Domaine Marc Tempé Riesling Mambourg Grand Cru
2026.07.25
アルザスの名門が描く気品あふれる白の世界
『ドメーヌ・マルク・テンペ リースリング・マンブール・グラン・クリュ』は、アルザスの名門ドメーヌががビオディナミ農法によって育てたリースリングを用い、マンブールという特別なグラン・クリュの個性を余すことなく表現した白ワインです。マンブールはアルザスの中でも日照量が豊富で、温暖な気候と石灰質主体の土壌が特徴的な区画。その環境が、果実の凝縮感と深いミネラルを併せ持つ力強いブドウを育てます。テンペは畑の生命力を尊重し、自然酵母による発酵や長期熟成を通じて、複雑性と奥行きを引き出す醸造を行っています。
香りには白い花、熟した柑橘、スパイス、そしてマンブール特有の温かみのあるニュアンスが重なり、グラスの中でゆっくりと表情を変えていきます。口当たりは厚みがありながらも透明感があり、果実味と酸が見事に調和し、余韻にはミネラルが長く続きます。若いうちから楽しめる一方、熟成によって蜂蜜やナッツのような深い風味が現れ、より荘厳で複雑な味わいへと成長します。
「ドメーヌ・マルク・テンペ リースリング・マンブール・グラン・クリュ」は、造り手の哲学とアルザスの偉大なテロワールが結晶した一本であり、特別な食卓や熟成を楽しむ場面にもふさわしい白ワインです。
■飲み方あれこれ!!
飲み頃温度:
リースリングの個性とマンブール由来の凝縮感を引き出すため、10〜12℃前後が最適です。冷やしすぎると香りが閉じるため、やや高めの温度帯で香りの広がりを楽しめます。
美味しく飲むためのワンポイント:
グラスに注いだらすぐ飲まず、数分置いてゆっくりと空気に触れさせることで、白い花や柑橘、スパイス、ミネラルの複雑な香りが開きます。大ぶりの白ワイングラスを使うと、より立体的な香りと余韻を楽しめます。
おすすめのマリアージュ
●白身魚のグリル:
果実味とミネラルが魚の旨みを引き立て、余韻がより長く感じられます。
●ローストチキン:
温かみのある香りと厚みのある果実味が、鶏肉のジューシーさと調和します。
●山羊乳チーズ(シェーヴル):
酸とミネラルがチーズのコクを整え、香りの広がりが一段と豊かになります。
●帆立のソテー:
甘みのある旨味とワインの凝縮感が重なり、立体的な味わいになります。
●白トリュフのパスタ:
複雑な香りと厚みのあるボディが、トリュフの芳香をより深く引き出します。
▶「ドメーヌ・マルク・テンペ」のこと
「ドメーヌ・マルク・テンペ」 は、アルザス地方オー・ラン県ツェレンベルク村に拠点を置く生産者で、1993年にマルク・テンペと妻アンヌ=マリーが両家の畑を受け継ぎ、独立したドメーヌとして再出発したことに始まります。テンペ家は代々農業に携わってきた家系であり、マルク自身も幼い頃から畑仕事に親しんできました。彼はワイン造りの世界に入る前、農業や環境保全に関わる職に就いており、その経験が後のビオディナミ農法への深い理解と実践につながっています。創業当初から、化学肥料や除草剤に頼らない栽培を徹底し、土地の生命力を最大限に引き出すことを理念として掲げてきました。
「ドメーヌ・マルク・テンペ」のワイン造りの最大の特徴は、徹底したビオディナミ農法の実践です。1996年には本格的にビオディナミへ移行(※)し、畑の生態系を尊重しながら、自然のリズムに合わせた栽培を行っています。畑では化学的介入を極力排し、土壌の微生物環境を豊かに保つことで、ブドウがその土地の個性をより純粋に表現できるようにしています。収穫はすべて手作業で行われ、ブドウの状態を見極めながら丁寧に選果されます。
⇒1996年には本格的にビオディナミへ移行(※)
〇創業当初、引き継いだ畑の一部は長年の化学肥料使用で疲弊していました。マルク・テンペはまず畑を「治療」することから始め、土壌の微生物環境を回復させるために数年を費やしました。1996年からば、まだアルザスでビオディナミがほとんど理解されていなかった時代に、周囲の反対を押し切って完全移行を決断しました。当時は「収量が減る」「リスクが高い」と批判されましたが、彼は“畑の生命力こそワインの質を決める”という信念を貫き、結果としてアルザス自然派の象徴的存在となりました。
醸造においても、自然酵母による発酵を基本とし、過度な介入を避ける姿勢が徹底されています。発酵・熟成には大樽やステンレスタンクを使い分け、ワインがゆっくりと落ち着き、複雑性を育む時間を確保しています。特にグラン・クリュのキュヴェでは長期熟成が行われ、果実味、酸、ミネラルが調和し、深い奥行きを持つ味わいが生まれます。ワインは濃密でありながら透明感を失わず、土地のエネルギーをそのまま液体に封じ込めたような力強さを備えています。
「ドメーヌ・マルク・テンペ」は、アルザスのテロワールを最も純粋な形で表現する造り手として高く評価されており、マンブールやツェレンベルクなどの優れた区画から、長期熟成にも耐える堂々たるワインを生み出しています。自然と共生する哲学を貫きながら、土地の個性を最大限に引き出すその姿勢は、アルザスの中でも独自の存在感を放っています。
▶「ドメーヌ・マルク・テンペ」の歴史(年表)
1993年:
マルク・テンペと妻アンヌ=マリーが両家の畑を受け継ぎ、ツェレンベルク村で独立したドメーヌとして「ドメーヌ・マルク・テンペ」を創設。自然尊重の農法を基盤としたワイン造りを開始。
1996年:
ビオディナミ農法へ本格的に移行。化学肥料や除草剤を排し、土壌の生命力を高める栽培哲学を確立。畑の生態系を守る取り組みが評価され始める。
2000年代前半:
マンブール、ツェレンベルクなど優れた区画のポテンシャルを引き出す醸造が注目され、アルザスの自然派生産者として国際的評価が高まる。自然酵母による発酵や長期熟成のスタイルが確立。
2000年代後半:
グラン・クリュのキュヴェが高い評価を受け、凝縮感とミネラルを併せ持つ力強い白ワインの造り手として名声を確立。ビオディナミの先駆者としてアルザス内外で存在感を強める。
2010年代:
畑の多様性を尊重した区画ごとのワイン造りが深化。長期熟成型のリースリングやピノ・グリが専門家から高い評価を受け、テロワール表現の精度がさらに向上。
2020年代:
環境保全と伝統的醸造を両立する造り手として評価が定着。自然酵母発酵、低介入醸造、長期熟成を軸に、アルザスのテロワールを純粋に映し出すワインを継続的に生産。
Data
生産者: ドメーヌ・マルク・テンペ
生産地: フランス・アルザス地方/オー・ラン県/ツェレンベルク村
創業年: 1993年(マルク・テンペと妻アンヌ=マリーが両家の畑を引き継ぎ、ドメーヌとして再出発した年)
URL:https://www.marctempe.fr (ドメーヌ・マルク・テンペ公式サイト)
使用品種: リースリング
アルコール度数: 約13〜14%前後
容量: 750ml(瓶)
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