アモローサ・ディ・セッテンブレ・ヴェスパイオーロ ポーリ

Amorosa di Settembre Vespaiolo Poli

2026.03.25

イタリア北部が育んだ芳醇なアロマの魅力

『アモローサ・ディ・セッテンブレ・ヴェスパイオーロ ポーリ』は、イタリア北部ヴェネト州で長い歴史を持つポーリ蒸留所が手がける、非常に個性的で香り豊かなグラッパ(※)です。原料にはヴェスパイオーロ種という土着ぶどうが用いられ、この品種特有の繊細でフローラルな香りが、蒸留によっていっそう際立ちます。名前にある「アモローサ・ディ・セッテンブレ(9月の恋人)」が示すように、熟した果実の甘やかなニュアンスと、花の蜜を思わせる柔らかな香りが重なり、グラスに注いだ瞬間から華やかさが広がります。

⇒グラッパ(※)

〇グラッパ(Grappa)は、イタリアで造られる伝統的な蒸留酒で、 ぶどうの搾りかす(ヴィナッチャ)を蒸留して造る“ポマース・ブランデー”の一種です。 ワインを蒸留するコニャックやアルマニャックとは原料が異なり、 ワイン造りの副産物を活かす“循環型の酒”として発展してきました。

ポーリ蒸留所は伝統的な蒸留器を使い、低温でゆっくりと蒸留することで、ぶどう本来のアロマを損なわずに抽出する技術に定評があります。そのため、このグラッパも雑味が少なく、香りの層が非常にクリアで、飲み進めるほどに新しい表情が現れます。口に含むと、白い花、洋梨、リンゴ、ハチミツのようなニュアンスが繊細に広がり、後半にはほのかなスパイスやミネラル感が加わり、余韻は長く、優雅で、静かに続きます。

食後酒としてはもちろん、香りをじっくり楽しむアロマティックな一杯としても優秀で、ゆったりとした時間を演出してくれる存在です。イタリアの風土と伝統が詰まった、香りの芸術品ともいえるグラッパと言えるでしょう。

■飲み方あれこれ!!

ストレート:

小ぶりのグラスに少量注ぎ、常温で香りを楽しみながらゆっくり味わう。

オン・ザ・ロック:

大きめの氷を1〜2個入れ、ゆっくりと溶ける変化と香りの広がりを楽しむ。

ハニー・フローラルカクテル:

本品と蜂蜜少量、レモンピールを混ぜ、軽くステアして華やかな香りを引き立てる。

▶「ポーリ蒸留所」のこと

「ポーリ蒸留所」は、イタリア北部ヴェネト州に拠点を置く家族経営の蒸留所で、19世紀末に創業して以来、伝統的な蒸留技術を守り続けてきたことで知られています。創業者ジョヴァンニ・ポーリが小規模な設備でグラッパ造りを始めたのが原点で、その後も家族の手によって技術が継承(※2)され、現在ではイタリアを代表する蒸留所のひとつとして高い評価を受けています。特に、ぶどうの香りを最大限に引き出すための丁寧な蒸留と、素材への深い敬意を持った姿勢が、同社の精神として一貫して受け継がれています。

⇒家族の手によって技術が継承(※2)

〇「ポーリ蒸留所」は創業から100年以上経つ現在まで、一貫して家族経営を続けている。規模拡大のための外部資本導入を断り、品質と伝統を守ることを最優先にしてきた姿勢は、イタリア国内でも象徴的な存在として語られている。創業者ジョヴァンニ・ポーリは、移動式の蒸留器を馬車に積んで農家を回り、その場で搾りかすを蒸留していたと言われている。この「移動蒸留」は当時の農村では珍しくなく、ポーリ家の原点として今も語り継がれている。

「ポーリ蒸留所」の特徴のひとつは、昔ながらの銅製蒸留器を用いた低温・低圧でのゆっくりとした蒸留です。この方法は効率こそ高くありませんが、ぶどう本来の繊細なアロマを壊さずに抽出できるため、香りの純度が非常に高いスピリッツ(※3)が生まれます。また、原料となるぶどうの選定にも強いこだわりがあり、地元ヴェネト州の契約農家から質の高い果実を仕入れ、品種ごとの個性を最大限に生かした蒸留を行っています。特にアロマティック品種を使ったブランデーやグラッパでは、花や果実の香りが驚くほど鮮明に感じられるのが特徴です。

⇒香りの純度が非常に高いスピリッツ(※3)

〇ポーリ家は「香りを蒸留する」という独自の哲学を掲げており、ぶどうのアロマを最大限に引き出すための研究を長年続けてきた。その結果、アロマティック品種を使ったスピリッツの評価が世界的に高まり、国際コンクールで数々の賞を受賞するようになった。

さらに、「ポーリ蒸留所」は熟成にも独自の哲学を持っています。樽の種類やサイズ、熟成期間を細かく調整し、蒸留酒の香りを損なわずに複雑さと深みを加えることを重視しています。過度な樽香を避け、あくまで原料由来のアロマを中心に据えた味わいを追求している点が、他の蒸留所とは一線を画す部分です。また、製品ごとに最適な熟成方法を選ぶ柔軟さもあり、軽やかでフローラルなタイプから、重厚で奥行きのあるタイプまで幅広い表現を可能にしています。

こうした伝統と技術へのこだわりに加え、「ポーリ蒸留所」は蒸留文化の普及にも積極的で、蒸留博物館の運営や教育活動を通じて、イタリアの蒸留文化を次世代へ伝える役割も担っています。家族経営ならではの温かさと、職人としての誇りが融合した蒸留所であり、その精神はすべてのボトルに息づいています。

▶「ポーリ蒸留所」の歴史(年表)

1898年:

ジョヴァンニ・ポーリがヴェネト州スキアヴォンで小規模な蒸留を開始し、家族経営の基礎が築かれる。

1920年代:

二代目が事業を引き継ぎ、地域の農家から高品質なぶどう搾りかすを集める体制を整え、グラッパ造りが本格化する。

1950年代:

銅製蒸留器を改良し、低温・低圧での丁寧な蒸留技術を確立。香りを重視したスタイルが確立される。

1970年代:

三代目のジャコモ・ポーリが品質向上を推進し、単一品種の個性を生かした蒸留に注力。ブランドとしての評価が高まる。

1983年:

自社の蒸留文化を広めるための活動を開始し、教育的な取り組みや見学受け入れを積極的に行うようになる。

1993年:

「ポーリ蒸留所」付属のグラッパ博物館を開設(※4)し、蒸留の歴史と文化を一般に公開。地域文化の発信拠点となる。

⇒グラッパ博物館を開設(※4)

〇1993年に「ポーリ蒸留所」は自費でグラッパ博物館を開設した。蒸留文化を守り、一般の人に知ってもらうための取り組みで、観光客だけでなく研究者も訪れるほどの充実した内容になっている。家族経営の蒸留所が文化発信まで担うのは珍しく、イタリア国内でも話題になった。

2000年代:

最新設備を導入しつつも伝統的な手法を維持し、アロマティック品種を使った高品質スピリッツが国際的に評価される。

2010年代:

サステナブルな生産体制を強化し、地元農家との連携を深めながら、品質と環境配慮の両立を進める。

2020年代:

家族経営の精神を守りつつ、世界市場での存在感をさらに拡大。伝統と革新を融合させた蒸留所として高い評価を得る。

現在:

「ポーリ蒸留所」はイタリアを代表する蒸留所として、香り豊かなグラッパやブランデーを生み出し続け、蒸留文化の継承と発展に貢献している。

Data

生産者:ポーリ蒸留所(ポーリ家による家族経営)

生産地:イタリア・ヴェネト州・スキアヴォン・バッサーノ・デル・グラッパ近郊

創業:1898年

URLhttps://www.grappa.com/ (ポーリ蒸留所公式サイト)

原料:ヴェスパイオーロ(ヴェネト州ブレガンツェ地区の土着品種。白ぶどうで、花のようなアロマが強いのが特徴。)

蒸留方式: 銅製アランビックによるによる1回蒸留

アルコール度数:40%

容量: 500ml(瓶)

 

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