Boodles Gin
2026.03.06
英国紳士の気品を宿すクラシックなロンドンドライ
『ブードルス ジン』は、1845年に誕生した英国のロンドン・ドライジンで、紳士文化の象徴ともいえる落ち着きと端正さを備えた一本です。名称はロンドンの名門紳士クラブ「ブードルス・クラブ(Boodle’s
Club)」に由来し、ウィンストン・チャーチルが愛したジンとしても語られています 。その製造は、1761年創業の英国最古級の蒸留所であるグリーンオール蒸留所(G&J
Greenall)が担っており、チェシャー州ウォリントンで伝統的な技術を受け継ぎながら生産されています 。
「ブードルス ジン」の最大の個性は、柑橘類を一切使用しない点にあります。一般的なロンドンドライジンがレモンピールやオレンジピールを使うのに対し、ブードルスはジュニパー、コリアンダー、ナツメグ、セージなどのハーブとスパイスを中心に構成され、よりドライで端麗、静謐な香りを生み出します
。ボタニカルの繊細な香りを保つため、減圧蒸留を採用している点も特徴です。
味わいは非常にクリーンで、ジュニパーの芯がしっかりと立ちながらも、スパイスの柔らかな温かみが奥行きを与えます。柑橘を使わないことで、香りの輪郭がよりシャープに際立ち、クラシックでありながらミニマルな美しさを感じさせる仕上がりです。余韻は静かで長く、英国紳士の佇まいを思わせる落ち着いた印象が残ります。
■飲み方あれこれ!!
ジントニック:
氷を入れたグラスにジンとトニックウォーターを注ぎ、軽くステアする。柑橘を使わないブードルスの特徴を活かすため、レモンではなくライムやハーブを控えめに添えると上品に仕上がる。
マティーニ:
ミキシンググラスにジンとドライベルモットを入れ、しっかり冷やしながらステアし、冷えたグラスに注ぐ。柑橘不使用のジンなので、オリーブやレモンピールを最小限にして香りの輪郭を楽しむ。
ギムレット:
シェーカーにジン、ライムジュース、少量のシロップを入れ、氷とともにしっかりシェイクしてグラスに注ぐ。ブードルスのドライな骨格がライムの酸味と調和し、キレのある味わいになる。
▶「グリーンオール蒸留所」のこと
「グリーンオール蒸留所(G&J Greenall / G&J Distillers)」は、1761年にトーマス・デイキンがイングランド北西部ウォリントンに設立した、英国最古級のジン蒸留所として知られています。デイキンは25歳で蒸留を開始し、ジュニパーを中心とした高品質なジンを追求したことで、後のロンドンドライジン文化の礎を築きました。1761年に初めてジンを蒸留したことが、現在まで続く蒸留所の歴史の出発点とされており、260年以上にわたって英国ジンの伝統を支え続けています。
19世紀に入ると、デイキン家は蒸留所を地元の名家であるギルバート&ジョン・グリーナル家にリースし、1860年に正式に買収されました。この買収を機に「G&J
グリーンオール(G&J Greenall)」という名称が誕生し、蒸留所は家族経営のもとで大きく発展していきます。グリーナル家は地元の醸造業とも深い関係を持ち、蒸留所は地域産業の中心的存在として成長しました。
20世紀に入ると、ジン需要の増加に伴い、1960年に蒸留所はウォリントン内のより大きな敷地へ移転し、規模拡大を図ります。しかし2005年には火災により施設の大部分が焼失するという危機に直面しました。それでも伝統を守るべく再建が進められ、2008年には近代的な設備を備えた新蒸留所として再稼働。伝統と革新が共存する生産体制が整えられました。
現在、蒸留所は「 クインテッセンシャル社(Quintessential Brands)」グループの中核として運営され、「グリーンオールズ・ジン」
をはじめ、「ブルーム ジン」、「オピア・ジン」など複数のブランドを製造する英国最大級の蒸留拠点となっています。受託生産にも強く、「ブードルス
ジン」など他社ブランドの製造も担うことで、英国ジン文化の中心地としての役割を果たしています。
ジン造りの特徴としては、250年以上受け継がれるレシピと職人技が挙げられます。ジュニパー、コリアンダー、アンジェリカなどクラシックなボタニカルを使用し、バランスの取れたロンドンドライジンの味わいを追求しています。また、銅製ポットスチルによる蒸留を伝統的に行い、雑味を抑えたクリアなスピリッツを生み出す技術が継承されています。さらに、7代にわたるマスターディスティラーの知識と経験が品質管理に活かされ、創業当時からほとんど変わらないレシピが現代まで守られています。
▶グリーンオール蒸留所」の歴史(年表)
1761年:
トーマス・デイキンがウォリントンのブリッジ・ストリートでジンの蒸留を開始(※)し、後に英国最古級とされるジン蒸留所の歴史が始まる。
⇒トーマス・デイキンがウォリントンのブリッジ・ストリートでジンの蒸留を開始(※)
〇わずか25歳のトーマス・デイキンがウォリントンでジンの蒸留を開始したことが、英国ジン史の大きな転換点となりました。彼は当時の粗悪なジン文化を変えるべく、品質を重視した“クラフト志向”のジン造りを打ち出し、これが後のロンドンドライジンの基礎となります。
1788年:
デイキン家とグリーナル家が地元のアミカブル・ソサエティを通じて交流を深め、後の事業継承につながる関係が築かれる。
1860年:
デイキン家が蒸留所をギルバート&ジョン・グリーナルにリースし、その後正式に買収され、名称が「G&J グリーンオール(G&J Greenall)」となる。
1960年:
ジン需要の増加に伴い、蒸留所はブリッジ・ストリートからグリーナル醸造所向かいの大規模な敷地へ移転し、生産能力を拡大する。
1971年:
移転後の成長期に入り、同社はジン以外のスピリッツ事業も拡大し、企業としての基盤を強化していく(グリーナル社の発展期として位置づけられる)。
2005年:
ウォリントンの蒸留施設が火災で大きな被害(※2)を受けるが、伝統を守るため再建が決定される。
⇒ウォリントンの蒸留施設が火災で大きな被害(※2)
〇2005年、蒸留所は大規模な火災により施設の大部分を失います。歴史あるスチルや設備が焼失し、存続が危ぶまれました。しかし、伝統を守るために再建が決断され、2008年には近代的な設備を備えた新蒸留所として復活。伝統と革新が共存する現在の体制が整いました。
2008年以降:
近代的な設備を備えた新蒸留所として再稼働し、伝統的なロンドンドライジン製法と現代的な品質管理を両立させる体制が整う。
現在:
蒸留所は「クインテッセンシャル社」グループの中核として、グリーンオールズ、ブルーム、オピア など複数ブランドを製造し、英国最大級のジン生産拠点として世界的な評価を得ている。
Data
生産者:グリーンオール蒸留所(プロキシモ・スピリッツ社 )
生産地: イングランド・チェシャー州・ウォリントン
創業:1761年
URL:https://boodlesgin.com (ブードルス ジン公式サイト)
原料:高純度のグレーンスピリッツ、ジュニパーベリー、コリアンダーシード、アンジェリカルート、ナツメグ、セージ、ローズマリー、キャラウェイ、カシアバーク、
蒸留方式:単式蒸留(銅製ポットスチルによる2回蒸留)
アルコール度数: 40%
容量:700ml(瓶)
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