デュカスタン ナポレオン

Ducastaing Napoleon

2026.03.25

深い熟成が生み出す芳醇な香りの世界

『デュカスタン ナポレオン』は、フランス南西部ガスコーニュ地方で造られるアルマニャックの中でも、熟成感とエレガンスを兼ね備えた一本として知られています。アルマニャックはコニャックよりも古い歴史を持つブランデーで、単式蒸留による力強い風味と、ガスコーニュの豊かな大地が生む深いコクが特徴です。デュカスタンはその伝統を忠実に受け継ぎ、地元産のぶどうを原料に、銅製単式蒸留器でゆっくりと蒸留し、リムーザンやガスコーニュ産のオーク樽で長期熟成させています。

“ナポレオン”の格付けは、一般的に最低6年以上の熟成を示し、VSOPよりも一段階上の円熟した味わいを持つことを意味します。デュカスタン ナポレオンも例外ではなく、樽由来のバニラやキャラメルの甘やかな香りに、プルーン、ドライアプリコット、ローストナッツのような複雑なアロマが重なります。口当たりはまろやかで、熟成による丸みと奥行きがあり、余韻にはスパイスとウッディなニュアンスが長く続きます。

アルマニャックらしい力強さを残しつつ、ナポレオンらしい上品な熟成感を備えた一本で、食後酒としてはもちろん、ゆっくりと時間をかけて味わうナイトキャップにも最適です。伝統と風土が生み出す豊かな個性を楽しめる、クラシックで魅力的なブランデーと言えるでしょう

■飲み方あれこれ!!

ストレート:

グラスに適量を注ぎ、常温でゆっくりと香りを楽しみながら味わう。アルマニャック特有の熟成香と深いコクを最も感じられる飲み方。

ロック:

大きめの氷を入れたグラスに注ぎ、ゆっくりと溶ける氷とともに味わいの変化を楽しむ。甘みと樽香が穏やかに広がる。

ブランデー・ハイボール:

氷を入れたグラスにブランデーを注ぎ、炭酸水で満たして軽くステアする。爽やかで飲みやすく、食中酒としても楽しめる。

▶「デュカスタン社」のこと

「デュカスタン社」は、フランス南西部ジェール県コンダム村に起源を持つアルマニャック生産者で、正式な創業年は明確ではないものの、第二次世界大戦以前にはすでに存在していたとされる老舗です。社名は「アルマニャック・デュカスタン サン・ヴィヴァン社(Compagnie d'Armagnac Ducastaing Saint Vivant)」として知られ、長い歴史の中でガスコーニュ地方の伝統的なアルマニャック造りを守り続けてきました。

1982年にはフランスの大手酒類グループ「ラ・マルティニケーズ」に買収され、現在は同社の傘下ブランドのひとつとして世界市場に展開されています。ラ・マルティニケーズは1934年創業の大手企業で、ラムの「サン・ジェームス」やウイスキー「グレン・ターナー」など多くのブランドを持ち、フランス国内でペルノ・リカールに次ぐ規模を誇ります。この傘下入りにより、デュカスタンは伝統を守りながらも安定した供給体制と国際的な販売網を得ることになりました。

ブランデー造りの特徴としてまず挙げられるのは、アルマニャック特有の単式蒸留器による一度蒸留です。コニャックが二度蒸留で軽やかな酒質を目指すのに対し、アルマニャックは一度蒸留によってより多くの香味成分を残し、力強く複雑な味わいを生み出します。「デュカスタン社」でもこの伝統的な蒸留法を守り、ユニ・ブラン、バコ、コロンバール、フォル・ブランシュなどの品種を用いて豊かな個性を持つ原酒を造り上げています。これらのぶどうはガスコーニュ地方の3つのテロワール(バ・アルマニャック、テナレーズ、オー・アルマニャック)で育てられ、デュカスタンのボトルにはこれら複数の地区の特徴がブレンドされて表現されることも多いです。

蒸留後の原酒はオーク樽で長期熟成され、樽由来のバニラ、キャラメル、スパイス、ウッディな香りがゆっくりと溶け込みます。特にナポレオン規格以上の熟成酒では、ドライフルーツやプルーンのような深い甘みと、しっとりとした余韻が特徴的です。「デュカスタン社」は熟成庫に豊富な古酒を保有しており、長期熟成アルマニャックの生産に強みを持っています。

また、同社にはユニークなエピソードもあり、1954年には哺乳瓶型の「ファザーズボトル(BB Martine)」を発売し、「アルマニャックは大人のミルク」という洒落を利かせたデザインで話題を呼びました。これは当時のフランス首相が「国民はアルコールよりミルクを飲むべきだ」と発言したことへの皮肉として生まれたものです。

このように「デュカスタン社」は、ガスコーニュの伝統を守りながらも独自の遊び心を持ち、豊かな香味と歴史を感じさせるアルマニャックを造り続ける、魅力ある生産者です。

▶「デュカスタン社」の歴史(年表)

1930年代以前:

「デュカスタン社」の正確な創業年は不明だが、ガスコーニュ地方ジェール県コンダム村で、第二次世界大戦より前からアルマニャックを生産していたとされる老舗である。地域の伝統的な蒸留文化を背景に、地元ぶどうを用いたアルマニャック造りを行っていた。

1934年:

後に「デュカスタン社」を傘下に収めることになる酒類グループ「ラ・マルティニケーズ」が創業する。同社は後にフランス国内でペルノ・リカールに次ぐ規模の大手企業へと成長し、デュカスタンの国際展開を支える基盤となる。

第二次世界大戦前後:

この時期にはすでに「アルマニャック・デュカスタン サン・ヴィヴァン社」として知られ、地元産ぶどうを使ったアルマニャックの生産者として地域で確固たる地位を築いていた。伝統的な単式蒸留器による一度蒸留を守り、力強い酒質のアルマニャックを造り続けていた。

1954年:

哺乳瓶型の「ファザーズボトル(BB Martine)」を発売する。当時の首相が「国民はアルコールよりミルクを飲むべきだ」と発言したことへの皮肉として企画されたもので、ユーモアと話題性を兼ね備えたデザインが注目を集めた。

1982年:

「デュカスタン社」は大手酒類グループ「ラ・マルティニケーズ」に買収(※)される。これにより、伝統的なアルマニャック造りを継承しつつ、安定した供給体制と国際的な販売網を獲得し、世界市場での存在感を高めることとなる。

⇒「アルマニャック・デュカスタン サン・ヴィヴァン社」

〇1982年に大手酒類グループ「ラ・マルティニケーズ」の傘下に入りましたが、
・単式蒸留器による一度蒸留
・地元ぶどう品種の使用
・長期熟成の文化
といった伝統的なアルマニャック造りを守り続けたことで、ブランドの個性が失われなかった点も特筆すべきポイントといえます。

1980〜1990年代:

長期熟成アルマニャックの生産に注力し、バ・アルマニャック、テナレーズ、オー・アルマニャックの3つのテロワールを生かした多彩なボトリングを展開。古酒のストックを豊富に持つ生産者として評価を高める。

2000年代以降:

「デュカスタン社」はラ・マルティニケーズ傘下のブランドとして世界的に流通し、ナポレオン規格以上の熟成酒を中心に高品質なアルマニャックを提供し続けている。伝統的な蒸留法と熟成技術を守りながら、現代の市場にも適応したブランドとして確立されている。

Data

生産者:アルマニャック・デュカスタン サン・ヴィヴァン社(ラ・マルティニケーズ社)

生産地: フランス・オクシタニー地域圏・ジェール県・コンドン

創業:不明(現在の法人としての設立は1982年)

URLhttps://www.la-martiniquaise.com/ (ラ・マルティニケーズ社公式サイト)

原料:ユニ・ブラン、バコ、フォル・ブランシュ

蒸留方式: アルマニャック式単式蒸留による1回蒸留

アルコール度数:40%

容量: 700ml(瓶)

 

【広告】楽天/日本酒通販

 

【広告】Amazon/日本酒通販

 

・ご指定以外の商品も表示されます。

・お酒は二十歳になってから。