームワーク)から生まれる」との信念のもと、社員一人ひとりが協力し合いながら酒造りに取り組んでいます。その結果、同社の泡盛はフルーティーでスッキリとした味わいが特徴で、初心者から愛飲家まで幅広く支持されています。

▶「新里酒造株式会社」の歴史(年表)

1846年(弘化3年):

琉球王国時代、首里赤田町にて創業。王府から泡盛製造の許可を得た「三箇(さんか)」の一つとして、泡盛づくりを開始する。これは現在確認されている中で最古の酒造所とされている。

1989年(平成元年):

6代目当主・新里修一氏が「泡なし酵母(泡盛101号酵母)」を開発。従来の泡盛製造に必要だった泡の管理を不要にし、発酵効率を高める革新的な技術として業界に大きな影響を与える。

2006年(平成18年):

沖縄市に新工場を設立。最新の設備を導入し、コンピューターによる温度管理など、品質管理体制を強化。伝統的な製法と現代技術の融合を図る。

2016年(平成28年):

創業170周年を迎え、記念商品やイベントを展開。長い歴史と伝統を振り返りつつ、次世代への継承を意識した取り組みを強化。

2020年(令和2年):

新型コロナウイルスの影響を受ける中、オンライン販売やSNSを活用した広報活動を強化。泡盛の魅力を全国に発信する新たな挑戦を始める。

2023年(令和5年):

ラベルデザインのリニューアルや若年層向け商品の開発を進め、泡盛のイメージ刷新に取り組む。伝統を守りながらも、時代に合った酒造りを追求する姿勢が評価される。

Data

生産者:新里酒造株式会社

住所: 沖縄県沖縄市古謝3-22-8

創業:1846年(弘化3年)

TEL:098-939-5050

URLhttps://shinzato-shuzo.co.jp (新里酒造公式サイト:直接注文可)

原料:タイ米、米麹(黒)

蒸留方式: 常圧蒸留と減圧蒸留のブレンド

アルコール度数:30度

容量: 720ml(瓶)、1800ml

 

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