Sapporo Beer Black Label
北の大地で育まれた旨さ長持ちビール
『サッポロ生ビール黒ラベル』は、『ヱビスビール』と並ぶ「サッポロビール」のフラッグシップブランド。シンボルはお馴染みの金色の「★」(北極星)のマーク。ビール造りにおけるこだわりは原料から。
生産者と一緒に畑からつくりあげる「協働契約栽培(原料のプロフェッショナルであるフィールドマンが直接生産地に赴いて協働で生産する取り組み)」によって麦やホップを調達している。
2011(平成23)年から、ビールの風味を劣化させる成分を持たない大麦「旨さ長持ち麦芽」を一部導入。さらに仕込、熟成などの全製造工程で、酸素との接触を極力シャットアウトするフレッシュキープ製法で鮮度の高さを追及しており、劣化しにくいので自宅で常備しておくのも便利。上品なホップの香りと心地よいモルトフレーバー、それにクリーミーな泡のバランスは何杯飲んでも飲み飽きしない旨さがある。
『サッポロ生ビール黒ラベル』は、1977(昭和52年)年の発売で、それまで同社を支えてきた「サッポロビール」は、『サッポロラガービール』として販売されている。
俳優・三船敏郎氏の「男は黙ってサッポロビール」のキャッチコピーで一世を風靡した、いわゆる「赤星」として親しまれたビールである。
・サッポロビールのこと
創業は1876(明治9)年、北海道札幌に設立された「開拓使麦酒醸造所」、官営のビール工場としてスタートした。この時代になぜ北海道でビールなのかといえば、第一に冷涼な気候がビール醸造に適していたこと。次に、ビール造りの原料となる大麦やホップの栽培を、北海道の地で行うことで、現在でいうところの地域経済の活性化につながる、と考えてのことだった。1877(平成23)年には「札幌麦酒」を発売。ラベルに描かれている「★」のマークは、開拓使のシンボルである北極星をイメージしたもので、北海道開拓使の旗(北辰旗ともいう)に描かれていた。「サッポロビール」のシンボル的存在として、現在まで使われ続けている。
ここで造られたビールは、一大消費地である東京に輸送され、生産量を順調に伸ばしていった。1886(明治39)年には大倉財閥の創始者・大倉喜八郎氏率いる大倉組商会が官立醸造所の払下を受け、1887年(明治20)年には大倉氏と渋沢財閥の創始者渋沢栄一氏、浅野財閥の創始者浅野総一郎氏の手により札幌麦酒株式会社が設立され、製造販売を開始します。
さて、もう一つの看板ブランドである「ヱビスビール」は、こちらも同じく1887(明治20)年に現在の東京・恵比寿の地に設立された「日本麦酒醸造会社」がそのルーツとなり、3年後に「恵比寿ビール」が発売される。ちなみに「恵比寿ビール」というブランド名は、地名に由来するものではなく「恵比寿ビール」の工場ができたことによって誕生した地名である。現在東京都渋谷区にある恵比寿は、江戸時代には、下渋谷村・三田村と呼ばれた農村で大名の下屋敷が点在していた。1887(明治20)年、「日本麦酒醸造会社」が工場建設用地を取得し、2年後に「ゑびすビール」を製造・販売すると人気を博した。
1901(明治34)年、日本鉄道のビール出荷専用貨物駅として開業。その駅名が「恵比寿停留所」だった。1906(明治34)年には、貨物駅のそばに同名の旅客駅が併設されると、この地一帯が「恵比寿」と呼ばれ始め徐々に定着。隣接する町などを統合して1966(昭和41)年に「恵比寿」という地名になった。
『恵比寿ビール』は、1900(明治33)年にパリ万博において出品30カ国中「金賞」を受賞、さらに1904(明治37)年のセントルイス万博ではグランプリを受賞している。その後、1906年(明治39)年に札幌麦酒(サッポロビール)、日本麦酒(ヱビスビール)、大阪麦酒(アサヒビール)と合併して大日本麦酒に社名変更。
第二次世界大戦中には、ビールの配給制が始まり、全ブランドが消滅していまう。終戦後、過度経済力集中排除法に基づき「大日本麦酒」は「朝日麦酒」と「日本麦酒」に分割されることになるのだが、日本麦酒は「サッポロビール」ではなく「ニッポンビール」を採用する。しかし、「ニッポンビール」としての再出発は苦戦を強いられた。
当時の宣伝文句は、「戦前おなじみのサッポロビールが、其の名もあらたにニッポンビール・ニッポン黒ビールとして再び皆様に御目見得しました」というものだった。ラベルにも「★」のマークが描かれていたが、戦前の愛飲家からは「サッポロビール」の復活を望む声が多くあった。そこで1956(昭和31)年に、まずは「サッポロビール」を北海道で復活、1957(昭和32)年から全国で販売を開始する。
1961(昭和36)年には、日本麦酒として市場占有率2位となり(1位:麒麟麦酒、3位:朝日麦酒)、そのその流れに乗って1964(昭和39)年には、会社の商号を「サッポロビール(株)」に変更し現在に至っている。1971(昭和46)年には、戦時中の配給制によって消滅した「恵比寿」ブランドが復活。戦後初の麦芽100%のドイツタイプのビールの仕上げられた。
Data
製造元:サッポロビール株式会社
スタイル:ピルスナー(下面発酵)
原料: 麦芽、ホップ、米、コーン、スターチ
アルコール度数:5.0%
内容量:135ml(缶)、250ml(缶)350ml(缶)・500ml(缶・瓶)、334ml(瓶)633ml(瓶)
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