あまみながぐも
2025.11.29
黒糖の旨みを引き出す伝統の技
鹿児島県奄美大島の北部、龍郷町にある「山田酒造」が手がける『あまみ長雲』は、黒糖焼酎の中でも特に個性と品質にこだわった逸品です。創業1957年の小さな家族経営の蔵元で、現在は2代目と3代目の親子が中心となり、手造りの焼酎造りを続けています。
この焼酎の最大の特徴は、常圧蒸留と甕仕込みによる製法にあります。一次仕込みには伝統的な甕(かめ)を使用し、発酵の過程で自然な温度変化を活かすことで、まろやかで奥行きのある味わいを引き出します。また、蒸留には常圧蒸留を採用しており、黒糖の芳醇な香りとコクをしっかりと残した、力強い風味が楽しめます。
原料には、沖縄県産の上質な黒糖と、奄美の長雲山脈の麓から湧き出る名水を使用。さらに、麹には白麹を用い、黒糖の甘みや香りを引き立てるバランスの良い仕上がりとなっています。使用する米にはタイ米を選び、黒糖の風味を邪魔しないよう配慮されている点も、蔵元のこだわりの一つです。
「あまみ長雲」は、黒糖の自然な甘みと香ばしさ、そしてしっかりとした旨味が調和した、飲みごたえのある焼酎です。ロックやお湯割り、水割りなど、さまざまな飲み方でその魅力を引き出すことができ、焼酎通からも高い評価を受けています。黒糖焼酎の奥深さを知るには、まさにうってつけの一本といえるでしょう。
■飲み方あれこれ!!
お湯割り:
温めることで黒糖の香ばしさと甘みがふわりと立ち上がり、まろやかで優しい味わいに変化します。寒い季節やリラックスしたい夜にぴったりの飲み方です。
ロック:
氷で冷やすことで味が引き締まり、黒糖のコクと香りがより際立ちます。ゆっくりと氷が溶けるにつれて味わいが変化し、時間をかけて楽しめるのが魅力です。
前割り:
あらかじめ水で割って数日寝かせることで、アルコールの角が取れ、全体がまろやかに調和します。食事との相性も良く、日常の晩酌に最適なスタイルです。
▶「有限会社山田酒造」のこと
「有限会社山田酒造」は、1957年(昭和32年)、初代・山田嶺義氏によって鹿児島県奄美大島の龍郷町大勝に創業されました。創業当初は農協の酒造場で黒糖焼酎造りに携わっていた経験を活かし、地元の自然と共に歩む焼酎造りをスタートさせました。1987年(昭和62年)には法人化され、現在は2代目・山田隆氏と3代目・山田隆博氏の親子が中心となって、伝統を守りながらも革新を取り入れた焼酎造りを行っています。
焼酎造りの最大の特徴は、昔ながらの甕仕込みと常圧蒸留を守り続けている点にあります。甕仕込みは、発酵中の温度変化を自然に任せることで、まろやかで奥行きのある味わいを引き出す伝統的な手法です。また、常圧蒸留は高温で蒸留するため、黒糖の芳醇な香りやコクをしっかりと残すことができ、力強く豊かな風味を持つ焼酎に仕上がります。
さらに、「山田酒造」は原料へのこだわりも強く、黒糖には奄美大島産や沖縄県産の国産黒糖のみを使用。麹米にはタイ米を使用し、黒糖の香りを引き立てるよう工夫されています。2009年(平成21年)からは、蔵の近くに一反の畑を開墾し、サトウキビと米の自家栽培にも取り組んでいます。収穫したサトウキビは地元の製糖工房で黒糖に加工され、100%奄美大島産原料による焼酎造りも実現しています。
製麹(せいきく)にも強いこだわりがあり、麹づくりの工程を重視することで、米の旨味を最大限に引き出し、ふくよかな香りと味わいを生み出しています。また、冷却濾過を行わず、自然な熟成によって雑味を取り除く手法を採用。時間と手間を惜しまない姿勢が、豊潤でまろやかな焼酎の味わいを支えています。
代表銘柄の「あまみ長雲」は、地元・龍郷町を縦断する長雲山系の伏流水を仕込み水に使用しており、その名もこの山系に由来しています。地元で長年親しまれてきたこの焼酎は、黒糖の風味をしっかりと感じさせながらも、飲み飽きしないバランスの良さが魅力です。
「山田酒造」は、奄美の自然と共に歩み、家族の手で丁寧に焼酎を育てることで、黒糖焼酎の本質を伝え続けています。小さな蔵(※)だからこそできる、心のこもった焼酎造りが、多くの焼酎ファンの心をつかんで離しません。
⇒小さな蔵(※)
〇「有限会社山田酒造」は、現在も家族3人で全工程を手作業で行うという、非常に希少なスタイルを貫いています。製麹から蒸留、瓶詰め、ラベル貼りに至るまで、すべての工程に家族の手が加わっており、その丁寧な仕事ぶりが焼酎の味わいに表れています。大量生産では決して出せない、手造りならではの温もりと個性が、多くのファンを魅了しています。
▶「有限会社山田酒造」の歴史(年表)
1957年(昭和32年):
初代・山田嶺義氏が鹿児島県奄美大島の龍郷町大勝にて創業。農協の酒造場での経験を活かし、黒糖焼酎の製造を開始する。
1987年(昭和62年):
事業の発展に伴い法人化し、「有限会社山田酒造」として新たな体制での運営をスタート。家族経営の小規模蔵として、手造りの焼酎造りを継続する。
2009年(平成21年):
蔵の近くに一反の畑を開墾し、サトウキビと米の自家栽培を開始。地元産の原料を用いた焼酎造りに取り組み、地域資源の活用と品質向上を図る。
2010年代以降:
2代目・山田隆氏と3代目・山田隆博氏が中心となり、伝統的な甕仕込みと常圧蒸留を守りながら、現代の嗜好に合った焼酎の開発にも挑戦。黒糖焼酎の魅力を広める活動を積極的に展開する。
Data
生産者:有限会社山田酒造
住所: 鹿児島県大島郡龍郷町大勝1373
創業:1957年(昭和32年)
TEL:0997-62-2109
URL: ―
原料:黒糖、米麹(白)
蒸留方式:常圧蒸留
アルコール度数: 30度
容量: 900ml(瓶)、1800ml(瓶)
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