Domaine Faiveley Nuits-Saint-Georges
2025.09.10

ニュイ・サン・ジョルジュの個性を余すことなく表現
『ドメーヌ・フェヴレ ニュイ・サン・ジョルジュ』は、ブルゴーニュ地方のコート・ド・ニュイ地区に位置するニュイ・サン・ジョルジュ村で造られる赤ワインで、1825年創業の名門「ドメーヌ・フェヴレ」が手がける逸品です。フェヴレは、ブルゴーニュ最大級の自社畑を所有する生産者のひとつであり、グラン・クリュやプルミエ・クリュ、モノポール(単一所有畑)など多彩な区画を持ち、テロワールの個性を忠実に表現するワイン造りで知られています。
「ドメーヌ・フェヴレ ニュイ・サン・ジョルジュ」は、ピノ・ノワール100%で造られ、ニュイ・サン・ジョルジュらしい力強さと骨格のある味わいが特徴です。色調は深みのあるルビー色で、ラズベリーやダークチェリーなどの果実香に加え、甘草やスパイス、時には獣肉のニュアンスも感じられる複雑なアロマが広がります。口当たりはしっかりとしていて、タンニンは豊かでありながらも洗練されており、長期熟成によってさらに深みと調和を増していきます。
「フェヴレ」は、伝統を守りつつも革新を恐れない姿勢で知られ、現当主エルワン・フェヴレ氏のもと、より早い段階で飲み頃を迎えるスタイルへと進化しています。それでもなお、熟成による変化を楽しめるポテンシャルは十分に備えており、ワイン愛好家から高い評価を受けています。
「ドメーヌ・フェヴレ ニュイ・サン・ジョルジュ」は、牛肉の赤ワイン煮やジビエ料理など、力強い味わいの料理との相性も抜群。食卓を格上げする一本として、特別な日の演出にもふさわしいワインです。ブルゴーニュの伝統と情熱が詰まったこのワインは、まさに“飲む価値のある物語”と言えるでしょう。
■飲み方あれこれ!!
〇「ドメーヌ・フェヴレ ニュイ・サン・ジョルジュ」は、力強さと洗練を兼ね備えたブルゴーニュの赤ワイン。その魅力を最大限に引き出すためのおすすめの飲み方をご紹介します。
適温で楽しむ:
理想的なサーブ温度は14〜16℃。 低すぎると香りが閉じ、タンニンが硬く感じられます。高すぎると酸がぼやけるため、セラーから出して少し室温に馴染ませるのがベストです。
抜栓とデキャンタージュ:
若いヴィンテージ(10年未満)は、30分〜1時間のデキャンタージュで香りが開き、果実味が際立ちます。熟成ヴィンテージは、グラスでゆっくり開かせるのがおすすめ。繊細な香りを壊さないよう、静かに楽しみましょう。
グラス選び:
ブルゴーニュ型の大ぶりなグラスを使用すると、香りが豊かに広がり、複雑なアロマを堪能できます。
4. 料理とのペアリング:
相性抜群の料理は、牛肉の赤ワイン煮(ブッフ・ブルギニヨン)、 鴨のロースト、 ジビエ(鹿肉、猪肉など)、 熟成チーズ(エポワス、コンテなど)。
力強いタンニンとスパイス香が、濃厚な料理と絶妙に調和します。
5. 飲み頃と熟成:
若いうちは果実味と力強さが際立ち、5〜15年の熟成で滑らかさと複雑さが増します。ヴィンテージによっては20年以上の熟成にも耐えるポテンシャルがあります。
▶「ドメーヌ・フェヴレ」のこと
「ドメーヌ・フェヴレ」は、1825年にピエール・フェヴレ氏によってフランス・ブルゴーニュ地方のニュイ・サン・ジョルジュ村に創業された、7世代にわたる歴史を持つ名門ワイン生産者です。創業当初は靴屋を営みながらワイン事業を始めたピエール氏ですが、1840年代にはワイン造りに情熱を注ぎ、事業を本格化させました。その後、4代目ジョルジュ・フェヴレ氏の代に、ネゴシアン(ブドウやワインを買い付けて販売する業者)としての活動に加え、自社畑での栽培・醸造を目指すドメーヌ型の生産へと舵を切ります。

ジョルジュ氏はまた、1934年に「コンフレリ・デ・シュヴァリエ・デュ・タストヴァン(ブルゴーニュ利き酒騎士団)」を創設し、ブルゴーニュワインの普及と文化的価値の向上にも貢献しました。この団体は現在でも世界的に格式高いワイン・ソサエティとして知られています。
現在の当主は7代目のエルワン・フェヴレ氏。2005年、わずか24歳でドメーヌを継承し、ワインスタイルの刷新と畑の拡充に取り組みました。彼の改革により、かつては力強く長期熟成型だった赤ワインは、より柔らかく、早い段階で飲み頃を迎えるスタイルへと進化しています。また、白ワインにも注力し、バタール・モンラッシェやコルトン・シャルルマーニュなどのグラン・クリュを取得するなど、ラインナップの幅を広げています。

フェヴレはブルゴーニュ最大級の自社畑(約120ha)を所有し、そのうち約80%のワインは自社栽培のブドウから造られる「ドメーヌもの」です。コート・ド・ニュイ、コート・ド・ボーヌ、コート・シャロネーズに広がる畑には、グラン・クリュやプルミエ・クリュ、さらにはモノポール(単独所有畑)も多数含まれています。特にコート・シャロネーズのメルキュレには47haもの畑を所有し、地域の代表的生産者としての地位を確立しています。
ワイン造りにおいては、テロワールの個性を尊重しながらも、最新設備と伝統的手法を融合させたアプローチを採用。木桶による発酵やステンレスタンクの使い分け、畑ごとの醸造スタイルの最適化など、細部にまでこだわった造りが特徴です。
「ドメーヌ・フェヴレ」は、ブルゴーニュの伝統を守りながらも、革新を恐れず進化を続ける稀有な存在。力強さと繊細さを併せ持つそのワインは、世界中の愛好家から高く評価されています。
▶「ドメーヌ・フェヴレ」の歴史(年表)
1825年:
ピエール・フェヴレ氏がニュイ・サン・ジョルジュにてドメーヌを創業。靴屋を営みながらワイン事業を開始した。
1840年代後半:
ピエール氏がワイン造りに専念し、事業を本格化させる。
1934年:
4代目ジョルジュ・フェヴレ氏が「コンフレリ・デ・シュヴァリエ・デュ・タストヴァン(ブルゴーニュ利き酒騎士団)」を創設。ブルゴーニュワインの普及に貢献した。
1950年代〜1970年代:
フェヴレ家がブルゴーニュ各地の優良畑を取得し、ドメーヌとしての基盤を強化する。
1980年代:
ネゴシアンとしての活動を継続しつつ、自社畑からの「ドメーヌもの」ワインの比率を高めていく。
2005年:
7代目エルワン・フェヴレ氏が24歳で当主に就任(※)。ワインスタイルの刷新と畑の拡充を開始する。
2007年:
栽培責任者にジェローム・フルース氏が就任。畑の管理体制をチーム制に移行し、品質向上を図る。
2008年:
バタール・モンラッシェやビアンヴニュ・バタール・モンラッシェなど、白ワインのグラン・クリュ畑を取得。ラインナップの幅を広げる。
2012年:
コート・シャロネーズにて「ドメーヌ・ド・ラ・フランボワジール」を設立。地域の可能性を追求する新たな展開を見せる。
現在:
約120haの自社畑を所有し、ブルゴーニュ最大級のドメーヌとして世界中のワイン愛好家から高い評価を受けている。
■7代目エルワン・フェヴレ氏が24歳で当主に就任(※)
〇2005年、わずか24歳で7代目当主となったエルワン・フェヴレ氏は、父の代から続いていた「力強く濃厚なスタイル」から脱却し、より繊細でエレガントなブルゴーニュらしいワイン造りへと舵を切りました。彼はこう語っています。
「偉大なワインは細かな違いの積み重ねでできるものだと思います」
この哲学のもと、彼は醸造責任者を刷新し、畑の管理体制をチーム制に移行。さらに、醸造設備の全面改装を行い、木桶や重力フローなど伝統と最新技術を融合させた環境を整えました。
Data
生産者: ドメーヌ・フェヴレ
生産地: コート・ド・ニュイ地区 /ニュイ・サン・ジョルジュ村
創業年: 1825年
URL:https://domaine-faiveley.com/ (Domaine Faiveley公式サイト)
使用品種: ピノ・ノワール
アルコール度数: 約13%前後(ヴィンテージによって若干異なる)
容量: 750ml 一部ヴィンテージにはハーフボトル(375ml)も存在します。
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