Château La Nerthe Les Clavelles Châteauneuf‑du‑Pape
2026.07.14
名門が手がけるクラシックで力強いスタイル
『シャトー・ラ・ネルト レ・クラヴェル シャトーヌフ・デュ・パプ』は、名門シャトー・ラ・ネルトがシャトーヌフ・デュ・パプ所有する単一区画「レ・クラヴェル」の個性を純粋に映し出した特別なキュヴェです。畑は古樹グルナッシュを中心に構成され、砂質や石灰質を含む複合的な土壌が、果実の凝縮感と気品あるエレガンスを同時に引き出します。
収穫は手摘みで丁寧に行われ、区画の特徴を損なわないよう慎重に醸造されることで、赤系果実の華やかな香り、繊細なスパイス、ミネラル感が立体的に重なる複雑なアロマが生まれます。
口当たりは驚くほど滑らかで、古樹ならではの深みとしなやかな構造が感じられ、余韻は長く静かに続きます。時間とともに香りが開き、テロワールの奥行きがより明確に現れるため、熟成によってさらに魅力を増すポテンシャルを秘めています。
名門が畑の個性を最大限に尊重して仕立てたこのワインは、単一畑ならではの純度と精密さを備え、シャトーヌフ・デュ・パプの中でも特別な存在感を放つ一本です。
■飲み方あれこれ!!
飲み頃温度:
赤ワインとしてはやや低めの 15〜17℃ が最もバランスよく楽しめます。果実味の凝縮感とエレガンスが引き立ち、アルコールの強さが前に出すぎない温度帯です。
美味しく飲むためのワンポイント:
抜栓後すぐよりも、30〜60分の軽いエアレーションを行うと香りが開き、単一畑ならではの複雑さと奥行きがより明確に感じられます。大ぶりのグラスを使うと一層魅力が引き出されます。
おすすめのマリアージュ
●ローストビーフ:
凝縮した黒系果実の風味とスパイスのニュアンスが、肉の旨味と香ばしさを引き立て、余韻に深みを与える相性の良い組み合わせです。
●鴨のロースト(ベリー系ソース):
ワインのブラックベリーやカシスの香りが、鴨の濃厚な旨味と果実ソースの甘酸っぱさと重なり、華やかで立体的な味わいになります。
●ラムの香草焼き:
シラー由来のスパイス感とハーブの風味がラムのコクと調和し、肉の力強さをエレガントにまとめ上げるバランスの良いマリアージュです。
●牛ほほ肉の赤ワイン煮込み:
滑らかなタンニンと深い旨味が煮込みのコクと一体化し、温度が上がるほど複雑さが広がる、ゆったり楽しめる組み合わせです。
●きのこのソテー(バター仕上げ):
土壌由来のスモーキーさやミネラル感がきのこの旨味と重なり、バターのコクがワインのエレガンスをより際立たせます。
▶「シャトー・ラ・ネルト」のこと
「シャトー・ラ・ネルト」は、シャトーヌフ・デュ・パプの中でも最古級の歴史を持つ名門ドメーヌとして知られています。その起源は16世紀にまで遡り、1560年代にはすでにブドウ栽培が行われていた記録が残っています。特に重要なのは、1590年11月25日の所有記録が現存(※)している点で、これはシャトーヌフ・デュ・パプ地域における最古の公式文書のひとつとされています。長い歴史の中で畑は拡張され、建物は改修されながらも、テロワールを尊重する姿勢は一貫して受け継がれてきました。現在は「リシャール家」が所有し、伝統を守りつつ現代的な醸造技術を取り入れたワイン造りを行っています。
⇒1590年11月25日の所有記録が現存(※)
〇この記録は、同地域のワイン史を語るうえで欠かせない重要資料で、ラ・ネルトの名は“シャトーヌフ・デュ・パプの原点”として扱われることもあります。シャトーヌフ・デュ・パプは法王の避暑地として栄えた土地で、ラ・ネルトのワインは歴代の法王庁関係者にも愛飲されてきました。特に17〜18世紀には、宮廷や貴族階級に広く流通し、格式あるワインとして名声を確立しています。
「シャトー・ラ・ネルト」の特徴は、まずその多様で複雑な土壌構成にあります。砂質、石灰質、粘土質、そしてシャトーヌフ・デュ・パプを象徴するガレ(丸い大きな石)が混在し、区画ごとに異なる個性を生み出します。特にグルナッシュの古樹が多く植えられており、凝縮した果実味とエレガンスを兼ね備えたワインが生まれます。また、区画ごとの特徴を最大限に引き出すため、収穫はすべて手摘みで行われ、選果も厳格に実施されます。
醸造においては、伝統的なセメントタンクや大樽を用いながら、必要に応じてステンレスタンクや温度管理技術も取り入れています。これにより、果実の純度を保ちながら複雑さと奥行きを引き出すことが可能となっています。さらに、単一区画キュヴェにも力を入れており、「レ・クラヴェル」のように特定の畑の個性を純粋に表現したワインは、愛好家から高い評価を受けています。
「シャトー・ラ・ネルト」は、長い歴史と伝統を背景に、テロワールの魅力を丁寧に表現するワイン造りを続ける名門であり、シャトーヌフ・デュ・パプのクラシックかつエレガントなスタイルを体現する存在です。
▶「シャトー・ラ・ネルト」の歴史(年表)
1560年代:
この頃にはすでに現在の敷地でブドウ栽培が行われていた記録が残り、シャトーヌフ・デュ・パプ地域でも最古級の畑として知られる基盤が形成された。
1590年:
11月25日の所有記録が現存しており、公式文書として確認できる最古の年とされる。これにより「シャトー・ラ・ネルト」は地域で最も古い歴史を持つドメーヌの一つと位置付けられる。
18世紀:
畑の拡張や建物の整備が進み、宮廷や貴族階級にもワインが流通するようになり、品質の高さが広く認知され始める。
19世紀:
フィロキセラ禍の影響を受けながらも再植樹を進め、古樹グルナッシュを中心とした畑構成が確立され、現在のスタイルの基礎が形成される。
20世紀前半:
1936年にシャトーヌフ・デュ・パプAOC制定(※2)に伴い、伝統的な栽培・醸造手法が公式に評価され、名門としての地位がさらに強固になる。
⇒1936年にシャトーヌフ・デュ・パプAOC制定(※2)
〇シャトーヌフ・デュ・パプがフランス初のAOCとして制定された際、ラ・ネルトはその基準づくりに大きく関わった造り手のひとつです。伝統的な栽培・醸造手法が公式に評価され、名門としての地位がさらに強固になりました。
1970〜1990年代:
区画ごとの個性を重視した醸造が進み、単一区画キュヴェの研究が始まる。品質向上のための設備投資も行われ、国際的評価が高まる。
1990年代後半:
「リシャール家」が所有者となり、伝統を尊重しつつ現代的な醸造技術を導入。テロワール表現を重視したスタイルが明確に打ち出される。
2000年代:
単一区画キュヴェの本格展開が始まり、「レ・クラヴェル」など特定区画の個性を純粋に表現したワインが高い評価を受ける。
2010年代:
環境配慮型の栽培や選果の厳格化が進み、品質がさらに向上。世界的な名門としての評価が確立し、テロワール主義の代表的ドメーヌとなる。
2020年代:
伝統と革新を融合させた醸造哲学が成熟し、シャトーヌフ・デュ・パプのクラシックかつエレガントなスタイルを体現する造り手として、世界の愛好家から高い支持を得ている。
Data
生産者: シャトー・ラ・ネルト
生産地: コート・デュ・ローヌ南部/ヴォクリューズ県
創業年: 1590年
URL:https://www.chateaulanerthe.fr (シャトー・ラ・ネルト公式サイト)
使用品種: グルナッシュ主体(主体)、シラー、ムールヴェードル
アルコール度数: 14.5〜15.5%
容量: 750ml(瓶)
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